プラモで「正体不明イェーガー」の謎にせまれ!?『HGオブシディアン・フューリー』キット製作レビュー

早いもので、映画『パシフィック・リム: アップライジング』の日本公開日である2018年4月13日まであと1週間。バンダイホビー事業部から発売された出演ロボット(イェーガー)のHGプラモデルもいよいよ最後の1体『オブシディアン・フューリー』を残すのみとなった。

この機体は敵か味方かもわからない正体不明機とされており、そのデザインも他のイェーガーとは一線を画する独特のラインでまとめられている。その構造を理解するには、プラモデル『HGオブシディアン・フューリー』を自分の手で組み上げていくのが一番の近道だ。

今回は機体の異質さを強調するため、あえて以前に作った『HGジプシー・アベンジャー』(写真右)、ならびに『HG ブレーサー・フェニックス』(写真左)とは表面処理を変え、半光沢のトップコートで仕上げてみた。ちなみに機体の全高は主人公メカのジプシー・アベンジャーより高めに設定されている模様。

もちろん工作前のランナー状態も黒一色。顔面と武器に使われるクリアパーツがアクセントだ。また、マーキングシールが少なめなのも、所属不明機ならでは。

組み立て中の様子だが、これまでのイェーガーとは異なるデザイン系統であるせいか、パーツごとに見ると「巨大ロボットというよりアメコミ・ヒーローかな?」という印象を受けないこともない。しかし最後まで組み上げてみると見事な整合性でラインが繋がるのが面白い。キャラクターデザインの時点で考え抜かれた形状なのだろう。

おおまかな外観の印象は“なんだかヌメッとした流線型のロボット”といった感じだが、細かなディテールの随所に興味深いギミックが隠されている。よく見ると大腿部内側などは、内部のシリンダーが露出していたりして興味深い。

完成直前の状態。長く伸びたツメや首周りに高くせり出した襟パーツなど、いかにも「私はヒーローではございませんよ」と言わんばかりのフォルム。早く劇中での活躍を観たいものだ。

完成した『HGオブシディアン・フューリー』。どことなく「エヴァンゲリオン」などを彷彿とさせる猫背っぽいスタイルに、ディテールの細かい背骨パーツがインパクト大。上写真のようにあまり大袈裟なポーズを取らせていない状態だと、各部装甲がピッタリと曲線で繋がるデザインであることがわかる。

“のっぺり”した外装のせいで可動範囲が狭いかと思いきや、ポージングに合わせて各部アーマーが分割し、十分すぎるほどの可動を確保する。特に普段はナデ肩状態の肩アーマーの複雑なスライドや、膝裏にある小さな装甲板が独立して動くところに注目。もちろんこのシリーズに共通の腹部・腰部のひねり可動も健在だ。

肩のアクションがしっかり確保されているおかげで、後述の武器を構えたバトルポーズもバッチリ決まる。また、クリアパーツと細かなパーツ構成で複雑なデザインのフェイスパーツも、うまく分割された部品を取り付けていけば誰でも簡単に組み上げられる。

『オブシディアン・フューリー』を象徴する両腕の武装『プラズマチェーンソー』は、クリアパーツと通常のプラパーツの2種が付属し、選択式で取り付けられる。腕部の籠手パーツをいったん外し、腕との間に挟み込むだけで装着可能だ。クリア仕様のチェーンソー基部は、黒く塗装するとよりリアルに仕上がるはず。

チェーンソーの刃も非常に細かく造形されていて、バトルポーズをキメた際には見ていてかなりテンションが上がる。他のイェーガーと並べて飾れば、作品世界にどっぷり浸ることができるだろう。予告編映像でも主役機ジプシー・アベンジャーと激闘を繰り広げるシーンが見られ、『パシフィック・リム: アップライジング』の鍵を握るであろうこの機体。劇場公開前にぜひその手で組み立ててみてほしい。

関連サイト

PACIFIC RIM :UP RISING [パシフィック・リム:アップライジング](バンダイ ホビーサイト)
映画『パシフィック・リム:アップライジング』