持続化給付金申請に応用できるフォーマット公開!?
元公務員の女社長、貰える補助金全部とるマンと化す

複雑すぎると最初から諦めないで!
順を追えば必ず給付金はもらえます!

コロナ禍真っただ中! みなさん、息してますか? 特に中小企業の社長さん! 個人事業主さん!

わたしは新宿で写真スタジオを経営して9年目になるのですが、売り上げが前年同月比90%減と、たいへんえげつない数字になっています。先のことを考えるとやっぱり心配ですが、世の中の流れが止まってしまっている以上、流れを起こすことは諦めて今できることだけを地道にやっていくしかないんですよね。事務所の掃除、備品の見直し、会計事務、補助金申請…

そう、補助金申請!

この未曽有の危機に、国や行政からの支援が大盤振る舞い。身近なところでは全国民に支給される「特別定額給付金(一人10万円)」、売上が大幅に下がった事業者に支給される「持続化給付金(個人事業主最大100万円/法人最大200万円)」、都下で営業を指定期間に自粛した事業者へ支給される「東京都感染拡大防止協力金(50万円/2事業所以上100万円)」、それ以外にも様々な支援策がこれまでには考えられなかった規模とスピード感で続々と決定されました。

相次ぐ撮影仕事のキャンセルなどで時間だけは無限にあったわたしに、これはチャンス! わたしは派手なナリをしていますが、実は前職は公務員、つまり役所の書類はお手の物。少しの時間で書類を揃えればある程度まとまった金額が得られるとあって、にわかに活力が湧いてきました。

本格的な募集がかかる前に情報を集めて整理してみると、支給することを優先していて、必要書類は最小限に抑えられ、手続きは相当簡略化されることが伺えました。補助金の多くが審査会を経て採択/非採択が厳しくジャッジされるのに対して、給付金は最大限の譲歩がなされていて、こんなのもはや…

お金が落ちてるのと一緒です。

早速、まわりの経営者や個人事業主の友達に情報共有。ところが、普段役所の書類に触れていない人たちにとって、その冗長で堅苦しい要項はとっつきにくく、猥雑な手続きに思えてしまうようで、そんな面倒なことをするくらいならお店を開けてたほうがいいや、なんて声も。

それはもったいないよ!と、興味を持ってもらえるように、時にはごく単純化したフライヤーを独自に制作してプレゼン。


(画像は募集開始前のものなので多少違う部分があります。また、特定個人向けに作成したので個人名等一部伏せています)

時には書類作成を手伝ったりもし、そんな中で、国や行政が努めて支援を試みても、なかなかそれを必要とする人には届かないのだな、と痛切に感じました。

簡単だから絶対やってみて
これから具体的に申請しましょう

一方で、わたしが役所の手続きを進める様子をSNSにアップしていると、それを見た友人から口々に「あれ見たよ」「参考になった」と声をかけられるように。なるほど、自分にとって身近な人が動いていれば、関心を持って見てもらえるようです。幸い、中小企業や個人事業主にとって使いやすい補助金はまだまだあります。しかも、コロナ禍の甚大な影響を鑑みて、支援枠は順次拡充され、手続きは簡素化が進んでいます。

ピンチをチャンスに変えるために、ここではわたしが申請した補助金でみなさんにも活用してもらいやすい「小規模事業者持続化補助金 コロナ特別対応型(https://r2.jizokukahojokin.info/corona/)」について、情報収集の仕方や書面作成のコツをお伝えしていきたいと思います。

◆「小規模事業者持続化補助金 コロナ特別対応」とは?
正確な補助金や助成金についての説明は割愛させていただくとして、ざっくりと説明します。
・大変な世の中だけど、これからもがんばりたい事業者を応援するよ!
・広告宣伝や販路開拓に必要なお金をあげるよ!
・ぼくの仲間(商工会議所)が計画づくりや販路開拓実施を手伝うよ!
・いつもはお金をあげるのはかなり後になるけど、今回は特別に半額先に渡してあげる!

しかもお財布(支援上限)は倍にしといたよ! がんばってね! どうでしょう、なんか持続化補助金コロナくん、すごーくいい奴っぽくないですか? 自分のところにも来てほしいなって思いませんか?

もちろんお金をばらまくなんてことはなく、持続的な経営に向けた経営計画を策定していることが大前提ですが、それは誇りを持って事業に取り組んでいる人なら皆それぞれにあるものです。また、コロナ特別対応では一般形という従前のものに比べて、概算払いの適用や支援上限金額の倍増など、大幅な優遇がなされています。それには、下記3つのうちいずれかを満たすことが必要です。

1)サプライチェーンの毀損への対応
海外から部品や原材料が入らなくなったけどあきらめない! 製品をちゃんとお届けできるように設備をととのえるよ!
2)非対面型ビジネスモデルへの転換
こんな時代だしオンラインショップをはじめるよ! 無人でも業務が成り立つように設備をととのえるよ!
3)テレワーク環境の整備
出社とかしなくてよくない? WEB会議システムいれるよ!

