4WDカーが2台1組でオフロードを爆走!泥まみれモータースポーツ『XCT-Dual』がアツい!【新定番 アウトドア遊び】

【新定番 アウトドア遊び】

平日は多くの人が自らを律して働く。だからこそ、休日はより弾け気味にアウトドアへと繰り出すべき。せっかくなら、今年は新定番な遊びを取り入れてはいかがだろうか? キーワードはずばり泥! 非日常体験がチャレンジする気持ちと大きなリフレッシュをもたらすはずだ。

道なき道を走破せよ。やろうぜ!泥四駆

汗をかき、泥だらけになる4WDモータースポーツ。急斜面や難関カーブを駆け巡る大迫力のシーンもさることながら、車から降りて自らの足で山を上り下りすることも。見た目以上にハードです!

秩父の大自然に囲まれた4WD特設コース「アウトドアパークブロンコ」にて行われた2台1組のチーム競技「XCT-Dual」。有志で運営されるアマチュアレースながら、国内屈指の四駆乗りが集うガチレースである。

2017年のXCT-Dualは4戦開催され、春のラウンド1はこの秩父で。夏に北海道大会を。秋に宮城大会を開催し、最終戦の第4戦で再び秩父・アウトドアパークブロンコに戻ってくる。

このXCT-Dual、レース中にスタック車両へのリカバリ作業やウインチでの車両牽引、はたまた車両の横転など、一般的なカーレースでは見ることができないシーンが続出する。

文字通り、二台が共に助け合い、チームでのゴールタイムを競うが、参加車両は国産車・外国車・ロッククローリング用のバギーなど実にさまざま。大型車もあれば、小型車もある。エントリー車両のカテゴリーがクロスオーバーするが、細かなレギュレーションが定められており、きちんと競技として成立しているから驚き。

まさに考え尽くされたエクストリームモータースポーツだ。レースに参加せず、ギャラリーとして観覧するだけでも十分楽しめるので、大会のFacebookページをチェックしてみよう。

XCT-Dual
Xross Country Trial-Dual

XCT-Dualは「Xross Country Trial- Dual」の略。2台のクロカン車がチームとなり、コースタイムを競うタイムトライアル戦だ。運営サイドが本気のハードレースを目指しており、コース決めには大型車・小型車双方のメリット・デメリットが活かせるコースを意識しているとのこと。中でもウインチを必要とするポイント作りは重要視しており、迫力のロープワークが楽しめる。2018年第1戦「XCT-Dual2018 Round1」は5月13日にアウトドアパークブロンコで開催。
2017年、最終ラウンドの参加台数は21チーム42台。全国各地から四駆レースドライバーが参戦し、多くの観客とともに賑わった。最新情報はFacebookにて。

これぞ泥四駆! の真骨頂とも言えるぬかるみはオフロードコースならでは。タイヤが泥を跳ね上げ、車体もドライバーも泥だらけに。レース中に車のパーツを落としたら(外れたら)取りに行かなければならず、部品を持って人が走る光景も決して珍しくはない。

国産四駆はほぼ全て参加しているタフ&マディなモータースポーツ

XCT-Dualの魅力は参加車両のバリエーションが豊富なこと。スズキ・ジムニーに代表される軽四駆は小回りが利き、走破性がとても高いが大型車の牽引能力に欠ける。

一方、トヨタ・ランドクルーザーやジープ・ラングラーなどの大型車両は車体の分だけ大きくて重い。狭いコースや小回りを必要とするカーブで軽四駆よりも不利だが、パワーの分だけ重いウインチが搭載できる(ウインチ自体の重量は50~60kgほど)。そのため、大型車はウインチを使ったテクニックが可能で、ウインチを使わないと登れないコースで実力を発揮する。

各チームとも車体のメリット・デメリットを意識して2台の組み合わせを考えるが、バギーなどの競技用の車両(モディファイクラス車両と呼ぶ)で参加する場合、チームパートナーは公道走行可能な一般四駆車で車検期限内のもの(ストッククラス車両)でなければならない。すなわちバギー同士の組み合わせはNG。バギーとジムニー、バギーとランクルはOKだ。

颯爽と走るスピーディな軽四駆や跳ねるように走るバギーはスピード感が最大の魅力。車両が軽いので、ジャンプするように横転ギリギリのスリルも見ていて楽しい。大型四駆は何と言っても迫力がすごい。ビッグボディで難関部をチャレンジする様は思わず声が出るほど興奮する。

動かない! 坂道が上がれない! などのシチュエーションで実力を発揮するウインチ。車同士が直接引っ張る場合もあれば、木を使っての三点ウインチテクニックで難所をクリアすることも。

コース内は難所だらけ。一発でスムーズに進むチームもあれば、なかなか突破できないチームも。ギャラリーも一緒になって応援する一体感が楽しめる。

車の大きさにメリットデメリットがあります。

車体の特性もさることながら、ドライビングテクニックとコース取りの作戦が重要視される。コース内に分岐点(ジャンクション)が設けられており、各車が分かれて走行する。ここでパートナーがどちらにいくか、車体の特性を見極めて判断する必要があり、チームそれぞれに課題が異なるので正解がない。XCT-Dualはとても奥深い!

デフロックはとても大事です。

左右のタイヤの回転差を固定するデフロック。一般的な乗用車には付いておらず(オープンデフ)、片輪がスタックしたときにもう一方のタイヤが動いていない状態になり、力が伝わらない。デフロック搭載車であれば、スタックしていない方のタイヤの回転を利用して抜け出すことができるので、オフロードレースでは非常に重要。
根強い人気を誇る、アメリカンクロカン車
クライスラー社を代表するクロスカントリー車。現行モデルは「SAHARA」「UNLIMITED SPORT」など、4モデルから選べる。タフながらエレガントさも感じる1台。オフロード走行を安全に駆ける専用システムも搭載。

Jeep
Wrangler
実勢価格:396万3600円~

岩場をも駆け上るロッククローリングマシン

岩場などのコースを駆け巡るロッククローリング車両(モディファイクラス)も参戦。走破性の高さは随一で、多くの車両が突破できない難関も勢いそのままに突破した。ロッククローリング専用の大会もあるなど、人気が高い。

Original
Buggy
価格:各車両による

ヘビー級の豪快車ランクル・イズ・クール!

1954年よりこの名称を使用。長い歴史を持つ日本屈指のクロスカントリー車。70系や80系など、年代・シリーズによって仕様が異なり、70系は2014年に発売30周年モデルとして期間限定でおよそ10年ぶりに復活した。

TOYOTA
LAND CRUISER
販売終了

イギリスを代表する軍用・警察導入車両!

英・ランドローバー社のクロスカントリー車にして、各国の軍用・消防・警察車両などにも採用されている。2016年、68年間の歴史をもって、惜しまれつつも生産を終了した。Defenderの前身がLand Rover 90/110。

Land Rover
Defender
販売終了

小回りが効く、国産四駆の代表的存在!

国産軽四駆にして、高い走破性を誇るスズキ・ジムニー。XCT-Dualでも数多くの参加者が愛用し、人気の高さを伺わせた。写真は現行発売のXCグレードで、国産四駆の代表的存在だ。

SUZUKI
Jimny
実勢価格:151万4160円(4WD・5MT)

『デジモノステーション』2018年5月号より抜粋。