梶原由景が歩いて出会った 美味しいお店 梶原メシ
I eat, therefore I am

正直、寂寥感ロスである、、、、。
自粛が明けたら食べログにも出てこないし、
下北半島の“ワケあり”横丁に行きたい。

 

私が寂寥感の虜であることは本連載でもしつこく述べてきた。ある時は沼津で新鮮な魚を食べ、餃子や唐揚げを楽しむ。またある時は群馬の自動販売機の並ぶ、昔懐かしいドライブインを訪ね、そしてまた北の大地へ向かい、コンビニエンスストアで名物弁当を味わう。しかし昨今の状況だ。なかなかこれらの地域に出掛けることはできない。正直寂寥感ロスである。寂寥感欠乏症にして寂寥感血中濃度が低下し過ぎている。

去年、山梨も探訪していた。ほうとうが有名。最近だとB-1グランプリで注目された鳥もつ煮もある。バイブル「美味しんぼ」に鶏料理の名店が出てくるが、その店自体今はもうないようだ。しかしやはり焼き鳥のクオリティは高い。大衆的な焼き鳥店チェーン「丸八」にも行ったが、「寛酔」は駅前にあって甲府地鶏の魅力を存分に味合わせてくれる名店。道中、吉田うどんにも寄ってみた。また、甲府郊外の「風土記の丘農産物直売所」が素敵だった。生産者が毎朝持ち込む新鮮な食材。希少な品種もあるし、どれも抜群に安い。山梨に行ったらここは外せないだろう。山梨方面の魅力に関してはまた本連載で詳細にご報告したいと思う。

自粛期間中、ハードディスクレコーダーに入っていたNHK「ドキュメント72時間」を観ていた。リビングにいながらにして寂寥感に浸ることのできる番組。大型駐車場に来るトラックドライバーを描いた回は特に秀逸だが、他にも博多中洲の24時間保育園など名作が多い。それらは最高の酒のアテでもある。実は冒頭でも触れた根室のコンビニ「タイエー西浜店」の焼き鳥弁当もこの番組で知ったのだった。そして今回今年の1月に放送された「青森・下北半島 “ワケあり”横丁」を観たのだが、これがまた素晴らしい内容だった。200店以上のスナック、飲食店等が軒を連ねる神社前の横丁。次はここだ! しかし早速番組に出てきた店を検索したもののほとんどの店がほぼ情報がない。食べログにも出てこないし、Google Mapにも、、、。さすが“ワケあり”だ。行くしかないな。いつ出掛けられるだろう。自宅に居ても夢は枯野をかけ廻るのだ。


text : 梶原由景

幅広い業界にクライアントを持つクリエイティブ・コンサルティングファームLOWERCASE代表。デジタルメディア『Ring of Colour』などでオリジナルな情報を発信中。