Webライター歓喜。『サイバーショット DSC-RX10M4』は弱点の少ない1インチ超望遠機

今月自らを捧げたガジェット

ソニー
サイバーショット DSC-RX10M4
実勢価格:17万8000円

ネオ一眼と呼ばれるレンズ非交換型の大型デジカメ。高倍率で明るいレンズと、1インチセンサーを組み合わせた旧モデル『DSC-RX10M3』をアップデートし、世界最速0.03秒の高速AFとAF/AE追従最高約24コマ/秒を実現した。最大4.5段の光学式手ブレ補正もあり、動きの激しいスポーツや、動物の撮影に適したモデルに仕上がっている。

マクロ撮影に強い最新スマホと相性のいい1インチ超望遠機

はーいちゅーもーく。今日はですね、WEBメディアのライターのお仕事話をさせていただきますよー。WEBメディアの場合、ずらりと並んだ記事リストの中をみた読者サマに「これ面白そう/凄そう」とクリック&タップしてもらうために、キャッチーなタイトルと共にインパクトのあるタイトル画像が欠かせません。むしろ現代においては画像>タイトルの図式が成り立つケースも多々あります。そしてカメラマンを派遣できない現場も多し。何が言いたいのかというと、取材しているライターが撮影するシチュエーションが毎日のようにあるんですね。

そこでカメラ周りの装備を整えていくんです。僕の場合はフルサイズの『D750』、APS-Cの『D5500』&単焦点コンデジ『GR』、1インチの『NIKON1 J5』が10月までのメイン装備でした。レンズの性能をフルに引き出したいし、暗い場所でもシャッタスピード稼ぎたいしと、『D750』を持ち歩く日々が長かったのですが、『NIKON1 J5』を導入してからはアレ、これでいんじゃね?となりまして。

いわゆる作品ではない。インパクト重視とはいえ、被写体という情報を適切なサイズで切り取るという目的であれば、イマドキの1インチセンサーって侮れないなとなりまして。ただグローブのサイズが2XL以上の僕の手にはなじまない。いいところでもあるのですがちょっとちっちゃいんですね。換算810㎜のレンズをつけたときのバランスが悪く、握りづらい。

そこで新たにやってきたのがソニーの『DSC-RX10M4』です。デカい。フルサイズ級です。ゆえに握りやすいし、換算24-600㎜の光学25倍ズームレンズが組み合わさっての重さは1キロほど。軽いんですよ。コイツを東京モーターショーに持ち込んでみましたが、こんなに楽しちゃっていいんですか!?

レンズ収納時も大型機に思えるが、ズームしていくと前へ、前へとせり出して大鑑巨砲のようなスタイリングに。最長状態にしても重量のバランスはよく、ホールドしやすい。まだ試してはいないが、サーキットでの流し撮りもしやすそう。

小物のブツ撮り以外は弱点なしのワンストップデジカメ

車両とコンパニオンのおねえさんの組み合わせも、ホイールとかパーツのアップも、大ホール最後列席からのカンファレンス登壇者のお顔をショットするのも、楽。いっさいレンズを交換することなく、“情報”であればなんでも撮れるんじゃないかコレと思わせてくれます。

ISO6400の撮って出しJPGだと砂っぽいザラつきがありますが、RAWで撮ってちまちま調整するのも好きだし、横1000ピクセルくらいに圧縮して表示するWEBメディアが多いから個人的にはOK。明るいところであればAFの速さと精度も抜群です。

連射力もあるからトークしている方のベストな表情もゲットしやすい。あとニコンにはない、ピント位置の輪郭を強調してくれるピーキング機能が便利すぎる。うわー、今までボディ2台レンズ3本を持ち歩いていたのは何だったんだ。

24mm側で全体像を捉える

一般的なスマートフォンよりも、広いエリアを収められる焦点距離24㎜の画角。車ほどの大きさの被写体であれば、パースは強調されるけれども近い位置からでもスタイリングやカラーといった情報を記録できる。

600mm側で世界を切り取る

もっと、さらにもっと被写体に近づくことができる超望遠力。さらに解像感を保ったまま光学25倍xデジタル2倍な全画素超解像ズームを使うと、2000万画素で1200㎜の領域にまで迫れる。1000万画素なら1680㎜!

苦手な領域もありますよ中望遠以降の領域のマクロとか。ヘッドホン祭でも使いましたが、イヤホンのような小さい被写体のどアップは無理でした。ぐう惜しい。まあそっちは近接写真が撮りやすいスマホでおさえればいっか。ところでポートレートモードが使いやすくなったiPhone Xスゴイ。あれ飯テロカメラとしても最強種。

武者良太(むしゃりょうた)/1971年生まれのデジタル系ライター。音響機器にスマートフォン、ITビジネスにAI、最先端技術など、ハードウェア面に限らず、ガジェット市場を構成する周辺領域の取材・記事作成も担当する。元Kotaku Japan編集長。

『デジモノステーション』2018年1月号より抜粋。