世界のYouTuberがこぞって導入!?『GoPro HERO6 Black』をガジェットのプロが使い込んでみた!

今月自らを捧げたガジェット

GoPro
GoPro HERO6 Black
実勢価格:5万3250円

海の中も空からのダイブも、ハードなアクティビティが撮影できるアクションカムとしてNo.1の座に座り続けている王者の6代目。4K60fpsに対応、フルHD240fpsのスローモーション動画も撮影可能。電子手ぶれ補正機能やボイスコントロールなどの機能も充実。さらに意外と暗いシチュエーションにも強く、撮影シーンを選ばない。

超広角コンデジとしても動画メモ撮影用デジカムとしても全力で頼れる存在

広角も好きだし望遠も好き。というかスマホで撮影できない(しにくい)領域が撮れるカメラ&レンズはなんでも好き。だからこのコーナーではいままで、レンズ交換なしで600mmまでいける『RX10M4』や、鳥瞰撮影ができる『MAVIC PRO』などの製品を取り上げてきました。そして、ついにコイツもご紹介する日がやってきました。『GoPro』さん、どうぞ!

最近の『GoPro』は株価が低迷中。投機筋の間では、会社そのものが売却されるのではというウワサが流れているほどです。ドローンの分野でDJIにしてやられたのが痛かったのでしょうねえ。よりコンパクトな『HERO Session』も当たりませんでしたし。

しかしメインモデルの『HERO6 Black』は、ハイエンドアクションカムの市場において一人勝ち&独走状態。他社のアクションカムを周回遅れにするほどの人気を誇っています。ライバル機と比べて高価ですが、なんといっても画質がいい。録画時のビットレートが高めで圧縮ノイズが少ないし、ISO1600が常用できて、緊急時にはISO3200だって許せるくらいの高感度耐性もあります。

常用できるISO1600
センサーサイズはスタンダードなコンデジと同サイズ。スマートフォンよりは面積が広く、しかし一眼デジカメよりは小さいもの。上の写真はISO1600で撮影したもので、細部のディティールは失われてきているが、ウェブメディアやSNSに掲載するものであれば問題ない。

いや、本当は5世代目を使い続ける予定だったんですよ。2〜4世代の『GoPro』の暗部ノイズの多さが5世代で大幅に改善。これでいいかなーと思っていたら、6世代目の『HERO6 Black』でさらに低ノイズ化。しかも(電子式とはいえ)手ぶれ補正量も増え、歩きながらでもスムースな動画が撮れるようになっちゃったのですから。

強力な光学手ブレ補正を駆使して歩きながらの動画撮影もOK!

横方向に振ると補正が間に合わずガクガクとした映像になることもあるけど、これは個性として、ズレが目立たないスピードでパンするか、『OSMO Mobile』のようなジンバルで解決しちゃえばOK。弱点の音質の悪さも、外部マイク使えばOK。世界中のYouTuber・Vlogger(動画ブロガー)がこぞって導入したのもわかるわー。僕も日常動画ログにチャレンジしはじめましたもん。

夜の居酒屋でもそれなりの画質で撮れるから、絶品ツマミが選り取りみどりな立ち飲みから、おばあちゃんがママのスナックまで、さまざまな場所で酔っぱらいのタワゴトを集めまくっています。というか日本って凄いよね。酒と酒好きに寛容すぎる国だよね。

マジックアワーを捉える
薄暗な時間帯であっても、GoPro HERO6 Blackなら眼前のシーンを切り取れる。高感度のカラーノイズ、圧縮ノイズはあるが、32インチ級の4Kモニタでフル画面表示してもさほど気にならない。あえて魚眼状態で撮影したが、歪みを低減するモードもあり、使い勝手に優れる。

仕事でも欠かせない存在となってきました。アスペクト比は違えど、フルサイズ換算で16mm前後からの画角が使えるから、大人数が集まったイベント会場の熱気を伝えるカメラとしてもバッチリ。同じようなシーンを一眼カメラで撮るとなると、『HERO6 Black』よりもはるかに大きく重いレンズを持っていかなくちゃならないんですよね。混み合っている場では邪魔でしかありません。お客さんにほんと申し訳なく。でも『HERO6 Black』なら問題ナシ。一脚を使って、高い位置からのパンフォーカスなフレームワークもお手軽ですし。

でも、誰にでも勧めるかといわれると悩んじゃう。ほぼおなじルックスで価格は1/3〜1/10なジェネリックGoProが多数来日しているんですよ。肌感覚としては第4〜5世代の画質に肉薄していて、コレでいいんじゃないかなと思うこともありまして。

多種多様なアクセサリでカスタマイズする
GoProが優れているのは本体だけではない。純正、サードパーティ含め、多くのアクセサリがリリースされており、様々な撮影スタイルに対応できる点も高く評価できる。高剛性ケース(左上)、スマホジンバル用アダプタ(右上)、ネックマウント(左)、マイクアダプター&DJI OSMO用マイク(右)。
武者良太(むしゃりょうた)/ガジェットキュレーター。音響機器、スマートフォン、最先端技術など、ガジェット本体だけでなく、市場を構成する周辺領域の取材・記事作成も担当する。元Kotaku Japan編集長。

『デジモノステーション』2018年4月号より抜粋。