ワイヤレスでもクリアな低音。オーディオテクニカ『ATH-WS990BT』は普段使いに最適なヘッドホン

【ヒット確実な新製品の「試してわかった」をレポート】

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音も、操作も、装着感もすべてが心地よいワイヤレス

去る11月10日に発売された『ATH-WS990BT』は、オーディオテクニカの新たなサウンド・クリエイションが堪能できるワイヤレスヘッドホンだ。φ53mmの“ディープ・モーション”ドライバーを搭載し、重低音の響きはまさしくディープ。しかも、ノイズキャンセリング(NC)機能に加え、ヘッドホンを外すことなく周囲の音が確認できるヒアスルー機能も搭載。有線接続時にはハイレゾ音源にも対応するなど、デイリーユースにおいて死角なしの1台に仕上がった。

オーディオテクニカ
ATH-WS990BT
実勢価格:2万5000円

【SPEC】
型式:密閉ダイナミック型
ドライバー:φ53mm
出力レベル:101dB/mW
再生周波数帯域:5~40,000Hz
通信方式:Bluetooth Ver.4.1
対応コーデック:aptX、AAC、SBC
連続使用時間:約25時間(BT/ON、NC/ON時)、約30時間(BTのみ使用時)
質量:約300g

 

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クッキリ&程よい低音で積極的に使いたいワイヤレス

昨秋発売されたオーディオテクニカのワイヤレスヘッドホン『ATH-DSR9BT』は、それまでのBluetoothヘッドホンの音質に対するネガティブな印象を払拭した1台だった。
「これがワイヤレスの音?」 初めてこのモデルを試聴した人の多くが、そう感じたはずだ。

あれから1年。オーディオテクニカはBluetoothヘッドホン市場に次の刺客を投入した。それが『ATH-WS990BT』である。

これは前述の『ATH-DSR9BT』とは異なり、同社の基幹シリーズのひとつ「SOLID BASS」にラインナップされるモデル。シリーズに共通する最大の特徴は重低音の表現力で、『ATH-WS1100』を筆頭に、その低音再生力は高い評価を獲得していた。だが新モデルの『ATH-WS990BT』はワイヤレスタイプ。どこまで低域が表現できるのかが注目される。

今回、試聴に使用したのは、Astell&Kernの『AK70 MKⅡ』(実勢価格:7万9980円)。今秋発売となったハイレゾプレーヤーで、同社ではエントリーの位置づけながらも、サウンドクオリティが高評価を得ているモデルだ。

まず、ワイヤレスで試聴したところ「おや?」という感覚。サウンド全体が鮮明である上に、低音がしっかりと、しかも瑞々しく表現されていたからだ。ロック、テクノ、ポップス、クラシック、ジャズなど複数のジャンルで試聴してみたが、いずれも上々の満足感。繊細なストリングスから、うねるようなベースラインに激しいドラム、電子音によるビートまで、あらゆるジャンルの低音を気持ちよく、そして美しく再現。もちろん、有線接続でのハイレゾ再生も満足度は高いのだが、外出時における利便性と音質を考えたら、ワイヤレスを積極的に使いたくなる。

しかも、これで実勢価格2万5000円というのだから良心的。主張を控えたルックスも含め、その完成度には拍手を贈りたい。

ペアリングや一連の基本操作はスムーズに行える?

BluetoothをONにすると、スイッチ部分が点滅を始める。プレーヤー側にもすぐさま「ATH-WS990BT」と表示され、ペアリングはスムーズに行える。
曲の再生/停止をはじめとする基本操作は左側のハウジングに集約。曲送り/曲戻しはボタンを2秒以上スライドさせるなど、最初は操作に戸惑うが、慣れればとても直感的に行える。

長時間聴いていても快適な装着感?


イヤパッドは、硬さが異なる2種類のクッション材を内包した独自の2レイヤード仕様で、耳を優しく、しっかりと包み込んでくれる。もちろん、ヘッドバンド部にもクッション材を使用しており、長時間のリスニングでも疲れ知らず。

ヒアスルー機能はどれだけ使える?

ヒアスルー機能は、NCボタンを2秒以上タッチして起動。音楽を停止させずに音量が一気に下がる仕組みなので、空港や駅などのアナウンスを聴き取る際に便利だと実感。
ワイヤレス聴取時にはaptXが起動。サウンドは昨年発売の『ATH-DSR9BT』同様、オーディオテクニカらしい鮮明さだが、とりわけ印象的なのは低音。強調しすぎずクリアなので、ロックやテクノ、そしてクラシックまでも、実に心地よく耳に届けてくれる。

ワイヤレスと有線接続。それぞれ、どれだけいい音で楽しめる?

有線接続時にはハイレゾに対応。ゆえに音のクリア感はやはり異なり、ワイヤレス時と比較するとベールを1枚脱いだ印象だ。もちろん、ここでもクリアな低音の表現力は素晴らしく、低域の効いた楽曲を聴き続けても、不思議と耳疲れしない。
クリアな低音を実現するφ53㎜“ディープ・モーション”ドライバーは、同社のSOLID BASSシリーズを支える基幹技術。本体にはアルミニウムエンクロージャーを搭載し、不要な共振もしっかりと抑えられている。

 

『デジモノステーション』2018年1月号より抜粋。

関連サイト

ATH-WS990BT(audio-technica)