家電女優・奈津子の恋する家電デザイン|BRUNO

作る愉しみ、食す喜び。食卓を囲む幸せを再発見できるBRUNOの調理家電。

イデアインターナショナルが2012年に立ち上げた「BRUNO」。幅広いラインナップが特徴の同ブランドでは、特にコンパクトホットプレートが今夏で販売台数200万台を越えるほどの強い勢いを持つ。その魅力に迫る。

テーブルウェアの新定番。毎日の食卓を華やかに彩る鍵となるのは「ホットプレート」

コンパクトホットプレート
メーカー公式サイト販売価格:9680円(税込)

BRUNOの代表的製品。ホーロー鍋をイメージした温かみのあるデザインで2〜3人用の調理に最適。保温〜最大250℃の無段階温度調節つきで粉物や肉などの本格的なレシピにも対応。木べらと、フッ素樹脂コートの平面プレート、大玉24個分のたこ焼きプレートが付属する。(サイズ:W375×H140×D235mm/重量:約2.3kg

オーバルホットプレート
メーカー公式サイト販売価格:1万7600円(税込)

更に高い汎用性が追求されたモデル。平面、たこ焼きのほか直火調理も可能な深鍋の3つのプレートが付き、付属のハンドルとシリコンマットを使えば加熱後のプレートの取替も楽にでき卓上で次々に調理可能。別売で2種の味が楽しめるハーフプレート、リブ付きのグリルプレートも用意。(サイズ:W390×H150×D260mm/重量約2.8kg)

唯一無二の存在感を放つ、BRUNOの魅力を紐解く。

累計販売台数が200万台を突破をしたヒット商品のコンパクトホットプレートの開発秘話から、その他の製品に至るまで、詳しい話を株式会社イデアインターナショナル・取締役兼商品部部長の須崎博之氏に話を聞いた。

写真左:株式会社イデアインターナショナル取締役兼商品部部長・須崎博之氏。ユニークなデザインを持つプロダクトに興味があり同社に入社したと言う。以前は営業部に在籍し昨年、取締役に就任。/写真右:当連載の筆者で家電女優の奈津子。同社のコンパクトホットプレートを愛用している。

「従来のホットプレートは黒や銀が基調でサイズも大きく、昔ながらの渋いイメージが強かったと思います。家の中での稼働率は高いのに、そこに“愉しさ”が無かったんですね。私達は会社立ち上げ当初から、人々がワクワクするような新しい暮らしの提案をすることをミッションとしていました。そこで既存のデザインに囚われず、尚かつ機能面も優れたホットプレートを作ろうということで約2年の歳月を費やし、試行錯誤を重ねていきました。」

 須崎氏は真っ直ぐな眼差しで語り始めた。そうして2014年に発売されたコンパクトホットプレートは今夏で累計販売台数が200万台を突破。歴代のカラーバリエーションは限定色も含めると35色にも及び、コロナ禍においても巣ごもり需要が追い風となり大手メーカーのホットプレートに負けないほど売上を伸ばしている。

 「開発に2年を要したのは、家電というよりもホーロー鍋の様なテーブルウェア的な概念でお使い頂きたいというこだわりから製品の細かいディティールまで詰めていったからです。基本色の赤1つとっても彩度や質感はどうするのか、カーブの丸みはどのぐらいつけるのか、デザイナーを筆頭にチームで模索していきました。また、別売で発売したレシピブックの開発にも労力を注いでいます。今でこそ家庭で浸透してきている“パエリア”や“アヒージョ”ですが、当時はまだホットプレートでそれらを作ることは珍しかったんですね。結果的に、親しみやすいデザインは多くのお客様に受け入れられ、私たちが提案してきた新ジャンルのレシピは、ホットプレート市場でトレンドの1つになったと考えています。

アタッチメントの種類が豊富な点も同ブランドの魅力の1つ。コンパクトホットプレート用のデコレーションノブでは魚や鶏、豚や羊などの愛らしいモチーフの他、蓋を立てかけて置けるスタンド付きのノブも用意。直営店限定オプションではノブへの刻印サービスも。

筆者自身、コンパクトホットプレートを発売直後から購入し愛用している。簡素な料理であってもプロダクトの放つ華やかさがそこにプラスされ食卓が明るくなる点が気に入っている。特にステイホーム期間中はベランピング時にも活用できた。料理という行為自体が好きな訳では無いが、唯一無二のデザインによって食事中のテンションが底上げされる感覚がある。

 「ユーザー層の半数以上は女性ですが、最近では男性も購入してくださるケースが増えてきました。ギフト目的の方が多いですが、中にはパートナーと一緒に調理する時間を楽しみたいという方やホームパーティー用に選んでくださる方もいらっしゃるんですよ。そのような方もより手を出しやすいように、基本色の赤・白・ネイビーの3色の他に中性的なグリーン系も限定色として多く出しています。バレンタインなど季節のイベントごとに合わせてカラー展開を行うこともありますが、シーズンごとにテーマ設定をすることもあります。例えば直近では“世界の料理”と言う切り口で、モロッコとメキシコ、フランスの食卓をイメージした色展開を行いました。海外旅行へ気軽に行けなくなった今、気分だけでも味わっていただければという想いが込められています。

同社の製品は値ごろな価格帯が特徴だ。オリジナリティー溢れるデザインと高い機能性、コストのバランスを保つためにはどのような壁があるのだろうか。「コストを抑えるために機能の取捨選択には常に迫られていますね。コンパクトホットプレートで言えば、しっかりとした火力を担保しつつも使い勝手の良さや安全面での配慮も欠かしていません。しかし基本機能はシンプルなので、より細かいニーズを求める方にはプレートや蓋など別売りのオプションで選択肢を豊富にご用意しています。鍋上で食材がグツグツ煮える様子を見たいという声が挙がれば、透明のガラス製の蓋をご用意するといった形です。ただこれはコンパクトホットプレートだけに限りませんが、基本的には不満や不便を徹底的に取り除くようなスペック上の数値を競うつもりは無いんですね。あくまでも“情緒的な価値”、“暮らしに新しい気づきを与えられること”を私達は重要視しています。個人差が大きいので難しい部分ですが、それにチャレンジすることがBRUNOというブランドだと考えています。

BRUNOは今後どのような方向を歩んでいくのだろうか。

 「調理家電に限らず、最近では台所など狭いスペースでも愉しめるコンパクトな水耕栽培器を発売しています。また近年ではスマホの二台持ちやテレワークなどが増えていることから、非接触の充電器も発売しました。従来のガジェットに追随するのではなく、インテリアの一部としてガジェットをとらえ、ティッシュケースや小物入れなどと合体させた仕様でアプローチしています。これからもホットプレートを中心としつつも、社会環境の変化を観察・予想し、お客様の暮らしがワクワクするような半歩先のプロダクトをご提案していきたいと思います。また10月には『BRUNOがある暮らし』をリリースしました。これはレシピ検索が簡単にできたり、便利なコラムが配信されるファンサイトです。BRUNOは暮らしを提案するブランドなので製品の提供だけで終わらせるのではなく、暮らしを愉しむためのコミュニティ的な役割も果たせたらと考えています。

同社の動向にこれからも目が離せない。


text : 奈津子
photo : 下城英悟(GREEN HOUSE)

家電アドバイザー・タレント
奈津子
家電をこよなく愛するタレント。数々のレビュー執筆やメディア出演を行う。Instagramは「natsuko_kaden」。「開運!なんでも鑑定団」に出演中。