【ds hands on!】ソニー VLOGCAM ZV-1

動画時代の新コンセプトモデル「VLOGCAM」登場!


Vlogerの利用に特化した、動画撮影機能にフォーカスしたコンパクトカメラ。従来のソニー製カメラと外観上は似ているが、ボタン配置を含めた設計や、各種機能をVlogコンテンツ撮影に特化させることで、より印象的動画表現を可能にしている。別売シューティンググリップとバッテリーパック×2を同梱した「シューティンググリップキット」も同時発売される。

ソニー
VLOGCAM ZV-1

実勢価格:9万9900円[シューティンググリップキット]11万3900円

高度な基本スペック&動画に特化した利用感

f=28〜70mm相当の光学2.7倍ズームレンズを搭載。F1.8-2.8と明るく、あらゆる被写体をクリアに捉えてくれる。撮像素子は高速なデータ読み出しに対応し、スーパースローモーション撮影などを実現する1.0型有効2010万画素Exmor RS CMOSセンサー。

高速なピント合わせが可能な像面位相差AFに対応(AFポイントは中央315点)。コントラストAFと組み合わせた「ファストハイブリッドAF」が動画撮影時にも効く。

さまざまな周辺機器を装着できるマルチインターフェイスシューを用意。別売ステレオマイクロホン(写真)を装着することでさらに明瞭な音声収録が可能になる。

ビデオカメラ「ハンディカム」シリーズのノウハウを盛り込んだ指向性3カプセルマイクを本体天面に搭載。いわゆるカメラのマイクとは別次元のクオリティで細かな音もしっかり拾ってくれる。屋外での撮影時には付属のウインドスクリーンを装着することで風切り音を低減できる(シューに装着)。

モニタは自撮り時に便利なバリアングル方式。向かって右方向に開くため、外付けマイクなどを装着していても邪魔にならない。タッチ操作もOK。

握りやすい大きなグリップが付けられており、片手持ちでも安定した撮影が可能。ボディも角が丸められており長時間持っても手が痛くならない。

「VLOGCAM」ならではの特長として録画ボタンが非常に大きい。また、手前側にRECランプが付いており動作状況を確認しやすくなっている。

 

ビデオブロガーのためのスペシャル機能が便利

OFF
ON

「絞り」を理解していなくても背景のぼけ具合を調整できる「背景ぼけ切り換え」ボタンを本体天面に配置。人物を目立たせたい時はオンに、背景も見せたい時はオフにといった使い分けを瞬時に行えるのが便利だ。

OFF
ON

背面C2ボタンを押すことで、「瞳AF」「アクティブ手ぶれ補正」がオフ(これにより画角も広がる)になり、AF感度が「敏感」、速度が「高速」になる「商品レビュー用設定」。商品をカメラ前に出すと瞬時にそちらにピントが合い、下げるとすぐに顔にピントが戻るのは、まるでプロカメラマンの撮影するテレビ番組のよう。
ZV-1』では、動画撮影でも有効な「美顔効果」が利用可能。くたびれた40代男性でもツルツルの肌に。自然に撮りたいなら「LO」か「MID」がおすすめだ。
「顔優先AE」は逆光撮影時に活躍。明暗差の激しい場所でも、顔の明るさを適切にキープしてくれる。単に明るくするだけでなく、肌の色味を調整する機能も搭載する。

 

シューティンググリップは必須アイテム!

シューティンググリップ『GP-VPT2BT』(単体実勢価格:1万2900円)を装着することで、撮影がもっと快適に。手元のボタン(Bluetooth接続で連動)で録画、ズーム操作などを行える。2軸ヒンジが搭載されており、カメラの向きや角度を自在に変更できる。ロックボタン式なので、撮影中に自重などで勝手に角度が変わってしまうということもない。グリップを展開することでコンパクト三脚としても利用可能に。これ1つで手持ち撮影から三脚撮影までこなせる。もちろんこの状態でもボタン類は利用できる。

これからVlogデビューしたいという人におすすめの選択肢

近年、若年層に留まらず幅広い層から注目を集めているVloger(ブロガー)。YouTubeやSNSを通じてキャッチーな動画「Vlog(ブログ)」を配信する新世代の表現者だ。今回レビューするソニーの「VLOGCAM(ブログカム)」はこの流れにカメラメーカーとしていち早くキャッチアップした「サイバーショット」「α」に次ぐ(現行モデルでは)第3のカメラブランド。その第1弾となる『ZV-1』は、1.0型Exmor RS CMOSセンサーやファストハイブリッドAFなど、既存モデルで好評だったソニー独自のテクノロジーを受け継ぎつつ、Vlog撮影に特化したさまざまな機能を搭載している。
動画撮影は簡単なように見えて奥が深く、見やすく美しい動画を撮るにはかなり高度なノウハウが要求されるのだが、それをほぼ自動化してくれるのが『ZV-1』のいいところ。暗所や逆光などでも、自動で顔を検出して露出を補正してくれる「顔優先AE」や、今、フォーカスすべき被写体にサッとピントを合わせてくれる高精度AF、そして上記したスペシャル機能の数々によって、誰もが思い通りの動画を訓練なしに撮影できる。これらの機能の多くは先行する「サイバーショット」各製品で実現済みなのだが、特に利用頻度の高いものに専用ボタンを用意するなど、さらに一歩踏み込んだ作り込みがなされている。動画のアイデアはあるが、カメラの設定にはあまり詳しくないという人にとって、限りなくベストな選択肢と言えるのではないだろうか。
もちろん、大型センサー、高性能マイクによる、スマホやアクションカメラなどとは別次元の高画質・高音質など、品質面もハイレベル。動画はもちろん、静止画も人気の高級コンパクトカメラ「サイバーショットDSC-RX100」シリーズ級のクオリティで記録できる。また、7月には本機をWebカメラとして使えるようにするソフトウェア(Windows 10向け)も配布予定。動画の生配信はもちろん、テレワークやいわゆる「Zoom飲み」などでも『ZV-1』の誇る優れた動画撮影機能を使えるようになる見込みだ。これだけマルチに使えるなら9万円台という実勢価格も決して割高ではない!


text : 山下達也(ジアスワークス)
photo : 松浦文生
デジタルグッズライター
山下達也(ジアスワークス)
カメラを始め、PC、A&V機器など幅広いジャンルのデジタルグッズ記事を執筆する雑食系ライター。今回は配布が間に合わずレビューできませんでしたが、Webカメラとしての『ZV-1』にも可能性を感じています。