純粋に乗り物として面白い!LINEと協業で話題のシェアサイクル『Mobike』試乗レポ

最近、世界的な流れとして急速に広がり、東京などでも見かける機会が増えてきたシェアサイクル。実はこれ、ヨーロッパや中国といった地域では、すでに都市部での人々の移動を支える新たな交通インフラと呼べるほど、普及が広がっているのだ。

そんななか、日本でも注目を集めているのが、先日LINEとの業務提携を発表した中国発のシェアサイクル「Mobike(モバイク)」だ。同社は2016年4月に中国・上海でサービスをスタート。その後、急速にサービス地域を広げ、現在では世界の180を超える都市で事業を展開中。日本国内でも2017年8月に札幌でのサービスを開始している。

同社の興味深いところは、シェアリング事業で使用する車両の開発まで自社で行っていること。スマホ操作で解錠できるスマートロックや、自転車の置かれた位置を把握できるGPSシステムまで自らが開発し、同社が「スマートバイク」と呼ぶほどの先進機能を備える。

しかし、こうしたスマート機能を抜きにしても、自転車そのものとして非常に面白い仕上がりとなっているMobikeの自転車。その最近モデルに試乗することができたので、乗り味や機能面のインプレッションをお届けしよう。

ユニークでメンテナンス性に優れた車体デザイン

こちらがMobikeの最新モデル。欧州基準を50%上回るフレームの耐久性を持ちながら、重量は15.5kgとシェアサイクル向け自転車としては最軽量クラスであるという。見た目もユニークで、自転車マニアでなくても乗ってみたくなりそうな独特のデザインだ。

太いアルミパイプを使ったフレームは迫力があり、剛性も高そう。一般的なチェーンではなくシャフトドライブで動力を伝える機構なので、見た目がシンプルなだけでなくメンテナンスサイクルも少なく済むそうだ。

スマートロックの解錠は、スマートフォンで専用アプリを起動して車体に記載されたQRコードを読み込むだけでOK。使い終わったらその場で鍵をかけておけば、次のユーザーが解錠するまでロックされたままになる。

ホイールは自転車としては非常に珍しい、オフセットされた片持ち構造。ホイール素材は軽量なマグネシウムとアルミの複合材が用いられ、タイヤはパンクの心配がないソリッドタイヤを採用している。

ホイールの中央部を見るとディスクブレーキが。強力な制動力により、雨天でもブレーキの効きが変動しないというメリットがある。

シェアサイクルらしく、サドルの高さは簡単に変更できる。レバーを動かせばサドルがピョコンと上がり、押し込むことで任意の高さに固定できる。ちょうどMTBで使われるドロッパーポストのような機構だ。

実際に乗ってみると、予想以上に少ない力で進んでくれることに驚く。同じ速度で移動するのにどれくらいパワーを必要とするかを数値化した“サイクリングパワー”は、時速10kmの状態で他ブランドの67%、時速20kmでは54%に抑えられているとのこと。自動で変速する2段ギアを搭載しているおかげで、電動アシストではないものの、その漕ぎ心地は予想以上の軽さだった。

こういうママチャリタイプのフレームは、少しスピードを出した状態でカーブを曲がるとヨレることが多い。しかしこの車両では、太いアルミフレームにより、ヨレを感じさせないほどの高い剛性感が印象的だ。

見た目がユニークなだけでなく、実際の乗り味が予想以上にしっかりしていたMobike。フレームやホイールの剛性が高いため、ペダルを踏んだ力が逃げず、登り坂だって少ない力で登っていける。

日本でシェアサイクルがもっと使われるようになるには、多くのユーザーが乗ってみたくなるようなデザインかつ、実際に乗りやすい自転車が必要だと思っていたが、この自転車はまさにそんな思いを汲み取ってくれている感じ。Mobikeが”世界で最大のスマートシェアサイクルサービス”と呼ばれる理由がわかったような気がした。

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