クルマ好きのスタイリスト窪川勝哉が実践する クルマに本気で住むためのセンスのいいスタイリング術とは?

どうせ住むならオシャレにクルマに住みたい。それならプロのスタイリストに教えてもらえばいい。というわけで無骨なミニバンやバンタイプでも使えるテクニックを覚えて、いつまでもクルマに住みたくなる空間作りのヒントを得よう。8つのポイントを押さえるだけでOKだぞ!

  • シトロエン
    ベルランゴ

    価格:312万円~
    サイズ:全長4,405×全幅1,850×全高1,850、総排気量:1,498 ℓ、エンジン:ターボチャージャー付直列4気筒DOHC(ディーゼル)、トランスミッション:8速AT

ハッチを開けばそこに自分だけのオシャレ空間が!

自分だけの快適空間を実現できて、移動も楽ちんなことから注目度は上がる一方の車中泊。ただ、ds読者のように遊びゴコロを持った大人なら、もっともっと趣味全開でセンスのいいクルマに住みたいはず!

そこで本誌でもお馴染み、人気スタイリストで大のクルマ好きでもある窪川さんに、新しいレジャービークルとして話題を集めるシトロエン「ベルランゴ」をスタイリングしてもらった。結果は見ての通り、惚れ惚れするほどオシャレなクルマに大変身。なんか床やクッションがフカフカしているし、これ、本当に住んでみたい!

まずハッチバックを開けて驚いたのは、整理整頓されたクローゼットのような荷室。そうそう着替えって大事だよね、と言いたくなるけどクルマに服って吊り下げられたっけ?と聞いたところ、「バンタイプのクルマは高さがあるので、そこをうまく活かしたかった。バーを左右に通してハンガーと吊り下げ式の収納袋を設置しました」と窪川さんが教えてくれた。

他にもいろいろとポイントはあるが、こうしたミニバンや荷室の広いクルマはタテの空間を意識することが大切らしく、帽子やランタンといったさまざまな小物も効いていてすごくオシャレだ。

ベルランゴ自体は荷物がたくさん積めるのに、ボディサイズがそこまで大きくなく取り回しがいいところを気に入っているとのこと。本気で住む上で重要視したのは、電源とWi-Fi環境の充実がポイントらしく、「これで美味しいものを食べに全国を旅してみたいですね」と話してくれた。こんなオシャレな空間なら、まるでドラマや映画の主人公になった気になれそう。

と、クルマを一見すると簡単そうに見えるが、スタイリストならではのテクニックが随所に散りばめられているのでお楽しみに。

あらゆる工夫を凝らした素敵カーに!

主な生活環境としては、クローゼット、仕事場、リラックスできるソファ機能が備えられている。細かい部分に目を凝らすと、後部のダッシュボード上にアロマ系グッズが置かれていたり、履き替え用のシューズボックスなども設置されている。「おそらく着替えも1週間分くらいはあるんじゃないかな」とは窪川さん談。かなり快適に過ごせそうだ。

 

STYLING POINT 1
「タテの空間」を意識して服を吊り下げる

普通の車中泊と違いを出すため
空間を活用して演出する

高さがあるので、立体的にスペースを活用するのがコツ。バーを横に渡して、そこに洋服やバッグ、ランタンなどの小物を吊り下げている。また日常感を出すため、タオルやアウターやパンツなどを収納できるイケアの衣装ケースを利用。タテの空間をうまく使うことでベルランゴのポテンシャルを引き出している。

 

STYLING POINT 2
グリーンで雰囲気を柔らかく

硬質な車内の空気感を変えてくれる

ルーフ部分には、フェイクだが観葉植物を置きプリミティブな雰囲気を醸し出している。あまり常に目立つところではないが、ふとした時に気がつくこうしたワンポイントこそ、凝っているなと思わせるテクニックだと感じた。無機質なものが増えがちな車内ではグリーンの効果が大きく、気軽に取り入れたい手法だ。

 

STYLING POINT 3
ベルトを使って布団を丸める

無駄を省いたアイテムの
使い方が面白い!

なんの変哲もない大きなクッションかと思いきや、ズボンの革ベルトを筒状に丸めて布団に巻きつけることで、背もたれのように使っている。ベルトの収納も兼ねており、オシャレを追求しているようでいて効率的な役割も持たせているのはさすが。車内という限定された空間だけに、無駄のないアイテム活用術といえるだろう。

 

STYLING POINT 4
クッション多めで過ごしやすく

まるでリビングにくつろぐイメージで

クルマの中は硬いものが多く、特にフラットにした場合はそれを顕著に感じるだろう。厚めのラグを敷くのはもちろん、クッションも多いほうがゴロゴロとリビングのように快適に過ごせる。もちろん寝るときは枕としても機能するので、お気に入りのクッションをいろいろと持ち込もう。仕事をするときの背もたれにもなるぞ。

 

STYLING POINT 5
ポータブル電源とWi-Fiは必須

仕事用のデジタルガジェットもしっかり用意

クルマに住む上で重要なのは仕事のスペースを確保できるかどうか。窪川さん曰く「やっぱり電源とWi-Fiは必須ですね」とのことで、逆を言えばこれだけあれば、パソコンを使う業務は行える。ポータブル電源に関してはACの給電ができるタイプがおすすめだ。また、スマートスピーカーも用意すると便利だと話す。

 

STYLING POINT 6
シェードもスタイルに合わせて

アフリカ雑貨でプリミティブなイメージを

車中泊で一番気になるのが外からの目線や、夜に差し込む光。気になって眠れなくなるのでサンシェードは必須だが、ここもお気に入りの目隠しを使うといいとのこと。写真はアフリカ雑貨のお皿らしいが、こうした部分で自分の好きなアイテムを置くと、オリジナリティのあるスタイルができるので、いろいろと試してみよう。

 

STYLING POINT 7
シューズはボックスに収納

重ねて収納できるボックスが便利

雑貨ブランド・ハイタイドの再生紙を使った「モールデッドパルプボックス」というケースに、お気に入りのシューズを4足収納。「軽くて使いやすいし、他のものを入れてもいいと思います」ということで、家でも普段使っている。価格も2000円前後で手に取りやすく、スタッキングもできるので重宝しているらしい。

 

STYLING POINT 8
棚の小物は倒れないようにジェルで固定

塗ってはがせる魔法の道具で
転倒を防ぐ

窓際に置いてあるオシャレ小物類は、クルマが動くと倒れるのではと聞いてビックリ。「これ、底面をジェルで固定してあるので大丈夫なんです」……なんと! 「クリアミュージアムジェル」という指で塗って固定できるタイプのジェルで転倒防止している模様。こういう見えないところへの配慮がさすがスタイリストならでは!