推しメンの声が際立つ「音のVR」、au×ハロー! プロジェクトが新音楽視聴体験コンテンツを制作

ゲームや映画などさまざまな場面で活用される「映像のVR」は近年普及しているが、「音のVR」をご存知だろうか。

「音のVR」とは、KDDIとKDDI総合研究所が開発した音場のズーム合成技術。スマートフォンなどに表示される360度の映像と音に対し、視聴者が選択/ズームした映像の音にフォーカスするというもの。そのため、視聴者は360度の映像の中から見たい部分の映像だけでなく、音声も選択できるのだ。この時、ズームした映像部分の音声がより強調されるだけで、それ以外の音声が消えることはない。そのため、周辺の雑音レベルにかかわらず、自分と話している人の声はきちんと聞こえる、いわゆるカクテルパーティ効果と似たような現象を体感できるのだという。

今回KDDIとKDDI総合研究所は、2018年に20周年を迎えたハロー!プロジェクトと共同で、「音のVR」を活用したコンテンツを制作。本コンテンツでは、「歌と手紙で届けるモーニング娘。への想い」がテーマになっており、モーニング娘。’18の歌う「I WISH」の中で、メンバー3人(譜久村聖、飯窪春菜、加賀楓)が各自の書いた手紙を読み上げる。通信技術が発達しても、大切なのは人と人とのコミュニケーション。手紙というアナログなコミュニケーションで最新の通信技術を表現しているそうだ。

KDDIとKDDI総合研究所によれば、これまでズームマイクなどと呼ばれる任意の方向の音源や音場を抽出する技術はあったが、任意の方向を中心に空間的に自然な広がりを持つズームした範囲のステレオ音場を合成する技術はなかったという。しかし、複数のマイクロホンを空間的に配置したマイクロホンアレイにより、音場の空間的な広がりを保ちながらの収録を可能にしたのだという。この技術を採用することで「音のVR」が誕生したわけだ。

本コンテンツを体験するモーニング娘。’18メンバー。

また、2020年の実用化に向けて進められている次世代通信「5G」。低遅延で高画質な映像伝送が可能となるとされる「5G」通信が始まれば、今後ライブ会場で「音のVR」を活用しながら観客が推しメンの声を楽しんだり、遠隔地でリアルタイムにライブを楽しめたりと、音と映像の新たな体験価値を提供するツールとなるだろうと同社は言う。

なお、本コンテンツは2018年3月31日と4月1日の2日間、パシフィコ横浜で開催される「遊ぶ。暮らす。育てる。SATOYAMA&SATOUMIへ行こう2018」のイベント会場にて体験可能だそう。また2018年4月以降、KDDIの一部直営店、HMVの一部店舗でも体験コーナーが設置されるほか、2018年5月以降には、期間限定でアプリ配信が予定されているとのことだ。

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