【ds hands on!】パナソニック NR-F606WPX

業務用レベルの急速冷凍技術を活用
食材を使い勝手の良い状態で長期間保存できる

幅685mmで、庫内総容量600Lの冷蔵庫。業務用レベルの急速冷凍機能を搭載し、食材をしばらく冷ましたり、冷凍できるクーリングアシストルームを備える。また、冷蔵室には「パーシャル/チルド切替室」を備え、より低い温度で長期間食材が保存できる仕組み。Wi-Fi機能も搭載しスマートフォンアプリから設定や利用状態の確認ができる。

冷蔵庫
パナソニック
NR-F606WPX
実勢価格:41万円

「はやうま冷凍」で野菜も料理も急速冷凍

クーリングアシスト

冷蔵室内の左側面にある操作パネルで「クーリングアシストルーム」の動作や強度設定ができる。「クーリングアシスト」ボタンを複数回押すことで動作時間やモードが切り替えられる。

冷ます

お弁当などの粗熱取りができる「冷ます」モード。従来モデルでは5分かかっていたお弁当の粗熱取りは、3分へと短縮された。

急冷

食材を調味料に漬けて密閉袋に入れ、「急冷」モードで15分間、クーリングアシストルームに入れることで、短時間で食材に味を浸透させられる。

急凍

食材を素早く凍らせることで、細胞破壊を防ぎおいしさをキープできる「急凍」モード。唐揚げの表面のサクサク感をキープしたり、葉物野菜などをパラパラな状態で冷凍できる。

−3℃の微凍結パーシャルで新鮮に保存

一週間新鮮に保存できる

「パーシャル/チルド」の切り替えや強度も操作パネルで設定できる。チルドでは0〜2℃で設定、パーシャル(中)では−3〜−1℃の温度帯で食材の保存ができる

ほぼ同じ容量の合挽き肉を2パック用意。それぞれ冷蔵室と微凍結パーシャルで保存した。5日後の状態を比較する。

冷蔵室に入れた合挽き肉は表面の色が変わり始めているのに対して、微凍結パーシャルで保存した合挽き肉は変化がない。

冷蔵室に入れた合挽き肉は表面の色が変わり始めているのに対して、微凍結パーシャルで保存した合挽き肉は変化がない。

それでも中まで凍っていないので包丁でカットできる。

Wi-Fi対応にも対応「Cool Pantry」で操作

スマートフォンアプリ「CoolPantry」の画面。「はやうま急冷」など各モードの動作時間は、本体の操作パネルとは異なり、10秒単位で細く設定できる。

マイリスト機能では「クーリングアシストルーム」の動作モードと時間をカスタマイズして保存可能。また、同ルームの機能を利用したレシピなどをチェックしたり、ドアの開閉回数などが確認できる。

トップユニット&ワンダフルオープンが使いやすい

野菜室

一番下の引き出しが湿度を保って鮮度をキープできる「Wシャキシャキ野菜室」。ワンダフルオープン機能により奥まで引き出せるので使いやすい。

冷凍庫

真ん中の引き出しに冷凍室をレイアウト。中に浅めのケースが2段あるため、食材の大きさや種類によって分けて冷凍できる。冷凍室の収納量も大きい。

トップユニット

手が届きにくく、調味料などが溜まりがちな冷蔵庫の奥にコンプレッサーがレイアウトされているため、最上段は浅めになっている。このおかげで奥まで手が届きやすい。

スライドトレイ

冷蔵室の一番下の棚はスライドトレイとなっており、取り外すことなく、手前半分だけを収納できる。こうすることで背の高い瓶や高さのある鍋などもそのまま冷蔵庫に入れられる。

食材の保存性の高さと使い勝手の良さがバランスよく両立

キッチンにおいて最も欠かせない家電の一つ冷蔵庫。近年のモデルはただ食材を冷たく保存するだけではない、様々な機能が搭載されている。今回はパナソニックの最新冷蔵庫「NR-F606WPX」を実際に長期間使って試すことができた。

「NR-F606WPX」は業務用レベルの急速冷凍機能を利用できる「クーリングアシストルーム」を備えたモデル。例えば、食材に直接冷気を吹きかける「はやうま冷却」の冷ます機能ではお料理の粗熱がとれる。

実際に「冷ます」機能を使ってみた。朝作った子供のお弁当を「クーリングアシストルーム」にいれ、操作パネルで「冷ます」を押す。すると3分間の「はやうま冷却」がスタート。3分たつと冷蔵庫からメロディが鳴る。作ってすぐは表面温度が約68℃とほかほかだったお弁当は、たった3分間で約30℃にまで冷却できた。朝の忙しい時間でもこれくらいの時間なら取れそうだ。ただ、はやうま冷却終了時のメロディが小さく、ドタバタしている朝の時間は聞き漏らしに注意したい。また、「はやうま急凍」機能は、傷みがちな葉物野菜などを冷凍保存できるのも便利だった。

冷蔵室の下段には「パーシャル/チルド切替室」を搭載。一般的なチルドよりも低い−1〜−3℃で微凍結できるパーシャル室は、食材を完全に凍らせることなく、長期間保存できる。実際に豚バラの塊肉を「微凍結パーシャル」で保存してみたが、表面にわずかな霜がついたものの、完全には凍っておらず、包丁でカットすることができた。肉や魚、そして作り置きの料理は、一週間ぐらいは問題なく保存できる。これなら週末に買いだめた食材を平日に使えなかったとしても、次の週末に料理できるので安心だ。

さらにパナソニックの冷蔵庫はトップユニット方式を採用している。冷蔵庫に欠かせないコンプレッサーを上部後方に配置することで、その分、野菜室の奥まで使えるようになる。このレイアウトが非常に使い勝手が良い。

「NR-F606WPX」は食材をしっかり保存でき、そして使い勝手にも優れた冷蔵庫なのだ。


text : コヤマタカヒロ
photo : 大久保惠造
profile : デジタル&家電ライター
コヤマタカヒロ
デジタル機器と家電の専門家としてPCからAV機器、白物家電に関する執筆活動を展開する。調理家電のための空間「コヤマキッチン」を用意。