テレワークで仕事がやる気にならない人は環境とともにルーティンを変えよ

今回誌面作りで協力いただいたHouzzが、日本のユーザー向けに「在宅勤務に関する投票アンケート」を実施しました。結果、約75%ものユーザーが「在宅勤務に課題を感じている」と表明したという。その理由として「長時間仕事ができる環境が整ってないこと」や「オンライン化で生活空間が晒されるのが嫌だ」といった内容の意見が数多く寄せられたようです。

そのため、withコロナ、ひいてはアフターコロナ時代に向けて多くの人が、部屋は自分や家族がリラックスできるだけのプライベートスペースから、テレワークやオンライン学習などがこなせるオープンスペースにも使えるようにしなければならない、という問題に直面するだろうと考え、部屋を見つめ直す特集を作りました。

アマゾンやSlack、フェイスブックといったアメリカのIT企業を中心に、それぞれ夏から秋以降にオフィスは再オープン予定としながらも、その後も在宅勤務を常に選択できるようにすることを表明。つまり、テレワークはコロナウイルス感染拡大が収まっても、今後加速度的にスタンダードになると考えられます。

これは日本でも同様。例えば住宅建材メーカーのLIXILは、緊急事態宣言を皮切りに、対象地域となった7都府県においては従業員のテレワーク比率が70%以上、本社においては98%を先んじて実現。今後、数多くの企業がテレワークのスタンダード化による“真の働き方改革”を迫られるのは確定的でしょう。

LIXILは、世界中の誰もが描く住まいの夢を実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供する住宅建材メーカー。積極的な働き方改革を推進している。https://www.lixil.com/jp/stories/stories_18/
米国で誕生した、建築とインテリアデザインプラットフォーム。世界中の専門家がシェアした写真やアイデアをみて、専門家にアドバイスをもらったり、仕事を依頼することができる。サイトはWebブラウザほか、専用アプリでのアクセスも可能。Houzz(ハウズ)www.houzz.jp/

 

ただ、一方で部屋を見つめ直すだけでは、テレワークのパフォーマンスは上がらないと筆者は考えています。今だってオフィスで働けば、誰もが毎日最高のパフォーマンスが発揮できるというわけではありません。オフィスというのは集中力を持続させるための場所としては優れていますが、それを生かすためには、まず自分自身が仕事モードに切り替わっているかが重要で、この両立こそが大切です。

MLBでも活躍したイチロー選手がルーティンを大切にしていたということはあまりにも有名な話ですが、多くの人はオフィスで仕事をするまでの時間に、おそらくネクタイを締めたり、髭を剃ったり、朝食を食べたり、通勤電車に乗ったりといった、決まりきったルーティンをこなす中で徐々に気持ちが切り替わり、仕事モードに切り替わっていたはず。当然、某社CMのような「やる気スイッチ」が物理的に備わっているわけではありませんから。

テレワークではこれまでのルーティンをそのまま使うのは物理的に困難。つまり、家庭内でできる新しいルーティンを再構築する必要があります。筆者はフリーランスとして約20年近いキャリアを持ちます。その間、数多くの仕事を自宅のプライベートスペースでこなしてきました。そんな自分だからこそ、今すぐ簡単に家でできるルーティンをいくつか挙げます。

 

ROUTINE 01
スマートウォッチをしっかり装着しよう

単なる腕時計ではなく、家にいるからこそあえてスマートウォッチを装着するのが肝。メールやメッセンジャーが直接体に振動で伝わってきたり、変化が乏しい環境内でも常に外の世界と繋がっていることを意識させてくれるほか、心拍などを一定のペースで測ってくれたり、歩数を視覚化してくれたり、座りすぎたままだと体を動かしてくださいと警告を出してくれたり、フィジカル面も自動でケアしてくれる。ちなみにオススメはどんなファッションにもマッチするGLAGOMのGLAGOM ONE。

 

ROUTINE 02
窓を開けてきれいな空気に入れ替えよう

部屋中の窓を開けて外気を取り入れる。コロナウイルス感染拡大を防ぐ意味で、1~2時間ごとに換気をする。換気をするために一定ペースで身体を動かす、休憩するなどメリハリをつけることで一定時間集中力が持続する。換気が終わったら今度は全ての窓を閉めると同時に、空気清浄機でスピーディーに空気をきれいにすること。ちなみにオススメモデルは北欧デザインがどんなインテリアにも調和するブルーエアのクラシックシリーズ。

 

ROUTINE 03
玄関から出て5分ほど散歩して戻ろう

玄関から出るのがポイント。通勤時などに必ず行う動作を最低限入れることで、確実に仕事モードへ一歩近づく効果があるからだ。もちろんわざわざスーツまでは着る必要などはない。そして遠くまで歩くのではなく、5分程度散歩して少し気分が変わる程度で十分。近所のコンビニエンスストアでコーヒーを買うなど、オフィスに行く前に行うことなどを織り交ぜられたらよりベター。

 

ちなみに弊誌デジモノステーションは編集部が物理的に存在しません。編集長一人が編集部員の組織だから。毎号編集ライター、カメラマン、デザイナー、イラストレーターなど、フリーランスのスタッフが平均30人以上、全員が個別のスペースを構築し、デジタル上のみでやりとりしてページが完成します。つまり、いわゆるプロのテレワーカー集団なのです。だから、このコロナウイルス感染拡大が広がり、5月は多くの雑誌が発行を諦めた状況でも、最終校了時に至るまで、ほとんど何もやり方を変えずに200P以上が作れました。このやり方を日常から実践できている編集部は、おそらく数多く編集部が存在している出版界でもほぼ存在しないでしょう。

2016年3月にデジモノステーションは紙媒体を捨て、デジタルマガジンとWebのメディアとして再スタート。強制的に環境を変えざるを得なかったことに起因しています。それから約4年、試行錯誤しながらもやり方を細かくチューニングして、現在も好調を維持しながら発行し続けています。今、多くの人が我々と同様に困難に直面して、不安を抱いていることでしょう。ただ、変化を恐れないでください。環境を積極的に変えていきましょう。ルーティンを変えていきましょう。そうすれば自ずと光明が見えてきますよ。

 

  • 家電スペシャリスト/本誌編集長滝田勝紀本誌編集長でIoTなどの最新分野やデザインに精通する家電スペシャリスト。「楽天ROOM」家電公式インフルエンサーとしてフォロワー数68万人以上(2020年4月現在)。(株)ConnectCross代表取締役。
  • Text滝田勝紀
  • Photo下城英悟