そろそろ大地震が来るかもしれない? とりあえず大容量のポータブル電源を購入しよう

東日本大震災から9年が経過しました。南海トラフ地震・首都直下型地震が来る、富士山が噴火するといったネットの噂や週刊誌記事が定期的に巡ってきます。もはや“来る来る詐欺”にも思えてきますが、災害への備えが大事なことには違いありません。とくに近年は、大雨や台風での停電も多く、我々の生活も電気への依存度が高まっていますので、非常用電源の確保はマストでしょう。そこで、ここ数年で一気に認知度を高めてきたポータブル電源の選び方をご紹介しましょう。

一口にポータブル電源といってもサイズはいろいろ。

アウトドアと防災の比率は6:4

ポータブル電源とは、文字通り、持ち運びが可能なバッテリーで、USBポートやACコンセントを備え、スマホなどのガジェットや家電製品をアウトドアでも使えるようにする機器です。停電時の非常用電源にもなるので、災害時の備えとしても注目されています。

2015年に世界初のリチウムポータブル電源を開発したのはJackery社。その日本法人(Jackery Japan)でマーケティングを担当する平松孝太さんに、用途について聞きました。

「もともとはアウトドアユーザーをターゲットとして展開しているのですが、日本はやはり地震など災害大国であるので、防災目的で買われる方が多い。大雨が降った翌日などが売り上げが上がります。とはいえ、用途としてはアウトドアが多く、比率としては6対4ぐらいです」

コロナ以降、あまり密にならないという理由で流行っているキャンプでの利用も多いそうです。昔であれば、「キャンプで電気を使うなど邪道!」という雰囲気がありましたが、最近はそうでもありません。ランタンとかLEDが圧倒的に便利だし、ドリンクを冷やす小型冷蔵庫も欲しい。グランピングも流行ってるし、アウトドアでも電気を使うことが当たり前の時代です。

「もちろん、アウトドアと防災を兼ねて購入されることもあります。防災がメインとなるとご高齢の方が多くなります。あとは、漁師の方が船の上で使ったり、音楽のアンプや撮影機器など、イベントにも使われています。コロナの影響としては、ご自宅でテレワークされている方が、庭など好きな場所で仕事をされるなど、我々が思ってもみないような使い方をしていただいているようです」

ひと昔前ならガソリンエンジンの発電機を使用していた現場も徐々にポータブル電源に置き換わっているようです。そりゃ、バッテリー電源の方が扱いやすいし、騒音も発生しませんからね。かなり以前にも、ポータブル電源に似た製品はあるにはあったのですが、それらは自動車用の鉛蓄電池を使用したもので、とてつもなく重かった。ここ2〜3年で広まってきたポータブル電源は、リチウムイオン電池を使用することで、小型化や取り扱いしやすさが向上しました。スマホなどで用いられるモバイルバッテリーの普及も、普及の背景にはあるでしょうね。

モバイルバッテリーといえば、何年か前に発火事故が相次ぎましたが、ポータブル電源は大丈夫なのでしょうか? 防災用品が火事の元になるのはシャレになりません。

「ポータブル電源には、BMS(バッテリー・マネジメント・システム)という安全装置が内蔵され、過充電や過放電に対する対策がなされているため、安全にご利用いただけます」

アウトドア用途に使われることの多いポータブル電源。調理家電から冷蔵庫、電気毛布まで幅広く活用できる。

目的に応じた容量を選ぶ

現在、Jackeryのポータブル電源は4つの容量で展開しています。もっとも小さな「240」は67200mAh/240Wh、「400」が115200mAh/400Wh、「700」が192000mAh/700Wh、最大の「1000」では278400mAh/1002Wh。モバイルバッテリーのユーザーには、前者のmAhのほうが馴染みがあるでしょう。一般的な1万mAhのモバイルバッテリーと比較すれば、「240」でも約6.7倍、「1000」なら約27.8倍にもなります。

最大出力は、「240」と「400」が200W、「700」が500W、「1000」であれば1000Wと、製品によって異なります。

「ご自宅でデスクの横に置いてモバイルバッテリーの大きい版として使うのであれば、240や400が、700以上であれば複数の家電を同時に使えますし、トラベル用の湯沸かし器や電気毛布も使えるのでキャンプにもおすすめです。700と1000は一般社団法人防災安全協会から『防災製品等推奨品』に認定されており、停電にも耐えられるレベルです」

