思い出の服をカードケースに。「捨てる」を「作り変える」にする、「LOOP CARE」のプロジェクト

初めて子どもが着た服、新入社員のときに着ていたスーツ、若いころに貯金をして、ようやく手に入れたお気に入りのブランドの洋服など、もう着ることはないけど捨てられない服が、誰しも1着はあるのではないだろうか。

「LOOP CARE(ループケア)」は、“思い出の詰まった大切な服を、新しいプロダクトに生まれ変わらせて、これからも使い続けてもらう”をコンセプトに掲げるプロジェクト。同プロジェクトから、そうした思い出の服を『カードケース』に作り替えるサービスが2018年2月28日にスタートした。

そこでサービス開始に先立ち、実際に編集スタッフの思い出の1着を、カードケースに作り替えてもらった。素材に選んだのは「浴衣」。友人と祭りに行くときによく着ていたもので、最近では着用する機会も減り、長い間タンスで眠っていた1枚だ。

まずはLOOP CARE公式サイトから商品をオーダー。そうすると素材を送付するためのキットが3日程度で送られてくるので、服を入れて返送する。その後1ヵ月ほど待てば完成品が到着する、と実にわかりやすいシステムだ。

商品のコースは、『おまかせコース』(税別6000円)と『確認コース』(税別1万1000円)の2種類。オーダー後すぐに製作が始まる『おまかせコース』に対し、『確認コース』では、送付した洋服をデータ化して白い布へプリントしたものを使い、イメージ用のミニチュアサンプルが作成される。そのサンプルをもとに、柄の位置などを最終確認し、本物の洋服で製作がスタートするという流れだ。

なお素材となる服は30cm×27cm以上、加えてブランドが特定できるようなデザインのものは使用できないので注意してほしい。

そうして完成したカードケースがこちら。サイズはW10cm、H6.5cmで、折り紙のように折り畳んで作られたシンプルな作り。生地にはLOOP CAREオリジナルのモノグラムの箔押しプリントが施され、デザインのアクセントになっている。また外側にふたつ、内側に4つのスロットを備えており、使い勝手もよさそうだ。

「LOOP CARE」を展開する「リシュラ」の代表取締役・浜口緑さんはこう話す。

「思い出の1着が仕立て直されたときに、そのアイテムをとおして会話が弾んで、その方の人柄が伝わればいいなと思います。これから過ごす時間の中で、このカードケースが誰かの温かいコミュニケーションの生まれる架け橋になればと思います」

例えば、カードケースを名刺入れとして使用すれば、はじめて会う人の目に留まって、話のきっかけになるかもしれない。自分の思い出の詰まったアイテムは、どんな高級ブランドとも違った価値が生まれるはずだ。

“服の思い出”を大事にするLOOP CAREならではのこだわりは、送付キットに入っている「申込用紙」にも隠されている。この申し込み用紙には、素材となる服に対する思い出を記入する欄が設けてある。例えば、母親が刺繍してくれたポケットがあれば、ポケット部分をデザインに組み込むといったように、そうしたストーリーを参考にデザインを決めているという。

さらに完成品には「リペアサービス券」が同封されており、使用後の残布を使って、1回まで無料で修繕してもらえるとのこと。思い出の服を末永く使い続けてもらいたいという、LOOP CAREの温かな思いを感じるサービスである。

思い入れのあるアイテムをそのまま眠らせておくのではなく、普段から使えるモノに作り替える。そして新たなカタチとなったカードケースを持ち歩き、新たな思い出を作っていけるなんて、なんだかとってもステキだ。

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LOOP CARE(ループケア)