ds Bland Research 
地域の技術をクリエイティブな発想で世に出すセメントプロデュースデザインの進め方  第四回


What’s
セメントプロデュースデザイン?

ここまで全国の商品プロデュースの事例などを
紹介してきたが、セメントプロデュースデザインの事業領域はかなり広い。
多岐に渡る活動で培われた経験が、
同社の強みとなっている。

デザインから店舗運営まで
多彩な分野で活動

大阪と東京、京都にオフィスを構えるセメントプロデュースデザインは、20名ほどのスタッフで実に多岐に渡る事業を手がけている。1999年の設立時から続くデザイン制作から、広告プロモーション、プロダクトデザイン、商品プロデュース、製造ディレクション、販売コーディネートなど、幅広い分野で独自のクリエイティビティを発揮し、大手企業から自治体、地方の工房まで多数のクライアントを持つ。前ページにもあるとおり、イベントや交流会、セミナーなどもプロデュース。さらに自社でショップも運営しており、一般的にイメージするデザインオフィスとはかけ離れた会社と言えるだろう。

2003年発売の「Happy Face Clip」はセメントプロデュースデザインが初めてプロダクトデザインした商品。ここで学んだものづくりのノウハウが、後のプロデュース事業へとつながっていった。

2012年に福井県鯖江市のキッソオと開発した「Sabae mimikaki」は多数の賞を受賞。ひと目でメガネ由来とわかるユニークなパッケージも話題を集めた。

これらの事業が独立して進められるのではなく、ひとつのプロジェクトに各ジャンルのプロフェッショナルが複数携わり、クロスオーバーしながら取り組めるのも、セメントプロデュースデザインの強みと言える。そしてひとつ一つのプロジェクトを通して育んできたノウハウや人脈が、大きな財産となっている。初の自社商品「Happy Face Clip」の開発の中で、ものづくりを一から学んだ経験が、今も生きているのだ。代表の金谷さんは「もし自分が作り手の立場になって困った時に、すぐに相談したくなる会社にしたい」と話す。そんな姿勢が全国のものづくりの現場から頼りにされる大きな要因となっているのだろう。


HISTORY

1999

CEMENT PRODUCE DESIGN 設立

2010

東京オフィススタート

2013

「がんばる中小企業・小規模事業者300社」に選出
Sabae mimikakiが「GOOD DESIGN 2013」受賞

2013

ギャラリー&ギフトショップ「コトモノミチ at TOKYO」が表参道にオープン

2016

Sabae mimikakiが「おもてなしセレクション2016」受賞
Sabae mimikakiが 「The Wonder 500™」に選出

2018

第3回「これからの1000年を紡ぐ企業認定」として京都市に認定

2019

京都オフィススタート
新モノづくり拠点「コトモノミチ at TOKYO」が東京墨田区にオープン

今年中に大阪本社と同じビルに「コトモノミチ」をオープン予定。東京と同様にイベントスペースも兼ね、交流の場となる。

金谷さんは2017年に『小さな企業が生き残る』(日経BP社)を上梓。プロデュースの経験をわかりやすくまとめている。


CEMENT PRODUCE DESIGN .LTD
大阪府大阪市西区京町堀1-15-23 TEL:06-6459-0368