美しいには根拠がある 高音質には理由がある ~Galaxy “Visible” Story~ 02:Galaxy Z Fold2 5G・Galaxy Z Flip 5G × Yoshikage Kajiwara

「僕がGalaxyに期待するのは
“アップルより先にやる”こと」

昨冬発売され、大変な話題となった折りたたみスマートフォン『Galaxy Fold』にいよいよ後継機が登場。国内ではこの11月に発売される第2世代モデル『Galaxy Z Fold2 5G』『Galaxy Z Flip 5G』は、先代モデルに残されたいくつかの課題を解消した、まさに完成型とも言える仕上がりだ。“曲がる大画面”など、これまでになかった魅力を備える折りたたみスマートフォンの可能性をファッション界の重鎮であり、ガジェットに精通することでも知られるクリエイティブ・ディレクターの梶原由景氏に聞く。


脱・ノートPCを目指す僕にとって
「一番欲しいスマホ」になり得る

――現在、サムスンでは折りたたみスマホを2種類ラインナップしています。ヨコ開きで大画面を実現する『Galaxy Z Fold2 5G』と、タテ開きでコンパクトボディを実現する『Galaxy Z Flip 5G』、梶原さんは実際に触ってみてどのように感じられましたか?

  • 梶原由景(かじわらよしかげ)クリエイティブ・コンサルティングファームLOWERCASE代表。元BEAMSクリエイティブディレクター。異業種コラボレーションの草分けとして知られ、その領域はデザイン・ファッション・デジタルと広範囲にわたる。連載コラム「梶原メシ!」も好評。

梶原:実は今、ノートPCを持ち歩かずに外で仕事をできないかという模索をしています。もちろん、PCにしかないグラフィックのアプリケーションを使う時にはオフィスの大画面ディスプレイにつなぐ必要があるのですが、最近はそうした作業も減ってきているので、軽めの出張くらいならタブレットだけでいけるんじゃないかと。

――梶原さんは最近、タブレットへの移行を検討されているんですね。

梶原:ノートPCは重いですよね。私だけでなく、多くの友人がタブレットに移行しようとしています。でも、この『Galaxy Z Fold2 5G』なら、タブレットすらいらなくなる。僕みたいにどこでも作業をしたいという人には最強の選択肢だと思いました。まだ検証中ですが、これがきちんと仕事に使えるということになれば、僕にとって一番欲しいスマホになる。

――ちなみに梶原さんは外でどういう作業をされているんですか?

梶原:そんなに変わったことはしていないはず。メールを見たり、Webを見たりが中心ですね。仕事で使うデータは全てDropboxに入れてあるので、必要に応じて加工して共有したり……。

――そうした作業にはタブレット級の大画面が欲しいと。

梶原:あとはやっぱりキーボードですね。今、どっかの編集長に頼まれて、毎月、面白おかしい原稿を送らないといけなくなっているんですけど(編集部注:デジモノステーションにて『梶原メシ!』絶賛連載中です!)、ちゃんとした記事はさすがにスマホだと書けない。だから『Galaxy Z Fold2 5G』にも専用のスタンド付きキーボードが欲しいかな。Galaxy純正のやつを出すべき。

――『Galaxy Z Flip 5G』の方はいかがですか? 化粧品のコンパクトのような見た目が若い女性を中心に支持されているようですが、梶原さん的にはいかがでしょう。

 

梶原:パッと見、ガラケーみたいでいいなと思いました。これ、若い女性だけでなく、お年寄りにも支持されるんじゃないかな。うちの母親なんかもそうなんですが、あの世代は折りたたむことに慣れているんですよ(笑)。彼女たちはあの形に絶大な信頼を置いているので、これをベースにシニア向けケータイだしたら面白い。

――その発想はありませんでしたが、なるほど(笑)。

梶原:今、『iPhone 12 mini』が話題ですけど、そんなに小さなスマホがほしいのならこっちの方がいいんじゃないかな。特にバッグの小さな女性に向いていると思いました。開けばちゃんとスマホの大きさになりますし。

 

“曲がる大画面”が提案する
スマホの新たな活用法

――さて、ここからは『Galaxy Z Fold2 5G』最大の目玉機能である折りたたみディスプレイの活用法について聞かせてください。この製品では画面を大きく使えるだけでなく、表示を分割して複数アプリを同時に表示することもできるのですが、お試しになりましたか?

