注目は音声AIガジェット!『QuietComfort 35 wireless headphones II』に見る音声アシスタンスの未来【吉田尚記:家電アナ観察記+】

ニッポン放送 吉田尚記の家電アナ観察記+(プラス)

放送業界一のアニメ・漫画通と言われているアナウンサー・吉田尚記のもう一つの好物、家電&デジタルガジェット。そのあくなき好奇心と嗜好に迫ったモキュメント(?)連載。

今月のZOOM! 観察ガジェット

最強のノイキャンヘッドホンがGoogleアシスタントを搭載

Bose
QuietComfort 35 wireless headphones II
実勢価格:3万9960円

信頼のBoseによる業界最高峰のノイズキャンセリングヘッドホン。最新モデルではGoogleアシスタントを搭載し、音声操作を行うこともできる。フル充電で最長20時間再生。付属ケーブルでバッテリーなしでも使用可能。

音声アシスタントと外へ出よう 静寂を約束するスマートヘッド

一年の計はデジモノにあり。ニッポン放送の家電好きアナウンサー・吉田尚記は「自宅の照明をスマート電球に変え、音声操作できるようにした」と、スマートホーム化で文字通り明るい一年をスタートさせていた。

吉田アナが何年かぶりの元日休みにやったことは、スマート電球への切り替え! 購入したのはこの『Smart LED Light Bulb』。

「スマート電球はスマホでも操作できるけど、画面を見てからの操作入力だと自分の行動がその都度切れてしまう。音声によってそこがスムーズになると、暮らしは激変するんだ。この音声コントロールは家の外でも必ず重宝するんじゃないかと考え、外に持ち出すことができる音声AIガジェットに注目してみた!」と家電アナが目を付けたのが、BoseのGoogleアシスタント対応スマートヘッドホン『QuietComfort 35 wireless headphones II』だ。

「“OK Google”と呼びかける替わりに、ヘッドホンのボディサイドにあるアクションボタンを押せば、天気やスケジュールなど、様々な質問にGoogleアシスタントが答えてくれるんだ。外出時にスマホを取り出さずにワンタッチで音声操作できるメリットは大きい。みんながヘッドホンをして移動する未来は全然アリなのでは? 事実、最近は音楽もラジオも聴いてないのにヘッドホンを付けてることが増えたし」と、嫁さんよりも音声アシスタントと過ごす時間のほうが長そうな男は頬を染める。

一方で、「目的地までの道案内を頼むとスマホでMAPが開かれてしまうのが残念なところ。ここが音声ナビになれば、スマートヘッドホンの可能性は一気に開けそう」と恋人への不満もポロリ。

「もちろんそれはソフトウェアの話なので、ハードウェアとしての『QuietComfort 35 wireless headphones II』は音質抜群で優秀。特にノイズキャンセリングが素晴らしく、周囲の雑音を遮断した異世界へのトリップ感覚がクセになる」と3段階あるノイズキャンセリングレベルを最高度に設定し、取材そっちのけでGoogleアシスタントと2人きりの世界へ没入する家電アナであった。

これぞBoseデザインと言える存在感。左のアクションボタンで、Googleアシストへのアクセス、着信応答やメールの送受信ができる。

音声アシスタントにモノ申す 音声AIを育てるラジオの知恵

「通勤や通学時間が長い人なら騒音を打ち消すノイズキャンセリングヘッドホンは絶対オススメ。長時間移動のストレスがきっと軽減されるはず。また今後音声AIが進化していくのは間違いないので、先行投資としても『QuietComfort 35 wireless headphones II』はイイと思う。近年ヘッドホンはすごく進化しているので、ここ3年くらい買い換えてない人は今がチャンス! 俺は自転車乗りなので、耳を塞がず周囲の音を聴き取れる骨伝導イヤホン『earsopen』も重宝してる」と、色男はシーンに応じて恋人を使い分けているようだ。

ジョギングなどに最適な、耳を塞がない骨伝導イヤホン。装着しているのはワイヤレスタイプの『earsopen BT-3 CL-1001』(2万7864円)。

「音声操作は見たいものから目を離さなくていいという利点がありつつも、作業に集中している時に音声でやり取りをするのは集中が途切れる要因にもなる。“グランス(チラッと見る)メディア”と呼ばれる、スマートウォッチの通知を識別するような瞬間的なやり取りに対し、音声アシスタントの音声設計はやはり長い。また時刻にしても天気にしても、すべての情報が同じように発信されている。これは僕らからすると改善余地があるように見える」と、“ラジオ屋”魂に火が点いた家電アナはこう続ける。

「○○への道を教えて」と聞くと、答えはスマホに表示。「そこも音声で教えて!」と吉田アナ。

「ラジオでニュースや交通情報を流す前に専用の音(ジングル)を入れるように、音声アシスタントも時刻やニュースを通知する際にアナウンスのチャイムを鳴らすなど工夫すべきだと思う。実はLINEの『Clova』がアップデートでニュースを流す際にジングルを入れるようになっていたりと、徐々にラジオ的な要素がスマートスピーカーに取り入れられてもいる。音声アシスタント開発者の皆さん、音声AIとラジオの親和性に気付いてください。僕はいつでも相談に乗りま……乗りたいンですヨォ!」。

ナニカを企み続けていなければ人生がキャンセリングされてしまう家電アナの次なる野望は、音声アシスタントの進化、ひいてはラジオの発展である。やかましいけど吉田尚記は決してノイズではございませんので、ご連絡お待ちしております。

吉田 尚記(よしだひさのり):全ての家電の音声コントロールをもくろむニッポン放送の家電好きアナウンサー。アイドルやアニメ、落語に精通しているほか、ノイズキャンセリングのすばらしさを伝える啓蒙活動にも勤しんでいるが、あまりの静けさにヘッドホンをしたまま電車で乗り過ごすこともしばしば。

『デジモノステーション』2018年3月号より抜粋。