17年ぶりに満を持しての最新モデル。“世界初のロボット掃除機”から何が変わった?【エレクトロラックスの掃除機が世界中で愛される理由】

エレクトロラックスの掃除機が世界中で愛される理由

100年以上の歴史を持ち、画期的な家電製品を次々と世に送り出してきたエレクトロラックス。特に掃除機の分野では世界初となる製品も多く、革新性と利便性の両面で世界中から高い評価を得てきた。その開発の姿勢と最新モデルの実力を探る。

「世界初のロボット掃除機」から17年で変わったこと、変えたこと

現在、多彩な製品が揃うロボット掃除機を、世界で初めて発売したのもエレクトロラックスだった。その1号機から17年という長い沈黙を破り、今年ようやく新モデルが登場。ロボット掃除機の市場が変わる中で、どう進化させたのかをエレクトロラックス・ジャパン スモールアプライアンス事業部 アシスタント・プロダクト マーケティング・マネージャー 小林麻梨亜さんに聞く。

現代の生活事情を先取りした先駆的モデル

エレクトロラックス
トリロバイト ECL-TR1
当時の実勢価格:29万円

超音波センサーで室内を認識しながら、最大で約40平方メートルの面積を自動で掃除する機能を搭載。三葉虫をアレンジしたようなデザインが特徴的だった。日本では2002年にエレクトロラックスと提携していた東芝から発売された。

SPEC > 本体サイズ:直径350×高さ130mm 本体重量:約5kg 運転モード:3種類 運転時間:最大約60分 充電時間:約2時間

先見性を感じさせる基本機能

超音波センサーで部屋の広さや障害物を認識しながら、適切な運転時間で掃除。自動充電機能も備えていたが、室内の状況によってはうまく戻れないことがあった。

“事前の準備が必要ない”本当の便利さを目指して

今や掃除機の一大ジャンルとなったロボット掃除機だが、第1号機の発売は2001年の「トリロバイト」まで遡る。超音波センサーで障害物を避けて掃除する姿は、まさに現在のスタイルを先取りしていた。

しかし、その後、エレクトロラックスからロボット掃除機が発売されることはなく、17年が経過。今年ようやく新モデル『PUREi9』が発表されたのだが、ここまで間が空いたのはなぜだろうか?

ユーザー調査で見えた不満 ロボット掃除機ユーザーの不満トップ5

エレクトロラックスの調査で不満として挙がったのが、床上の片付けやコードの巻き込み。それを回避するために準備して使う人も多かった。このひと手間の解消が、開発の目標となった。

「実は後継モデルの開発は進められてきたのですが、リリースは見送られてきました。トリロバイトは画期的でしたが、すべての掃除を任せるには性能が不十分。ユーザー目線でベストなロボット掃除機を考えると高い完成度が必要で、簡単に新モデルを発売できなかったのです」

ロボット掃除機のマーケティングを担当する小林麻梨亜さんは、17年間のブランクをそう説明する。その間、他社から続々と新製品が登場。技術も進歩し、ゴミ除去力やセンサー、運転時間といった基本性能が向上するだけでなく、マッピングやスマホ操作など新機能も追加されてきた。しかし、それでもまだユーザーからは不満の声が上がっていた。エレクトロラックスの調査でも、事前に床の上を片付ける手間や、コードや敷物の巻き込みという課題が浮かび上がってきた。

「新たなロボット掃除機を出すなら、やはり完全自動化を目指したい。エレクトロラックスの歴史を振り返ると、どの製品でも家事の手間を限りなく減らすことが目標でした。『PUREi9』も同じで、我慢や使用前のひと手間がないロボット掃除機を実現したかったのです」

そのためのキーテクノロジーが、カメラと2方向のレーザーを組み合わせた3D認識機能だ。部屋中を立体的に認識し、障害物までの距離を正確に計算。コードの巻き込みや階段からの落下を防ぐだけでなく、室内を効率よく掃除してくれる。

「隅まで掃除しやすい形状や、大容量のダストカップ、水洗いできるブラシなど、細かな使い勝手にもこだわりました。自信を持って送り出せるロボット掃除機です」

ユーザー目線でのロボット掃除機を考え続けた17年間。その答えが『PUREi9』なのだ。

3Dマッピング技術により“本当のお任せ掃除”を実現

エレクトロラックス
PUREi9
実勢価格:14万400円(3月発売予定)

三角形状と大型ブラシで部屋中きれいに

部屋の角部分を掃除しやすい三角形状と、部屋全体を3Dで認識する技術を採用。回転しながら周囲を正確に把握し、効率よく掃除する。高性能ファンと20.5cmの大型ロールブラシで、床の種類を見極めながらゴミを強力に吸引する。

SPEC > 本体サイズ:幅325×奥行き280×高さ85mm 重量:約2.5kg 運転モード:3種類 運転時間:最大約60分 充電時間:約3時間

いつでもストレスなく使える充実機能

3D認識技術と各タイヤに独立配置したモーターにより、2.2cmまでの段差を乗り越える。ケーブルや敷物も乗り越え、際部分まで掃除する。
独特な三角形状と毛足の長いサイドブラシにより、コーナー部分の埃などもしっかり吸引。小回りが利き、家具の間などでも立ち往生しにくい。
部屋全体の形状や家具などの障害物がある位置をカメラとレーザーで正確に把握。無駄な動きを減らしながら、効率よく掃除してくれる。
スマホの専用アプリを使ったモード設定やスケジュール予約などの操作にも対応。外出先から遠隔操作して掃除させることも可能だ。

『デジモノステーション』2018年4月号より抜粋。