梶原:ノートPCで原稿を執筆するときは、Webブラウザも開いて資料を確認しながら書くことが多いので分割表示は助かります。マルチウィンドウはiPadでもできるんですけど、あれはちょっと慣れが必要なのであまり使っていませんね(笑)。

――先ほど外付けキーボードが欲しいとおっしゃっていましたが、『Galaxy Z Fold2 5G』ではノートPCのように折り曲げた状態(フレックスモード)で上にテキストウィンドウを、下にソフトウェアキーボードを、という使い方ができるようになりました。

梶原:メール程度だったらこれでも全然いけますね。やっぱり外付けキーボードがほしいけど、思ったよりきちんとタイピングできる。キーボードを出すまでもないときには便利そう。

 

――初代折りたたみスマホ『Galaxy Fold』は、完全に開くか、閉じた状態でないと固定できなかったのですが、『Galaxy Z Fold2 5G』はどの角度でもピタっと止まるようになったので、好きな角度で使えるようになったんですよ。ビデオ会議のほか、動画を見るときなどにも便利に使っていただけるかと。

梶原:(動画を見ながら)へぇ〜、音もいい。僕はあまりスマホでは動画を観ないのですが、音楽やラジオはよく聞くので、この音質には感心しました。音にすごく立体感がある。家族旅行には必ずB&Oのコンパクトスピーカーを持っていくようにしているのですが、単体でここまで鳴るならそれも必要なくなるかも。

――より荷物が減らせますね!

梶原:大画面ということでいうと、実は今、車のナビをスマホの『Yahoo!カーナビ』にしてるんですが、『Galaxy Z Fold2 5G』ならタブレット並みの画面サイズで使えるから、スマホのカーナビアプリを使っている人にはいいかもしれませんね。

 

Thom Browne × Galaxyの
コラボモデルもチェック

――今回、クリエイティブディレクターである梶原さんにお伺いせねばと思っていたのが、Galaxyとファッションブランド「Thom Browne(トム ブラウン)」のコラボレーションモデル。まずは、そもそもThom Browneってどういうブランドなのかってところから教えていただけますか?

 

梶原:これ褒め言葉ですが、いい意味で「変態」ですね(笑)。ネットでコレクションの様子とかを検索してもらえれば分かるけど、実はみんながイメージするようなスタイリッシュなスーツのブランドとは異なる一面も持っているんですよ。トム・ブラウン本人の言動もかなり尖ってる。でも、あえてニューヨークのものすごく昔からある縫製工場を使ったり、古いものの良さも分かっている人。

――先進的な面とクラシカルな面を併せ持っているブランドなんですね。

梶原:面白かったのは、旗艦店の照明を普通のオフィスにあるような蛍光灯にしちゃったこと。コンテンポラリーなオフィスワーカーの表現ということでそうしたんだと思うけど、普通の売り場では、もっと見栄えの良くなる明るい照明にするのが定石。でもそういう風にコンセプトを徹底させるブランドなんですね。

――実際のコラボモデルをごらんになってどう感じられましたか?

梶原:やっぱり皆さん、赤白青の三本線=Thom Browneと思われるようですが、僕個人としてはこのグレーこそがThom Browneだと思っています。その肝の部分はよく再現できているんじゃないかな。Thom Browneのスーツはもちろん、普通のスーツと合わせても収まりが良いと思いますよ。

 

――外観のほか、壁紙やアイコンなど多くの点がしっかりThom Browneの世界観に合うようにカスタマイズされているのもGalaxyがコラボに本気で取り組んでいることを感じさせるところです。

梶原:デフォルトの壁紙もThom Browneのシグネチャーであるスラットブラインドになっていますね。ソフトウェアキーボードを叩いた時の音がタイプライターのタイプ音になっているのには少し驚きましたが。そこまでやるんだ(笑)。

――最後に、梶原さんがGalaxyにあるいはスマホに期待することを教えていただけますか?

