全天候型アクションカム「AKASO Brave 7 LE」に見るアクションカムの未来

リーズナブルなアクションカムで、世界中のユーザーから評価を得ているAKASO。最新世代の「AKASO Brave 7 LE」はトレンドである前面ディスプレイを搭載しながら、1万5000円台というプライスでゲットできるハイコスパ機です。しかし「とある目的」で撮影するなら3倍以上の価格であってもGoProを選ぶべき。いったい「AKASO Brave 7 LE」にどんな弱点があるのか。見てみましょう。

AKASO
AKASO Brave 7 LE
実勢価格:1万5980円

ケースなしでも防水力。コイツは頼もしいアクションカム

安価なアクションカムだというのに、本体のみで防水力を発揮。ほかのアクションカムを持っている人でも、2台め3台めに欲しくなる。

超小型、超広角、超防水力。既存のミラーレスカメラや、スマートフォンにはない独自の特性をもっているのがアクションカムです。コンデジやハンディタイプのビデオカメラの売れゆきがどんどん鈍るなか、このジャンルは確実な熱気あり。スマートフォンも超広角レンズ搭載機が増えましたが、水たまりの中からでも撮れる、自転車やバイクに固定して撮っているときに万が一コケたとしても安心できるタフさがあるかぎり、アクションカムを求める人はそうそう減らないんじゃないかな。

そんなアクションカムのなかで、気になっていたのがコレ。「AKASO Brave 7 LE」です。メーカーさんに問い合わせたら、モニター品を送っていただけることになったので使ってみました。

うん。いい。アクションカムとして真っ直ぐに進化している。

まずは防水ケースを使わずとも、本体のみでIPX7の防水性能をもっているのがいい。これは30分まで、水深1メートルのところに水没させても問題がないことを示しており、海辺や川のほとりでの撮影中に、手から滑って落としたとしても大丈夫ってこと。

さらに付属の防水ケースを使えば、40メートル防水力も手に入れます。ありがてえなあ、もう。

フロントディスプレイで自撮りもラクラク

フロントに備わる1.4インチのフルカラーディスプレイ。タッチスクリーンではなく、撮影時・撮影中の画角確認用として使うことになる。

AKASO Brave 7 LEの特徴、その2つめはフロントディスプレイがあるところ。正方形の1.4インチで、ボディサイズからしたらかなり大きく見やすいものです。

ミラーレスカメラやハンディビデオカメラのように、可動式メインディスプレイを搭載しにくいアクションカム。ゆえに自撮り時は、なんとなくで画角を決めるか、カメラが捉えている映像をスマホに送る方法が主体でした。

しかし近年は高級モデルを中心にフロントディスプレイを搭載してきたのですが、ついに1万5000円台のアクションカムでもこのトレンドを取り入れてくるとは。

本体に三脚穴を装備してくれるという理解の深さに惚れる

AKASOのアクションカムいいよね…となるポイントが、三脚穴。バッテリーサイズが小さくなる=容量が減ることを恐れていない姿勢は個人的に大好き。

以前、AKASOの過去モデルを使っていました。当時のGoProなども持っていたけど、普段持ち歩くのはAKASOが多かった。その理由が、本体に組み込まれた三脚穴。ケースを使わず、アダプターも使わずに、普通の三脚や自撮り棒、グリップなどがつけられる仕様に、AKASOというメーカーへの信頼度がグッと高まったものでした。

AKASO Brave 7 LEにもありました三脚穴が。金属製のパーツが使われており、安心できるヤツが。

表記上のバッテリー容量は1350mAh。参考までにGoPro HERO 9用のバッテリーは1720mAhだ。

この仕様は、据え置いた状態で長時間録画したい。そう考えるユーザーには適しません。というのもバッテリーのサイズを小さくせざるを得ない=バッテリー容量が減る=録画時間が短くなるため。ボディサイズを大きくしない限りはトレードオフなポイントとなります。だから僕みたいに、手持ちで数秒~十数秒の動画を撮ることが多い人にこそ便利な仕様なのだと判断してください。

付属アクセサリーが豊富なところも推せるポイント

腕時計型リモコン、接着/三脚ベースマウント、バックル、パイプホルダー、防水ケースなど、一通りのアクセサリーが同梱されている。

アクションカムを運用するにあたって重要なアクセサリー群も、あらかじめ同梱されています。基本となるアクセサリーはすべて揃っていると考えてもOKなくらい。

特にありがたいと感じるのが、予備バッテリーとチャージャーが付属しているところ。またリモコンもついてくるところ。

でも握りやすい、三脚穴につけられるグリップが同梱されていないのはなぜだ! あれが1つあるだけで、AKASO Brave 7 LEの撮影体験は素晴らしきものとなるのに! もったいない!

アクションカムとして高い性能を誇る名機となるかも。しかし

車やバイクに固定して撮影したときの微振動なブレは、ほぼ完璧と言えるほど補正してくれる。

電子ブレ補正機能もなかなかのクオリティ。手持ち時の大きなブレは補正しにくいところがありますが、価格を考えたら納得できるレベルです。そして、もともと振動の多いバイクに装着して撮影したところ、バイク本体の振動も、荒れた路面からくる振動もほぼ吸収してくれるため、「いい映像が撮れた!」と満足度高くていいのよほんと。

動画のクオリティは4K 30pまでとなりますが、アクションカムとして。アクティビティを捉えるカメラとしては、本当にいいカメラですAKASO Brave 7 LE。このコストパフォーマンスの高さには惚れますね。

メインディスプレイはタッチパネル対応。指先で設定可能。UIもわかりやすいものだが、日本語ローカライズがイマイチ。Diving modeとDriving modeを共に「ダイビング」と表記している。もうちょっと頑張って!

しかしAKASO Brave 7 LEには、大きな弱点があります。それは、録音品質。

ボディに防水機能をもたせた弊害か、内蔵マイクの音質がよろしくない。また外部マイクの接続機能もない。AKASO V50 Proなどのより安価なモデルや、AKASO Brave 6 Plusといった同シリーズの旧型機は外部マイクが使えるというのに。

AKASO Brave 7 LEはフロントディスプレイを搭載したことで、Vlog、ビデオブログユースを想定した製品といえますが、録音品質が芳しくないために、自分の声も捉えての作品作りには適さないカメラといわざるをえないよな…。

ゆえに、自撮りがしやすいかつ音質面を重視するならば、様々なマイクに対応したGoPro HERO 9 Black(5万4800円)か、AirPods/AirPods Proをワイヤレスマイクとして使えるInsta360 ONE R 4K版(3万9600円)を選んだほうがいい。

より多くのユーザーに楽しんでもらおうという姿勢は素晴らしいのですが、新たな使い方をするとなると不満が出てきてしまうというのは残念なところ。とはいえ、ファームウェアのアップデートで外部マイクが使えるようになるならば素晴らしきVlogカメラになりえるので、開発陣の奮闘に期待したいところです。

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