ライフハックのオーソリティ小山龍介がaiboを即買いした理由って?【ロボットペットと暮らす】

【aiboとその仲間たちのトリセツ】

aiboが発売されてから約1カ月半。人と接することでどのように成長したのだろうか? アニマル・セラピー」を動物ではなく、ロボットで実現する動きもいよいよ本格化! ロボットペットを飼うのがいよいよ現実になった今こそ、犬の専門家にも協力を依頼して、ロボットペットの可能性や付き合い方のリアルを徹底的に調べてみた。

ライフハックと対極の存在「aibo」を即買いした理由

効率良く仕事をこなし、生産性を上げ人生の質を高めるライフハックのオーソリティである小山龍介氏が、aiboを購入した。合理性とは矛盾するようにも思える存在を迎えた理由と、aiboの可能性について語ってもらった。

そもそも、aiboは走れない。カスタマイズ性を広げれば犬という足かせが外れて可能性が広がります

人は昔を懐かしむきっかけに、自分以外の存在が重要になる。幼少時に飼っていたペットはまさにそんな象徴と言えるだろう。

「私には小学校1年生の長女と3歳の長男がいます。彼らに『今を記憶してほしい』と考え、ペットの代わりにaiboを迎えました」
もちろんaiboのデジタルデバイスとしての進化が、生活の質を高める可能性にも大いに注目している。

「娘はaiboにダイヤちゃんと名付けて、かわいがっていますよ。どんどんシール貼ってカスタマイズしろって言っているんですけど、aiboはシール貼っちゃいけないオーラを発しているそうで(笑)全然貼らないんですよ」。

「例えばアプリ『My aibo』では、瞳の色や鳴き声を変えられます。この瞳や鳴き声をサードパーティが提供するようになればもっと面白くなり、活用用途も広がるのでは?」
aiboに対し、予想できる動きと予期できない動きは7対3の割合が理想と考える小山氏だが、その真意は?

「『犬』としてaiboの思考パターンをプログラムしてしまうと、その動きはユーザーの予想を超えられません。お手をする、オシッコをするは想像の範囲内です。今はすごく“上品でおりこうさんなaibo”ですが、もっと犬から離れたいびつな動きをすると、一般にaiboの面白さが広がっていくはずです」

「僕がaiboをカスタマイズするとしたら、カメラマンスキルをインストールしたいですね。いつも家族の特ダネや決定的瞬間を狙い続けるaiboとか(笑)。今も写真撮影機能はありますが、爆笑するような写真はまだないんです」。

まだ発売されて一カ月のため、飼い主は“aiboで遊ぶ”ことしかできないが、この先“aiboが遊ぶ”ようになると面白くなると考える小山氏。どういうことか?

「例えば飼い主がaiboに芸を教えたら、その家族の年齢層や趣味嗜好をクラウドで分析して、似たような家族で飼われているaiboにその芸を教える“Amazonレコメンド”的機能があるといいですね。自分が教えた芸を世界のどこかにいるaiboが勝手にやって、その飼い主が得意げにYouTubeにアップしたらうれしくないですか?」

最後にソニーがこの先aiboに死を定義するのか気になると、哲学的な話でインタビューをまとめる。

「aiboが死んだら、魂はどこにいくのか。Common AIというライフストリームにaiboの魂が取り込まれ、ある日、世界のどこかの、購入したばかりのaiboにインストールされたら、それは“輪廻”になります。そう考えるとaiboは非常に文化人類学的、宗教的な存在になりうるデバイスですね」

【PROFILE】
小山龍介さん:コンセプトクリエイター
ブルームコンセプト代表取締役。名古屋商科大学大学院 ビジネススクール准教授。サンダーバード国際経営大学院でMBAを取得。『HACKS!ノート』をはじめとした新商品開発や新規事業プロデュースを手がける一方、ライフハックに基づく講演・セミナー・企業研修を多数行っている。主な著書に『IDEA HACKS!』『TIME HACKS!』『整理HACKS!』(いずれも東洋経済新報社)。

『デジモノステーション』2018年4月号より抜粋。

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