in a Car クルマは快適なノマドオフィスだ! 新しい仕事様式ってこんな感じ!?

家で働くことが当たり前の時代になったら、自宅に仕事場がないお父さんはどうするどうなる?
外は三密、家は窮屈。クルマならば自分ひとりの時間ができるはず。
今こそ新しい仕事様式の変化を受け入れてみよう。

  • 編集・ライター早坂英之これまでのクルマ遍歴はミニメイフェア、ボルボ850、ベンツバネオを経て、今は三菱ミニキャブ&マツダ2。国産コンパクトカーにしたのは家族が運転することを考えて。妻の「あなたには軽トラがあるでしょ」のひと言が心に刺さる。

期せずして生活様式の変化を求められる今、世の父親たちの居場所問題は切実である。普段、家にいないのにコロナ禍でずっと家族と一緒にいる。それでいて家で仕事もする。家にいるから家族の過ごし方が気になる…で、揉める。こうなるとソーシャルディスタンスならぬ、ファミリーディスタンス(家族内の距離)も大事になってくるのではないか。

自粛生活が始まり、ds編集部では「働くお父さんの居場所」についてWeb会議を重ねてきた。そのなかで出たのがクルマ。父親が運転するイメージが強い、動くマイホームである。かつてビッグコミックスピリッツで連載されていた漫画「ホムンクルス(2003年〜2011年連載)」の主人公は、クルマで寝泊まりする車上生活を送っていた。そのクルマは60年代マツダ キャロルだったが、358ccの4人乗りなので非常に狭い。寝泊まりはできるかもしれないが仕事はどうだろう…。今の仕事にはノートパソコンが必要でタブレットもほしい(動画も観れるし)。それならヘッドホンもほしい。ついでにカメラも。ギターなんかあると楽しいんじゃない? いいねー! と、ZOOM越しに議論を繰り広げるうちに、シトロエン『GRAND C4 SPACETOURER』にたどり着いた。

  • シトロエン
    GRAND C4 SPACETOURER
    価格:416万円~

    サイズ:全長4605m×全幅1825m×全高1670 ホイールベース:2840m 排気量:1997cc 駆動方式:FF 燃料:ディーゼル 定員:7名

広々とした車内に最新の安全設計。ファミリーカーとして必要なものすべてを詰め込んだフレンチミニバン。ダッシュボードの12インチパノラミックスクリーン、7インチタッチスクリーンは情報が見やすく、直感的に操作しやすい。

GRAND C4 SPACETOURERは定員7人のミニバン。快適なキャビン、ゆとりのラゲッジスペース、多彩なシートアレンジを持つ、我々が思い描くモビリティオフィスにぴったりの仕様だ。それでいて高効率で優れた動力性能のクリーンディーゼルはお財布にも優しい。普段は家族と使うとしても、仕事のときはひとりで使うことを考えて、後部座席をすべて倒して贅沢なオフィス環境にしてみた。

2列目、3列目シートを折りたたむと約1,709ℓのスペースを確保することができる。そこにキャンプで使うラグとテーブルを入れて、もろもろ荷物をセットしてみてもまだまだ余裕。身長172cmが足を曲げることなく寝れて、座ったときでも天井に頭がつかない。運転席と助手席のシート背面にはミニテーブルまで付いているのでコーヒーなんか飲んじゃったり。想像以上に快適な空間は、オフィスというよりもまるで自分の部屋のよう。「ちょっとファミリーディスタンス取りたいな」と感じた時に利用したい、うってつけの場所に仕上がった。

もちろん乗り心地も申し分なし。トルクフルな走りはドライブの楽しさを倍増させ、最新のドライバーアシスタンス、セーフティシステムは運転にゆとりをもたらしてくれる。乗ってよし、走ってよし、暮らしてよしの三拍子揃った一台だ。