梶原:僕個人がスマホに期待することはそんなにありません。よく皆さんから「梶原はガジェット好き」なんて言われるんですけど、僕が好きなのは“ガジェット”じゃなくて“効率化”。スマホは毎日使うものなので、1%でも効率化できるなら毎年でも買い換える。最初に言ったノートPCからタブレットへの移行もそういう文脈です。

それを踏まえた上で、Galaxyに期待するのは“アップルがやらないことをやる”こと。これまでもアップルが何年か後にやるようなことを一足早く実現していることを評価していました。折りたたみディスプレイはその一例。これからもそのまま、どんどん新しいことに挑戦し続けてほしい。それが効率化に繫がるなら、使いますから。

 

クリエイティブディレクター・梶原由景は 『Galaxy Z Fold2 5G』『Galaxy Z Flip 5G』のココを推す !!

折りたたみ構造で驚きの大画面を実現

自慢の折りたたみディスプレイ構造によって携帯性と大画面を両立。展開時『Galaxy Z Fold2 5G』は7.6型、『Galaxy Z Flip 5G』は6.7型の大画面となる。

 

もちろん閉じた状態でもそのまま使える

『Galaxy Z Fold2 5G』はカバー側にも6.2型ディスプレイを搭載。閉じた状態でも通常のスマホと全く遜色なく利用できる。『Galaxy Z Flip 5G』もカバー側に1.1型のミニディスプレイを搭載。閉じた状態でも通知などを確認できる。

 

コラボモデル『Galaxy Z Fold2 Thom Browne Edition』

ファッションブランドThom Browneとのコラボモデルを限定販売(価格:41万4700円)。背面中央におなじみの3本ラインをあしらった『Galaxy Z Fold2』限定カラーモデルに加え、同じく限定カラーの『Galaxy Buds Live』『Galaxy Watch 3』、および専用アクセサリー群が同梱される。
※詳細は公式サイトにて。


Galaxy Z Fold2 5G

折りたたみディスプレイを搭載したハイスペックスマートフォン。本体を開くことでタブレット級の大画面(7.6型)が現れる。同じ折りたたみディスプレイを搭載する先代モデル『Galaxy Fold』と比べて画面サイズ(7.3型→7.6型)がより大きく、表示もスムーズになった。また、高速・大容量・低遅延な5G通信にも対応している。

SPEC
サイズ(閉じた状態):約W68×H159×D13.8mm(最厚部 16.7mm) 重量:約282g ディスプレイサイズ:[メイン]約7.6型Dynamic AMOLED(2208×1768ドット)/[カバー]約6.2型Super AMOLED(2260×816ドット) カメラ:[メイン]約1200万画素CMOS×3、[サブ(2基)]約1000万画素CMOS×2 生体認証:顔/指紋 OS:Android 10

Galaxy Z Flip 5G

6.7型ディスプレイを縦方向に折りたためる構造を採用したことで、大画面と携帯性を両立。今年2月に発売された『Galaxy Z Flip』の基本構造を踏襲しつつ、最新のハイエンドチップSnapdragon 865+を搭載したことでパフォーマンスアップと5G通信に対応した。

SPEC
サイズ(閉じた状態):約W74×H 87×D15.4mm(最厚部17.4mm) 重量:約183g ディスプレイサイズ:[メイン]約6.7型Dynamic AMOLED(2636×1080ドット)/[カバー]約1.1型Super AMOLED(112×300ドット) カメラ:[メイン]約1200万画素CMOS×2、[サブ(2基)]約1000万画素CMOS 生体認証:顔/指紋 OS:Android 10

  • Text山下達也(ジアスワークス)
  • Photo松浦文生