ガジェット&アウトドア系ライター早坂英之の偏愛的逸品 -Gadget-

デジモノステーションに関わる識者やスタッフ陣はモノへのこだわりは人一倍強い。なぜ彼らは数多あるものからそれらの逸品を選んで使っているのだろうか? そこには目利きとして、どうしても譲れない想いや選ぶに至ったストーリーがそれぞれある。表面的な価格などに左右されず、選ぶべき人に選ばれた逸品。真に「安くていいもの」とは、彼らのように永きに渡り、これしかないと愛し、使い続けられるからこそ生み出されるのだ。ここに登場する逸品たちのように、ぜひ読者諸兄にも自分だけの偏愛的逸品を見つけてほしい。

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    早坂英之

    Occupation :

    フリーランスエディター&ライター

    モノレビュー誌『MONOQLO』『家電批評』の副部長職を経て独立。版元時代に働きすぎてぷっつん。退社後は遊びや父親業をライフスタイルとしてゆるく暮らす。なんだかんだで、一番使うカメラはソニー『RX1』。

カメラにウッドハンドルを付けるとたいていカッコよくなる

黒光りしたマッチョなボディーに、ウッドのあしらいが上品。眺めているだけでうっとりするバケペン(中央)に、上から覗き込むウエストレベルファインダーに思わず引き込まれそうなローライフレックス(右)。どちらもブローニーフィルムをセットして使うカメラで、撮ったその場で確認なんてもちろんできません。フィルムを買って、写真を撮って、ラボ屋さんに出して、お金と時間をかけてようやく写真を見ることができます。なんと優雅なことでしょう。失敗カットがあっても許せちゃう(という気持ちが大事です)。そんな中判カメラの横に、カメラリグをまとったソニーのAPS機『α6500』(左)を並べてみました。デジカメながら、ウッドハンドルを付けることでまわりの雰囲気にほどよく馴染みます。

バケペンこと『PENTAX 67』は、1967年に「ASAHI PENTAX 6×7」が発売され、その後シリーズを重ねて1998年の「PENTAX 67II」を最後に生産が終了。レンズ込みで2kgを超える重量から、「化け物みたいに大きなペンタックス」、略してバケペンと呼ばれるようになりました。ネックストラップで首がもげるとも。そんなバケペンを我が家では“記念日のカメラ”として使っています。普段はデジタルで撮っても、ここぞというときはバケペン。撮られる家族もバケペンのときはブレないように直立不動。カメラもポーズも昔ながらのスタイルです。

もうひとつの中判カメラ、『ROLLEIFLEX 2.8F Xenotar』。中古で手に入れたのはバケペンよりも後で、まだ使いこなせていないこともありますが、早くこのカメラの特性を掴んでどんなときに撮るカメラにするのか、これから探す楽しみがあります。

ウッドハンドル付きのα6500には、MFレンズ『KAMLAN 50㎜ F1.1』をセット。APS-C換算で75㎜の焦点距離にF1.1の大口径レンズなので、背景ボケを活かしたポートレートが得意です。ボディー全体を囲んだカメラリグは、プロテクトの効果と拡張性を広げる効果があります。外部マイクや外付け液晶を取り付けることも可能です。ですがここまでやると、娘たちに「恥ずかしい」と嫌がられるのでほどほどに…。

  • No.45
  • Product Name :α6500Type: デジタルカメラ
    Brand: Sony
    Price: 12万4543円(実勢価格)
  • No.46
  • Product Name :PENTAX 67Type: ブローニーフィルムカメラ
    Brand: PENTAX
    Price: 約10万円(中古参考価格)
  • No.47
  • Product Name :ROLLEIFLEX 2.8F XenotarType: ブローニーフィルムカメラ
    Brand: ROLLEIFLEX
    Price: 約20万円(中古参考価格)
  • photo下城英悟(GREEN HOUSE)
  • design一ノ瀬基行(LO&MARM)