まさにピンボールの魔術師。フェンダーの職人技が生み出した超サイケなテレキャスター

ピンボールマシンのパーツを組み込まれたギター。しかもバッテリー駆動でLEDがランダムに点灯し、フリッパーも可動するというのだから驚きだ。

これはフェンダーのカスタムショップを支える9人の職人のひとり、ユーリ・シスコフ(Yuriy Shishkov)氏が作り上げた特製テレキャスター『Pinball Telecaster』。背後にある『Wizardアンプ』とともに、フェンダー社が楽器見本市「NAMM Show 2018」に出展したもの。

「Pinball」と「Wizard」の名が冠されていることで、古参ロック・ファンなら真っ先に「ザ・フー(The Who)」のロック・オペラ「トミー」を連想するだろう。フェンダー側が明示しているわけではないが、このネーミングにそうした遊び心が込められているのは間違いないはずだ。

BALLY社製ピンボールマシンに使われていた古い合板が使われていたり、ボリュームノブがピンボール球に差し替えられていたりと、細部のディテールにもかなり見応えがある。ピックアップはネック側にビンテージ系の王道「Nocaster」一発だけ搭載。エレキギターとしては非常にシンプルな構成の潔い仕様となっているのが見て取れる。

『Pinball Telecaster』『Wizardアンプ』ともに、当然ながら一般販売されるようなシロモノではなく、そのサウンドも謎に包まれている。しかしながら、そのルックスを見ているだけでも60~70年代の空気感が蘇るような感覚をおぼえる、まさに匠の逸品である。

関連サイト

Fender News & Tech Talk(Fender)