ジャーナリスト西田宗千佳が選ぶ!アップル、マイクロソフトのBEST BUYなモバイルデバイスって?【自慢の家電ランキング】

【自慢の家電ランキング】

近年、魅力的な家電が続々と登場している。それらに最も詳しいのが、日々家電製品の取材を行い、検証している、こちらの16人の家電の賢者たちだ。今回は彼らが実生活で使い続けている『自慢の家電』をランキング形式で掲載。これぞ、どこよりも正直な“真に買って間違いない家電”カタログなのだ!

アップルとマイクロソフト、2大巨頭の完成度が高いです

フリージャーナリスト/西田宗千佳さん
1971年福井県出身。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。取材・解説記事を中心に、主要新聞・ウェブ媒体などに寄稿する他、年数冊のペースで書籍も執筆。テレビ番組の監修なども手がける。

1位
「これくらいがいい」バランスが極まる

9.7インチから10.5インチに大画面化したiOS搭載のタブレット。わずかな差だが画面の見え方や迫力は大きく向上。ApplePencilによる繊細な手書き入力に対応する。純正キーボードカバーによるノートスタイルでも使える。

アップル
iPad Pro 10.5インチ
実勢価格:6万9800円〜

大画面化してより使い勝手も向上

正直なところタブレットについては、「差は小さいから、最新機種である必要はないなあ」と思うことが、ここ2、3年続いていました。寝転びながら本や映像コンテンツを見るなら、これほど便利なものはありませんが、PCの代わりにするには不便。そうなると、スペックが高い必要はないし、価格も安い方がいい。

ですが、iOS11の登場とアプリの整備により、「iPadでも大丈夫」なシーンは多くなってきています。携帯電話回線が内蔵された「セルラーモデル」を使っていると、どこでもすぐネットにつながる気安さから、iPadで仕事をすることも増えてきました。そうなると今度は、スペックが気になってきます。特に画面サイズは、複数のアプリを同時に開くなら9.7インチでは小さく感じます。

新『iPad Pro』は10.5インチとディスプレイが大きくなった。ほんの少しに思えますが、使ってみるとかなり効果的。ディスプレイの表示品質も高く、写真のチェックや動画閲覧も快適です。専用の純正キーボードにも、日本語配列のものが(ようやく)登場しました。

気がついてみると、今年はiPadを使っている時間が増えています。PCの代わりにしているのではなく、「今はPCを開くまでもない」時にiPadの出番が増えています。すき間を埋める能力の高まりは、製品の完成度ゆえのものでしょう。

 

2位
マイクロソフトがようやく出した「普通」のPC

Surfaceシリーズに共通するアスペクト比3:2の13.5型ディスプレイを搭載するノートPC。ハードウエアは非常にシンプル。その分コスパは高く、SSD 265GBを内蔵しながらも10万円台半ばで購入できる。

マイクロソフト
Surface Laptop DAG-00094
実勢価格:15万8540円

特別なギミックのないシンプルなノートPC

PCメーカーとしてのマイクロソフトは新参ですが、製品の完成度や魅力の面で、他社を脅かしつつあるのは間違いありません。

一方で、他社への配慮なのか、これまで「普通のクラムシェル型ノートPC」を作ってきませんでした。今年登場した『Surface Laptop』は、ようやく登場した「普通のクラムシェル型」です。筆者が気に入ったのは、画面の縦横比が3:2であり文書作成に使いやすく、しかも高解像度であることと、シンプルかつよくまとまったデザイン。モバイルPCとしては若干重いのですが、13.5インチというディスプレイサイズを考えると、納得できる範囲です。

重要なのはスペックではなく、ボディの作りが非常にしっかりしていること。キーボードもタイプしやすいし、キー面とパームレストに貼られている人工皮革「アルカンターラ」の手触りもいい。オーソドックスな形でありつつ、「Surface」らしさのある製品になっています。

OSは標準で使われている「Windows 10S」から「Windows 10 Pro」へアップグレードした方が使いやすいが、その作業も2クリックで済む。欠点は、インターフェース類が少ないことくらいだろうか。

 

3位
小さい音で没入感 ゲームに最適な「おひとりさまスピーカー」

30㎜フルレンジスピーカーとパッシブラジエーターを内蔵。テレビなどに接続した送信機のサウンドをワイヤレスで転送する仕組み。スピーカーが近く音に包み込まれるため、より小さい音でも迫力を感じることができる。

ソニー
ウェアラブルネックスピーカー SRS-WS1
実勢価格:2万6870円

肩にかけて使える振動するスピーカー

首の上にかけて使う、海外では「ネックスピーカー」などと言われるジャンルの製品。

音が首から上へと放出されるため、頭が音に包まれたような効果が出ます。ゲームや音楽ライブ、アクション映画などを一人で楽しむには向いた製品です。特にゲームとは相性が良く、手軽に迫力のある音を楽しめます。低音が強いシーンでは、その音が振動になって首に伝わるので、さらに迫力が増します。

このスピーカーは、ゲームの中でもVR向き。筆者はPlayStation VR(PSVR)と組み合わせ、音の広がりと立体感を出した上で、ヘッドホンよりもカジュアルにゲームを楽しみたい時に使っています。また、PSVRはBlu-rayの3Dタイトルに対応していて相性もいい。

バッテリーで7時間動作するので、動作時間的には十分。フィット感はいいのですが、それでも「肩に何か乗っている感」はあるので、連続で使うには2、3時間が限界、というところでしょうか。

 

『デジモノステーション』2018年1月号より抜粋。