たいていのポータブル電源には、ACコンセント、USBポート、12Vシガーソケットの3種類の出力が備わっています。家電メインならACコンセント、スマホなどのガジェットで使用するならUSBポートの種類と数をチェックして下さい。

もちろん、容量や最大出力は大きくなるほどにサイズや重量も増えますので、どこで使うか、持ち運ぶか(家の中か車での移動か)などの条件も合わせてチョイスすることになるでしょう。

いずれにせよ、大きめの災害が起こると、一気に品薄になるのがこの手の製品です。備えあれば品切れや転売による高騰なし。早めの購入が吉ですぞ。

計4種類をラインナップ

Jackery ポータブル電源

Jackeryのポータブル電源は4種類。アウトドアにマッチするカラーリングとデザインが特徴的。ハンドルを畳むと天面が平らになり、小物などが置きやすい。販売ルートはAmazonと楽天、ヤフーショッピング。

Jackery ポータブル電源240(写真にはないが、見た目は400と同じ)

実勢価格:2万5800円

容量:67200mAh/240Wh

最大出力:AC200W(瞬間最大出力400W)

本体サイズ:230x133x167mm

重量:約3.2kg

Jackery ポータブル電源400(写真左上)

実勢価格:4万4800円

容量:115200mAh/400Wh

最大出力:AC200W(瞬間最大出力400W)

本体サイズ:230×167.3×133.3mm

重量:約3.6kg

Jackery ポータブル電源700(写真左下)

実勢価格:7万9800円

容量:192000mAh/700Wh

最大出力:AC500W(瞬間最大出力1000W)

本体サイズ:299.7×192.9×191.5mm

重量:約6.3kg

Jackery ポータブル電源1000(写真右)

実勢価格:13万9800円

容量:278400mAh/1002Wh

最大出力:AC1000W(瞬間最大出力2000W)

本体サイズ:332x233x243mm

重量:約10.6kg

https://www.jackery.jp/

Jackery ポータブル電源1000は、ACコンセントが3つ。さらに、USB Type-Cのポートも備わる。
専用のソーラーパネル(60Wと100Wの2種類)と接続すれば、長期間の電源確保が可能になる。ソーラーパネルは折りたたみ式で、移動や収納も楽々。

アルミニウムの本体がスタイリッシュ

Anker PowerHouse

Anker

Anker PowerHouse

実勢価格:4万9800円

モバイルバッテリーでおなじみAnkerのポータブル電源。ACのコンセントは1つだが、USBポート(Type-A)は4つも搭載し、独自技術「PowerIQ」による急速充電が可能。

容量:120600mAh/434Wh

最大出力:AC120W

本体サイズ:約200x145x165mm

重量:約4.2kg

https://www.ankerjapan.com/item/A1701.html

コンセントもUSB出力も充実

cheero Energy Carry 450Wh

cheero

cheero Energy Carry 450Wh

実勢価格:5万4780円

黄色と黒のカラーリングとデザインが工事現場の重機のようで気分も上がる。ACコンセントは側面に2つ、USBは計4つあり、Type-CポートはPD(パワーデリバリー) 45Wまで対応し、スマホなどの急速充電が可能。

容量:124800mAh/450Wh

最大出力:AC500W

本体サイズ:約306 ×184×167mm

重量:約5.4kg

https://cheero.net/battery_che110/

持ち運び用の専用ケースが付属する。

LEDライト内蔵で非常時にすぐ役立つ

オウルテック OWL-LPBL100501

PCやスマホ周辺機器で知られるオウルテックもポータブル電源に参入。容量の異なる2種類で、どちらもUSBポートは4つ備え、Type-CはPD(パワーデリバリー)60W対応で、PD対応のパソコンにも使用できる。本体にはLEDライトを備える。

オウルテック

OWL-LPBL100501

実勢価格:5万3800円

容量:100500mAh/361Wh

最大出力:AC250W

本体サイズ:約208×113×165mm

重量:約3.8kg

オウルテック OWL-LPBL52501

オウルテック

OWL-LPBL52501

実勢価格:3万5800円

容量:52500mAh/189Wh

最大出力:AC250W

本体サイズ:約120(W)×120(D)×206(H)mm

重量:約2.5kg

https://www.owltech.co.jp/power_station