スマホカメラからステップアップするならマイクロフォーサーズ!家電アナも認める機動力と画質とは?

ニッポン放送 吉田尚記の家電アナ観察記+(プラス)

放送業界一のアニメ・漫画通と言われているアナウンサー・吉田尚記のもう一つの好物、家電&デジタルガジェット。そのあくなき好奇心と嗜好に迫ったモキュメント(?)連載。

今月のZOOM! 観察ガジェット

自撮りも可能な人気の「PEN」最新機種

オリンパス
PEN E-PL9 14-42mm EZレンズキット
実勢価格:8万9640円

女性に圧倒的な人気を持つマイクロフォーサーズ規格の一眼カメラ「PEN」の最新モデル。専用スマホアプリを通して、BluetoothやWi-Fiで簡単スマホ連携ができる。持ち運びやすい軽量ボディも魅力のひとつ。

フィルムライクな描写力も装備

パナソニック
LUMIX GX7 Mark III ズームレンズキット
実勢価格:11万9750円

LUMIXのストリートフォトモデルGXシリーズの最新機種。BluetoothとWi-Fiでのスマホ転送、より深い味わいをもたらす「L.モノクロームD」や、フィルムのような仕上がりとなる粒状機能など、多彩な機能を搭載している。

機動力と画質のいいトコ取り SNS時代のカメラを考える

ニッポン放送の家電好きアナウンサー・吉田尚記は、息をするように写真を撮る男だ。“インスタ映え”なる言葉が踊り、人々がSNSで写真を共有する遥か以前からネットに写真をブン投げ続けてきた男が語る、今選ぶべきカメラとは。

「スマホの普及により、現代は人類が異常な量の写真を撮りまくる時代。これまで撮ってそのままにしていた写真も、SNSの登場で皆がシェアするようになった。近年スマホのカメラ性能も劇的に向上し、今や誰もが高性能カメラを持ち歩く状態になったんだ」と話す家電アナの前で、今回取り上げるマイクロフォーサーズの一眼カメラをiPhoneで撮影するイマドキな我々取材班。

「それでも一眼カメラのニーズがあるのは、圧倒的に画がいいから。そもそもスマホの形状はカメラ用にはできておらず、カメラの形をしたモノじゃないと本当にいい写真を撮るのは難しい。究極を目指せばフルサイズ一眼を選べばいいけど、高画質を求めるとスマホのような撮りやすさは下がるし、またプロ用一眼は持ち出した時に意味を持ちすぎる。撮られるほうが身構えてしまうんだ」と、メモ魔は息をするようにホワイトボードに解説図を書き込む。

x軸を撮りやすさ、y軸を画質でグラフにして、一眼レフやスマホとは違う、マイクロフォーサーズの絶妙な位置を説明する吉田先生。

「カメラは画質の他に重要な要素として“チャンスに強い”持ち運びやすさがあり、写真にはスマホのようになんとなく取り出してパッと撮らないと出ない味もある。そんな画質とチャンスの強さの価値の最大化が、ミドルクラスと高級コンパクトの間にあるマイクロフォーサーズで起きているんだ」

そこで取り寄せたのがパナソニックの『LUMIX GX7 Mark III』とオリンパスの『OLYMPUS PEN E-PL9』である。

「機動力と画質を備えたマイクロフォーサーズは、レンズ交換できるのも魅力。高級コンパクトの先にあるレンズ交換という谷を越えると、写真の楽しみは圧倒的に広がるからね」と、谷を越えて“沼“にハマった男は笑うのだった。

古くからLUMIXユーザーである家電アナ。モニターはバリアングルしないけど、チルト式ファインダーがいいよねと、ちょっとえこ贔屓。

一眼クオリティをSNSヘ撮った写真をスマホへ転送

「目を付けたマイクロフォーサーズ2機種とも、Bluetooth対応でスマホと簡単にペアリングできるのがポイント。これまで写真はスマホで充分だと考えられてきた最大の理由はSNSとソーシャルに展開できることだったけど、ここにきてカメラのSNS対応力も上がってきた。SNS全盛の時代だからこそ、Bluetooth搭載機の価値もより高まるんだ」と、写真は撮って出しのSNS常時連携アナは力説。

「撮った瞬間の気持ち良さや上方向にチルトするライブビューファインダーなど、カメラとしての作り込みは『LUMIX GX7 Mark III』がリードしているように感じるけど、残念なのは自撮りができない点。なぜモニターをバリアングルにしなかったんだろう? またスマホとの連携においてアプリがやや不安定な面があり、アプリを立ち上げた際にカメラとWi-Fi接続するかを確認されるのもいかがなものか」。モノとしての魅力が抜群なだけに、カメラ警察としてはBluetooth連携の作り込みをもう一歩問い詰めたい様子である。

一方の『OLYMPUS PEN E-PL9』も、「アプリが安定していて、電源を切った後に自動でスマホに写真が転送される“シェア予約”機能がある。液晶モニターは下開きする仕様で、横開きの自撮りと違って目線がズレにくくなってたりとセルフィに特化してるんだ」と好感触なものの、「チルトする際にモニターを一段下げてから可動させる必要があったり、カメラ好きとしては質感に玩具っぽさも感じてしまう」と、男子目線でもう少し硬派なカメラを求めてもいるようだ。

『PEN E-PL9』のバリアングルモニターを披露する自撮りアナ。終始、機能や触感を「宮﨑あおいっぽい」と表現してました。

「両機種ともスマホの上を行く写真を求めて選ぶカメラとして最適解であり、世の中のほとんどの人はこれで満足いくデキだけど、俺はさらにBluetooth連携のこなれたモノを求めていきたいんだ!」。“歩くSNS”が追い求める転送レベルはさらに上らしい。メンドーな人……もとい、家電アナは沼の深淵へ沈んで行くのだった。

様々なカメラでSNS連携機能を試した家電アナは「ニコンのアプリが優れていた」と言う。
吉田 尚記(よしだひさのり):年々愛するモノに求めるクオリティが上がっている、ニッポン放送の家電大好きアナウンサー。アイドルやアニメ、落語に精通しているほか、インスタ映えや承認欲求などを超越した人生撮って出しのSNS写真術にも長けている。

『デジモノステーション』2018年5月号より抜粋。