アフターコロナに親子で行くべき! 日本の良さを知るディープトラベル No.2 奥出雲

ヤマタノオロチ伝説とたたら製鉄で有名な島根県仁多郡奥出雲町。
広々とした盆地に太陽の光が燦々と降り注ぎ、美しいニッポンを感じることができる。
まるで、神話の中へと紛れ込んだかのような錯覚を覚えるはず。
アフターコロナに親子で行くべき! 日本の良さを知るディープトラベル


囲炉裏を囲み、
古き良き日本の文化と神話に触れる

神々の国とも呼ばれる島根県出雲地方。奈良時代に編纂された「古事記」「日本書紀」には、古代の出雲を描いた神話が数多くあり、中でも有名なのがスサノオ(須佐之男命)が登場するヤマタノオロチ伝説。8つの頭と尾を持つ山の精霊ヤマタノオロチを強い酒で酔わせて退治する神話で、そのスサノオが降り立った場所が奥出雲とされている。そんな歴史ロマンを感じる奥出雲は、たたら製鉄でも有名。たたら製鉄は1400年以上前から奥出雲一帯の産業として発展し、最盛期には全国有数の鉄生産の拠点として名を馳せるほどに。明治になり、廃止となったたたら製鉄跡地は土壌豊かな棚田として再利用され、日本の原風景を残す国の重要文化的景観として多くの人の心を惹きつける。

トラベルプロデューサーの堀さんは、彼の地を「情報過多な現在において、残された日本の古き良き場所」と表現する。滞在するだけでエネルギーを感じる奥出雲は、コロナ自粛でのストレス解放に最適な場所なのかもしれない。古代の神々が降り立った場所を巡り、製鉄産業の礎を築いた文化に触れ、心休まるひとときを静かに過ごしてみては。

Deep Travel
First day
Shimane : Okuizumo

First day
time 12:00
place 奥出雲到着

神々の国で、人を知る。歴史を知る。

出雲縁結び空港から車で60分、米子鬼太郎空港からだと車で75分。電車だとJR木次(きすき)線で宍道駅から110分かかり、備後落合駅からだと80分かけて到着することができる。東京・大阪・福岡などの主要空港からだと飛行機とレンタカーを利用して120分~155分というアクセスの良さ。思っていた以上に「遠くないじゃん」と思うはず。

 

First day
time 13:00
place 姫のそば ゆかり庵

奥出雲に到着したら、まずは稲田神社の境内にある「姫のそば ゆかり庵」で腹ごしらえ。奥出雲町産のそばのみを使用した、自家製粉の石臼挽き十割そばに舌鼓を打とう。おにぎりは天日干し仁多米コシヒカリ(姫ゆかり)を使用。地元野菜をふんだんに使ったそば御膳は、すべて地産地消のもの。お腹いっぱいに奥出雲を感じられる。

DATA
address : 仁多郡奥出雲町稲原2128-1 稲田神社内
http://himenosobayukarian.blog.fc2.com/

 

First day
time 14:00
place 稲田神社

美味しいごはんを食べたあとは、稲田神社にて奥出雲来訪のごあいさつ。この神社ではスサノオの妻、クシナダヒメ(稲田姫・イナタヒメとも)を祀っており、安産・縁結びのご利益があるとされ、若い女性にも大人気のパワースポット。時間が許せば近くの「笹宮」「産湯の池」にも立ち寄りたい。

DATA
address : 仁多郡奥出雲町稲原2128-1

 

First day
time 14:30
place 追谷の棚田&鈩の舎

たたら製鉄跡地に作られた棚田は、2014年に国の重要文化的景観に定められた場所。お日さまの光でキラキラと輝く水田や、黄金色に輝く稲穂など絶景そのもの。綿打公園の展望デッキから一望することができるので、カメラ片手に訪れたい。目の保養と新鮮な空気をたっぷり満喫した後は、徒歩460mの場所にある「鈩(たたら)の舎」で、湧き水で淹れたコーヒーをめしあがれ。「少し小腹が空いたな」という人には仁多米ライスバーガーセットもおすすめ。

DATA
address : 仁多郡奥出雲町竹崎878(鈩の舎)
https://www.facebook.com/tataranoie/

 

First day
time 16:00
place 斐乃上温泉

日本三大美肌温泉として有名な「斐乃上(ひのかみ)温泉」にも立ち寄りたい(美肌温泉の残りふたつは佐賀県嬉野温泉、栃木県喜連川温泉)。泉質は肌触りが柔らかくとろとろ。肌をなめらかに整え、美肌・美白効果が期待できる。もちろん、肌だけではなく疲労回復にもおすすめ。旅のちょっとひと休みを温泉とともにどうぞ。

DATA
address : 仁多郡奥出雲町竹崎1843-2
http://www.hinokami.jp/

 

First day
time 17:00
place 田樂荘

古民家で囲炉裏を囲み、
火の暖かみと人の温もりを知る。

奥出雲、本日の宿泊地は「田樂荘(だらくそう)」。築300年の古民家を利用したこの施設では、宿泊やさまざまな田舎体験をすることができる。冷房や暖房はもちろんなし。囲炉裏のまわりに人々が集まり、ごはんを一緒につくって食べて、火を囲みながら語り合う。かつて日本のあちこちであった光景。「まるでおばあちゃんの家に泊まりにきたみたい」と懐かしがる人も少なくない。都会の日常では味わえない過ごし方。大人はもちろん、子供たちにもぜひ体験してほしい。なお、田樂荘の由来は、出雲弁の「だらくそ(ばか者)」から名付けられた。