操作系が集約されたステアリングは、前方への視界をキープしたまま設定変更が行なえるので安全かつ迷うこともない。その、プロダクトデザインの叡智が詰まったステアリングに、テーブル「ワンタっちゃブル(購入価格1,970円)」をセットしてみた。決してオシャレとは言えないが、食事もパソコンも固定した状態で行なえるのでとても便利。
助手席前のダッシュボードスペースが広く、ノートパソコンを置いてもこの通り。思いがけずノマドワーカー向きなポイントを知った。
2列目シートのアシストグリップに市販のバーをセット。スーツなどが吊るせて、車内の整理整頓が捗る(仕事ができる)。


by a Car
働くクルマの新しいカタチ
仕事も遊びも捗る軽トラ

働くクルマの代表格軽トラは、遊びクルマとしても超優秀!
荷台にキャリアを付ければ、ハンモックだって楽しめちゃう!!
おうち生活の遊び場にもなるスーパーカー、いざとなったらこのまま移動もできます!

シトロエン GRAND C4 SPACETOURERに、スマートなビジネスマンの夢を見つつも、実際に乗っているクルマは三菱の『ミニキャブトラック』。日本全国で走っている働く軽自動車だ。これまではこの軽トラで新車の試乗会に行ったり(目立つ)、アウトドアの撮影に行ったり(馴染む)、仕事はもちろん、遊びにも使ってきた。自粛の期間中は外に出ることがないのでミニキャブトラックの出動はほぼ無し。ならばと、軽トラの荷台に取り付けたハードカーゴ キャリアにハンモックチェアをセットして、即席のブランコにしてみた。

選んだのはENOの『Lounger Hanging Chair』。ハードカーゴ キャリアにジャストフィットし、その様はまるで純正品のよう。ハンモックチェアの耐荷重は約113kgなので、大人が乗っても問題なし。図らずも我が家に誕生した軽トラ公園。今はブランコだけだが、「ハンモックチェアが付くならアスレチック用のスイングやラダーも行けるのでは? 3面にコンパネを固定して、ボルダリングのホールドをセットすればクライミングウォールにもなるかも」など、アイデアは尽きない。

ハンモックチェアを取り付けたことで、自然と家族が集う場所となった軽トラ。ブランコ代わりに遊ぶ子どもたちの安全を見つつも仕事をするために、オンウェーのスリムテーブルセット/USとイージーハイテーブルを置くと、もうこれでいいじゃん…と思うほど十分な青空オフィスが出来上がった。

この軽トラは青森の実家で、リンゴ農家の働くクルマとして使われてきたものを譲り受けたもの。東京に来て、まさかブランコが付いた遊び場になっているとは夢にも思うまい。その軽トラのポテンシャルを十二分に引き出しているのがハードカーゴ キャリア。木材やハシゴのような長い荷物の運搬ほか、よじ登って遊んだり(自己責任)、ハンモックを取り付けたり(メーカー想定外)と非常に優秀。オプション品の幌を付ければ仮眠スペースだってできちゃう。どの軽トラにも取り付けることができるので、働くクルマの利活用を考えている人におすすめ◎

  • 三菱
    ミニキャブトラック 4WD MT 2013年式
    中古価格:81.4万円(平均)

     

    バー エフクラス/ハードカーゴ キャリア
    価格:10万7800円

    バスケット エフクラス/ハードカーゴ バスケット
    価格:3万1900円

    本誌2019年10月号とWeb版dsでも取り上げた軽トラ。荷台にキャンプ道具を満載にして、週末レジャーを楽しむスタイルを紹介している。軽トラは壊れにくくて維持費も安い。仕事も遊びもできるスーパーカーだ。

  • ENO
    Lounger Hanging Chair
    実勢価格:1万6500円

     

    軽量かつタフなハンモックで有名なENO(イーノ・Eaglesnest Outfitters)。このチェアは、フットレスト、枕、ドリンクホルダーまで付いている。

座り疲れたら立って仕事する、なんちゃってDJスタイル。カメラのストロボスタンドにプロジェクター用のテーブルをセット。その上にノートパソコンを置いている。
時折り軽トラの外に飛んでいきそう…なぐらいスイングする子どもたち。ブランコがある家ってなんか特別! な気がする。軽トラ×ハンモックでも。

  • Text早坂英之
  • Photo下城英悟