美しすぎる加湿器『STEM620』はパワーもすごかった。進化した最新モデルを実機レビュー

【ヒット確実な新製品の「試してわかった」をレポート】

プロの目利きたちがいち早くハンズオン! ヒット確実な気になる製品の試してわかったことをすべて教えます。

 

濃密でパワフルなミストが舞い上がる。品格と技術を兼ね備えた加湿器

STEM620は「欠点のない最高の加湿器」を目指してつくられたカドーの加湿器の新型だ。STEMは茎を意味し、植物が水分を運ぶような独創的なデザインに仕上がっている。加湿量は最大600mL/hで、床から85.5cmの高さに位置するダクトから天井近くまでマイクロミストが舞い上がる。新たに本体内部の清潔さとフィルターカートリッジの性能アップ、清掃のしやすさが追加され、別売りのフレグランスウォーターでアロマ機能搭載。

カドー
STEM620
実勢価格約:4万2500円

【SPEC】
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト
適応床面積:プレハブ洋室17畳/木造和室10畳
サイズ:直径270×高さ約855mm
質量:約4.3kg
タンク容量:約2.3L
定格消費電力:弱22W/強31W/急速42W/間欠3W
自動オフタイマー:1h/4h/8h
交換用フィルターカートリッジについて:交換時期の目安は6カ月。(使用頻度と水質によって変動する)

 

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美しいだけじゃない! パワフルな加湿器

『STEM620』は本当に美しい。LEDで鮮やかに照らし出される透明な水槽と、垂直に延びる銀色のダクト。リビングで、その存在がふと目に入ると気持ちが優しく満たされ、魚こそ入っていないもののアクアリウムや観葉植物を楽しむ気分と似ていると感じた。

しかし、使い続けていくうちそのデザイン以上に満足感があったのが、排出されるマイクロミストのパワフルさだ。最大600ml/hと濃密で、短時間で空間全体をしっかりと潤していくことを実感できる。天井に向かって舞い上がったミストは、時間差で少しずつ地上へと降り注いでいき、肌も喉もしっとりしていく。

しかも、このマイクロミストは水槽内の特殊抗菌プレートにより、カビ等の雑菌が99・9%以上除菌されているため、空間全体を除菌することにも繋がっている。「急速モード」の運転時は、気をつけていないと床と窓がうっすらと湿ってしまうほどのパワフルさなので、長時間の急速モードの使用には要注意だ。

専用のフレグランスウォーターはエタノールフリーで肌に優しく、香りの濃度がちょうど良い。市販のアロマオイルは使用できないので、今後のラインアップの追加に期待したい。冬以外でもディフューザーとして、オールシーズン使用できるのはお得感がある。

しかしながら、4万円を超える本体価格は消費者にとって大きなネックになるだろう。いくら超音波方式で電気代が抑えられるといっても、初期投資が高いことに変わりはない。この点に関して、個人的には“単なる加湿機だと思うと高い”と思った。

ただし、この『STEM620』は前述したように一年中使用できるうえに、光と香りによるリラックス効果とパワフルな加湿能力を併せ持つ。また、高い位置からマイクロミストを噴射するので本体を設置するための台なども不要だ。よって、単なる加湿機という域は優に越えていると思う。これは他メーカーにはない大きな強みではないだろうか。

短時間で部屋中が潤う加湿性能

床から85.5cm離れたダクトの先端から最大で2.2mの高さに濃密なマイクロミストが舞い上がる。この高さは日本家屋の平均的な天井の高さを元に設計されており、効率よく加湿できる。
運転モードはオート、弱、強、急速、間欠の4つ。タイマーは1・4・8時間から選べる。温度センサーと湿度センサーで室内の状況を検知し最適な加湿量で運転する。マークの表示が若干分かりづらい。

フレグランスの豊かな香りと光でリラックス

別売りで専用のフレグランスウォーターを発売。香りは森林での呼吸をイメージしたツリーズと、心を明るくするシトラスファームの2種。ミストが放出されるダクト部に垂らして間欠モードで運転する。
湿度に反応してLEDが4色に変化。青は十分な湿度、緑はやや乾燥、黄は乾燥、赤は給水を知らせる。イルミネーションとしても楽しめ、空間に彩りを与える。

滑らかな形状と外せるコードで高いメンテナンス性

給水時やメンテナンスの際、何かと気になるAC電源コードは着脱が可能。これにより部屋から部屋への移動が安全かつ、楽にできる。
タンクの吸水口が腰下の位置にあるため、深くかがまずに立ったままの状態で吸水できる点が非常に楽。筆者は小さめのヤカンを2回にわけて使用していた。ただし、吸水に最適な容器選びが若干難点。
清掃性を高めるために、水槽内部は徹底的に角をなくしてデザインされている。これにより内部に溜まった水や汚れを拭き取る際に布がひっかからずにスムーズ。実際に使ってみると、この心づかいが非常に魅力的。

カートリッジやパーツの清潔性の高さ

新開発のフィルターカートリッジは、独自構造で高性能のイオン交換樹脂を配置しているため水道に含まれるカルシウム成分のホワイトダストを99%抑制する。交換時期の目安は約6ヶ月。
基盤に重ねるトップパネル(写真中央・上)はアルミの削り出しプレートで重厚感がある。水槽内部には特殊な処理をした抗菌プレートを搭載しているため、水に含まれるカビや雑菌を取り除く。

 

『デジモノステーション』2018年1月号より抜粋。

関連サイト

STEM620(Cado)

  • photo下城英悟(GREEN HOUSE)