他にも組織規模など様々な条件があるので、要項をチェックしてくださいね。

◆申し込むときの考え方

…といっても、要項は実は52Pもあります。

https://r2.jizokukahojokin.info/corona/files/7315/8891/2108/koubo_r2c_ver2.pdf

いざ申し込もう! というときに、膨大なPDFファイルを前に頭を抱えますよね。無理ゲーです。わかります。そこで

負担を最小化する貰える補助金全部とるマン式ワークフローをご紹介します。

0)まずは基礎の基礎はとして、こちらの記事をご参照ください!
初めての補助金申請ガイド 〜募集要項や公募要領を確認するポイントは?
(「3分でサクッと読める中小企業TIPS」より)

1)提出書類に一度目を通す
まず、自社が申請資格を満たしているかどうかチェック。従業員数5人以下とあるので、第一関門クリア。次に申請書類のExcel書式をダウンロードして、応募者概要や事業概要など、すぐ書ける部分をとりあえず埋めてみます。すると、本当に自分が書かなければならない文章は案外多くないことに気づきます。持続化補助金の場合、しっかり考えて書くのは…

計画の内容のA4用紙5枚程度。

これならちょっとがんばればいけそうだ!と、勢いをつけます。とりあえず、個人情報などをチャチャッと入力。

2)事業内容を考える

補助金申請要件を満たす事業内容のイメージを膨らませます。わたしの会社の場合は、非対面型ビジネスモデルへの転換。対面で受付業務を行っているスタジオレンタルについて、改善の余地ありと判断しました。

3)見積もりを算出する

スタジオ受付の非対面化に必要な投資を計算します。主な項目はスタジオの改装、監視カメラの設置、オンライン管理できるキーボックスの契約、ウェブサイトの制作。それぞれについて資料を集め、業者に見積もりを取り、予算を組んでいきます。今回は補助上限の100万円を想定して、150万円程度を目安に構成しました。

4)申請書類を作成する

申請書類の項目と要項を対応させながら、申請書類を作成していきます。一番注意したいのは、書類を精査する審査員は、こちらのことを知らないということ。自分が当たり前にわかっている事業内容も、できるだけ平易に、簡潔に書いていきます。長文で立派に書いても、いくつもの書類に目を通さなければならない相手を辟易させるだけです。小見出しを付けたり、行間を適度に開けるなどして、直感的に理解しやすくしておきましょう。

わたしは経験者なこともあって特に問題ありませんでしたが、初めての人はこの段階で商工会議所の窓口に行くと、書き方等を指導してもらえます。訪問の際は面談予約を事前に取りましょう。

以下、わたしが提出した実際の申請書類です。それぞれ申請内容は業種や規模などにより異なりますが、フォーマットとしては使えるはずです。

※申請内容に関わる個人情報や具体的な数字などは伏せさせていただいております

5)申請書類をチェックする

申請にあたり、書式を満たしているかどうか入念にチェックします。特に経費の使い道については、細かく定められているので、費目違いや用途外のものを出さないように気を付けます。ここで要項の具体例や注意事項を読み込むと、「そういえばこれも費用として申請できるな?」ということにも気づけます。

6)商工会議所に提出する

持続化補助金の申請にあたっては、商工会議所の支援機関確認書が必要なので、窓口へ申請書類一式を持参してチェックを受けます。わたしの時は、窓口に持参して15分ほどでOKが出て、翌日にメールで所定の支援機関確認書がPDF形式で送られてきました。

7)補助金事務局に提出する

申請書類をプリントアウトしたものと、データで収めたCD-Rをあわせて補助金事務局に送付します。これで申請完了!

8)採択されてから事業実施、そして事業報告

提出書類は会議で採点され、基準を達成したものが採択されます。

具体的には、平成29年度の応募者数が26910件、採択件数が18082件なのに対し、平成30年の応募者数が15,202件、採択者数が13,099件。採択率では、平成29年度が約67%、平成30年度が約86%となっています。(前回わたしが採択されたのは平成29年度でした)

その前は採択率の公表がされたりされなかったりなのですが、平成26年度補正が56%、平成25年度が48%となっていることから、ノウハウが申請者サイドに蓄積されてきたように思います。

審査を通過したら、晴れて事業の実施をし、事業報告を行って補助金を受領する流れになります。

補助金はがんばることを大前提に、国や行政のお金をもらうものですから、何もかもが自分の思い通りにはできません。事業報告を行い、事業終了後も関係書類や成果物を適切に管理しつづける義務があります。また、頑張って書類を作成しても、審査の結果採択される保証はありません。それを面倒くさいと思うか、支援を受ける者の務めととるかで、事業者としての責任を負えるかどうか資格が問われることでしょう。

ただ、せっかく貰える補助金はありがたく活用して、経営の安定化と事業拡大を図っていきますけどね! 成長したらいっぱい税金払ってお返しするねー、経済活性化にも貢献するねー、雇用も増やせたらいいな!チャンスをくれてありがとう国! ありがとう行政!! わっしょい!

…とまあ、そんな気持ちで、補助金情報をシェアさせていただきました。みなさんも、補助金を活用してチャレンジしていきませんか? ちなみにわたしは他にも自分の事業を支えるために貰えると思う補助金は全部申請していきますよ!

Text by 立花奈央子