引きも寄りもどっちもOK。スマホ2台で2画面配信ができる「GO:LIVECAST」

動画配信をサポートするガジェットはプロ志向のものが多く、価格帯も数十万円のモノが中心だったが、ついに価格破壊がきたのだろうか。スマホ・タブレットのカメラで配信できるローランドの「GO:LIVECAST」はなんと2万円台。2カメラ2画面配信が可能で、プロ用のマイクも接続できる。SEやBGM、静止画などのインサートも1ボタンでOKという、ユーザーフレンドリーな作りだ。

ITを使った情報発信の1つにネット配信、あり

アンダー3万円という(映像配信をサポートするガジェットとしては)素で驚けるほど安いGO:LIVECAST。マイクも自由に選べる。

新型コロナウイルスによる混乱が続いている昨今。出社禁止となり自宅勤務やテレワークで業務を遂行している方も多いのではないでしょうか。実際に自宅でワーキングな友人とチャットしていると、会議室の予約で手間がかからないし、Zoomなどのツールを使えば顔をつきあわせてのミーティングもできるし、これはこれでアリとのこと。ただ企業によってはテレワークハラスメントが起こりうるかも、と危惧しています。

テレワークハラスメント、かあ。ありうる。部下の仕事っぷりをフロアのなかを見渡してチェックしていた管理職の方だと、実際の業務進行状態より「家でサボってんじゃないだろうな」という不安・疑問からの思い込みもあるだろうしなあ。

ただ誤解を恐れずに書くならば、今後はITを使ったコミュニケーションや情報発信がより普及する気がしてなりません。期間限定ではありますが、子供向けの学習支援、ビデオ会議システム、レシピサイトなどが無料で提供されるようになり、新しいサービスに触れられる機会が一気に増えましたから。探究学舎の小学生向けオンライン授業なんて、5日間でのべ5万再生ですよ。子どもたちってみんなそんなに勉強したいんか! すばらしいな!

エンタメの分野でも、ネットサービスを活用する例が急増中。現在、多くの人が同じ場所に集うのは感染の危険性が高まるとして中止となる発表会やセミナーが増えると同時に、ネット配信を用いた無観客試合・ライブ・トークショーも次々と企画&実行中です。

本来は有料で提供するはずのコンテンツを、無料配信することに抵抗したい関係者もいるでしょう。しかし3月4日には、4人組ライバー(ライブストリーマー)のM.S.S Project(MSSP)が無観客ライブをYouTubeで配信したところ、投げ銭機能による収益が2日で1億円を突破したことがニュースとなりました。今年に入ってから何人ものライター、カメラマンがYouTubeを配信しはじめましたっけそういえば。

いままで、子どもたちが「YouTuberになりたい!」「ライバーになりたい!」というのを「ハイハイ。ところで宿題やった?」と流してきてなかったかな…今後、自分の生存戦略的にも、ネット生配信の技術・センスを磨くのって大事かもしれない…。

1オペで2画面配信もSEポン出しもできるGO:LIVECAST

トップパネルのボタン1発で、好きなSEやBGMをポン出しできる。配信者自ら音の演出のタイミングを見極められる。

実際にネット生配信の修行をするとしたら、まずは配信機材が必要です。最もお手軽な配信機材といえばスマートフォン。近年のスマートフォンはメインカメラだけではなくインカメラの画質も極めて高くなり、明るい場所であればヘタなデジカメより自分をキレイに映せるのだからすごい。しかし内蔵マイクは周囲のノイズを拾いやすく、音質面でアウトです。

多くのYouTuberが使っているコンデンサーマイクは、構造上スマートフォンと直結できないものが大多数です。そこでスマートフォンと接続できるマイクアンプやミキサー機能がほしいところなのですが…いいモノを買ってしまいました。それがローランドの「GO:LIVECAST」だ!

スマートフォン・タブレットとは付属のUSBケーブルでつなぎ、専用アプリを立ち上げるだけで初期セッティング完了。YouTube Live、Twitch、ツイキャス、Facebook Live、ニコニコ生放送に対応している。

ハードウェアの構造としてはiPhoneやiPad、(一部の)Androidと組み合わせて使うオーディオデバイス。コンデンサーマイクが接続可能だし内蔵マイクもあるし、ヘッドセットなどのマイクも使える配信支援機器です。ACアダプタかモバイルバッテリーで電源を確保し、スマートフォン・タブレットと付属のUSBケーブルで接続して、配信先のアカウントなどを登録したら最低限のセッティングは完了。ネットにつながっていれば、いつでもどこでも「はーい、おはこんばんにちわ」と配信がスタートできますよ。

面白いのがコンソールパネルにあるボタンの数々。SEやBGM、静止画や動画をインサートできるんですよ。ワンオペでも拍手やドラムロールやピー音でサウンド面を補強しながら、解説用のスライドの画像を入れたり、タイトルやエンディングの決め打ちな動画も差し込めます。

これらの素材はアプリから再セット可能。配信中でも差し替えOK。映像の配信はスマホアプリにおまかせしていますGO:LIVECASTって。映像信号をハードウェアで制御しない作りだからこそ2万7500円という低価格を実現できたのですね。

別途配信用のPCは不要。映像ミキサーもいらない。それでいて2カメラ配信ができる。カンタンにリッチなコンテンツが作れる仕様は高く評価したい。

しかも同じLANネットワーク内にあるもう1台のスマートフォン・タブレットの映像も同時配信できちゃうのがすごい。2カメ環境がお手軽にできちゃうのがすごい。

GO:LIVECASTとUSBケーブルで接続したスマートフォン/タブレットは三脚やスタンドに据え置いてのカメラとして、ワイヤレス接続のスマートフォン/タブレットは手元をアップで出したりと、見せ方は自由自在。2つの画面を切り替えながらの配信も、小画面を重ねながらの配信も1ボタンで選べます。

ヘッドセットのマイクを使う際は、ヘッドホン端子にヘッドセットを接続する。

いいことだらけではありません。メインカメラ側を切り替えられない、配信解像度が720p固定、カメラで撮った映像のみ配信可能で、スマートフォンやタブレット内の画像や動画、ブラウザ画面などは配信できません。

このあたりはソフトウェアでカバーできる領域です。有料アプリでいいので、高機能高画質な配信アプリをお願いしたいところ。

ですが、現状でも価格以上の価値がありますよGO:LIVECASTは。カメラの前にいる演者としての自分を鍛えるだけじゃなく、ディレクター&カメラマンとしてのスキルも磨ける特訓アイテムとなるのですから。

ローランド
GO:LIVECAST
実勢価格:2万7500円