DATA
address : 仁多郡奥出雲町中村1458

田樂荘では「手作り田んぼ体験」「囲炉裏調理体験」「ぬか床作り体験」などの田舎暮らしワークショップを開催している。ホテルや民宿とは異なり、オーナー夫婦と一緒になって過ごすのが田樂荘の醍醐味。お客様感覚ではなく、ともに生活するのがなんとも心地よい。

 

せっかくなら立ち寄りたい! ちょっと寄り道コース

温泉好きなら奥出雲町から車で1時間ほどの飯石郡飯南町にある「頓原天然炭酸温泉ラムネ銀泉」にも立ち寄りたい。特徴的なのはシュワシュワとしたラムネさながらのお湯。鉱泉水に大量の炭酸ガスを含む、日本有数の炭酸泉だ。温泉の色が20日周期で透明からグリーン、黄色、オレンジへと変化していくというユニークな温泉。今日の色は何色?

DATA
頓原天然炭酸温泉ラムネ銀泉
https://www.ramune-ginsen.com/

 

Deep Travel
Second day
Shimane : Okuizumo

Second day
time 9:00
place 道の駅 奥出雲おろちループ

ヤマタノオロチ伝説ゆかりの地にある幹線道路「奥出雲おろちループ」。大小11の橋と3つのトンネルからなる、日本最大規模の二重ループ方式道路としても有名。「道の駅 奥出雲おろちループ」では、奥出雲町の特産品ほか、島根県内のお土産を購入することができる。週末には季節の産直品が販売されていることも。奥出雲のお土産はここでゲットしよう。

DATA
address : 仁多郡奥出雲町八川2500-294
https://peraichi.com/landing_pages/view/orochi-roop

 

Second day
time 9:30
place 奥出雲たたらと刀剣館

たたら製鉄の炎を絶やさない
歴史・技術・文化継承の場所

古代からの製鉄法「たたら製鉄」を今に残す歴史資料館。宮崎駿監督のアニメ『もののけ姫』にも登場するたたら場を回想しながら巡ると楽しさ倍増。「奥出雲町公式観光ガイド(奥出雲町観光協会)」のサイトから、無料のガイドを申し込むことができる※希望日にそえない場合あり。別途入館料が必要。

DATA
address : 仁多郡奥出雲町横田1380-1
https://okuizumo.org/jp/guide/detail/208/

実物大の巨大な炉が断面で再現された、たたろ炉のレプリカは必見。別館の「日本刀鍛錬場」では、小林日本刀鍛錬場一門による日本刀鍛錬実演もあり(毎月第2日曜日と第4土曜日の2回※都合により休止の場合あり)。

 

Second day
time 11:00
place 鬼の舌震

ユニークなカタチがたくさん!
名前が付いている奇岩は必見!

国の名勝・天然記念物に指定されている、約2㎞にわたる渓谷「鬼の舌震(おにのしたぶるい)」。大馬木川の急流によって幾年もかけて形成された巨岩・奇岩の数々は、自然の雄大さを物語る。渓谷とはいえ、整備された遊歩道があるので子連れでも安心。高さは約45m、長さは約160mの「舌震の“恋“吊橋」は思わずドキドキしちゃうかも。

DATA
address : 仁多郡奥出雲町三成1417-6

新緑の春、赤く色づいた秋など、四季折々で様々な表情をみせるのも鬼の舌震が持つ魅力のひとつ。カメラ片手に訪れたいインスタ映えスポットだ。

 

Second day
time 13:00
place 仁多米食堂&バーガーハウスピコピコ

鬼の舌震を散策したらお腹ペコペコになっているはず。2日目のランチは地元の食材をふんだんに使った「仁多米食堂」でいただこう。ここで食べる仁多米は数々のコンクールで金賞を受賞したブランド米で、モロッコの現国王もお気に入りだとか。お肉が食べたい人は「バーガーハウスピコピコ」がおすすめ。しまね和牛100%パティのボリュームハンバーガーがうれしい。最後の最後まで、奥出雲のグルメを堪能してこそ、ディープトラベルだ。

DATA
仁多米食堂
address : 仁多郡奥出雲町三成558-6 サイクリング ターミナル 内

バーガーハウスピコピコ
address : 仁多郡奥出雲町横田1097
https://twitter.com/picco22578

 

まだまだ帰りたくない人に
おすすめの寄り道コース

もしも帰りの飛行機まで時間があるなら、「足立美術館」にも足を運んでみては。奥出雲から車で40分ほどの場所にある足立美術館は、美しい日本庭園で有名。また、横山大観をはじめとする近代日本画や北大路魯山人の陶芸など収蔵品も見応えたっぷり。隣接する「さぎの湯温泉 竹葉」で食事や入浴、宿泊もできる。

DATA
足立美術館
address : 安来市古川町320
https://www.adachi-museum.or.jp/

さぎの湯温泉 竹葉
address : 安来市古川町438
https://www.chikuyou.jp/

  • text早坂英之