ミュンヘンを訪れたら必食!ギャートルズ風の炭火焼き骨付き肉&ビールを豪快に食らえ

#05

HAXNBAUER
ドイツ料理


ドイツ/ミュンヘン
住所:Sparkassenstraße 80331 München
電話:(+49) 892166540
営業時間:11:00〜24:00

伝統料理のシュバイネハクセ
ミュンヘンに来たならこれを食べないと

もう10年近く前、渋谷にドイツからビールや食品を輸入する会社の経営するビアレストランがあった(いや、正確に言うと今も経営が変わって「フランケンシュタイン」という別の名前で存在はしている)。

店内では本場ミュンヘンのビール祭り・オクトーバーフェストの映像が無限ループで流され雰囲気を盛り上げる。

ビールは本場でも人気のフランツィスカーナーのヴァイスビア(白ビール)。これが絶品。生のドイツビールが提供されるのが当時珍しくて、足繁く通った。

本物のプレッツェルが食べられるのも嬉しかった。かつてベルリンを訪れたのだが、初めて本場のプレッツェルを食べた時は感動に身悶えした。香ばしくムチっとした食感といい、しっかりした小麦の味といい、日本で一般的にプレッツェルと言えば、小さな塩味の焼き菓子のことだが、全く別物。超美味しいパン。

何度もお代わりしたほどだ。以来忘れられない味となったのだが、あれが日本ではほぼ見つからない。その後もドイツでトランジットする際はプレッツェルを求めて空港内のレストランを彷徨った。

あのパン生地のホットドックなんていうのもあって、あまりの美味しさで感涙に咽んだほどだ。主食なのにアテになる。それが本物のプレッツェルの実に困った魅力なのである。

思えばあの辺りから日本でも各所でオクトーバーフェストが開催されるようになった。コンパする学生しか来ないような渋谷の飲み屋ビルにも、本場さながらのドイツ風ビアホールが出来たり、生のドイツビールもしっかり市民権を得たようだ。

そんなドイツビール好きの僕が久々にドイツの地を踏んだ。今回訪れたミュンヘンはまさにあのオクトーバーフェストの地。夜はもちろんビールだ。

すでに観光地化している有名ビアホール「ホフブロイハウス」では、バケツかと思うようなジョッキで本場のヴァイスビアを楽しんだ。プレッツェルは売り子が店内を練り歩き販売している。そんな販売方法のせいか、残念ながらちょっとパサついてたけれど……。

そしてこの地の伝統料理にシュバイネハクセというものがある。豚の前足のロースト。ミュンヘンに来たならこれを食べない手はない、ということでシュバイネハクセの有名店「HAXNBAUER」に向かった。

いわゆるギャートルズの肉状態。骨つき肉が店頭でガンガン炭火焼きされている。この風景だけでビールが進む。ソーセージのサラダなども頼み、それら前菜をつつきながらビールをやる。準備万端。ほどなくして出て来たシュバイネハクセ、皮はパリパリというかバリバリ。豚の味が濃厚で、伝統料理ながらちょっと野趣溢れる。



ドイツは国家自体の成り立ちから、各主要都市はその生活文化も様相を異にする。そのため一般的に想像できるドイツ料理、ベルリンで楽しんだ味はあまり出会わなかったけど、それもまた旅の醍醐味。

実は夏にもドイツの別の街を訪れる予定だ。ドイツの食といえば「美味しくない」という日本人は多いが、僕は意外に舌が合う。というか、美味しいビールがあればとりあえず生きていけるとも言える(笑)。

なんにしても次の街の味、楽しみだ。


梶原由景(かじわらよしかげ):幅広い業界にクライアントを持つクリエイティブ・コンサルティングファームLOWERCASE代表。デジタルメディア『Ring of Colour』などでオリジナルな情報を発信中。

『デジモノステーション』2018年5月号より抜粋。