システム手帳3冊、筆記具10数本を常に携帯。『趣味の文具箱』編集長が掲げる文具選びの条件とは?【10人の編集長が毎日使うこだわりの逸品】

【10人の編集長が毎日使うこだわりの逸品】

売れているメジャー雑誌や読まれているオンラインメディア、趣味を深掘りする専門誌や業界に不可欠な専門メディア。ここではそれら勢いのあるメディアの顔である編集長たちがどのようなこだわりの逸品を、日々鞄の中に携え使っているのか、気になったので見せてもらった。

中身が“交換”可能な筆欲を満たす文具たち

『紙博』や『文具祭り』といったイベントが数多く開催されるなど、最近何かと話題を集める文房具。その魅力を発信し続けているのが雑誌『趣味の文具箱』だ。

編集長を務めるのが、30代から万年筆にハマったという清水茂樹さん。“書く喜び”を満たす万年筆の数々とともに仕事には欠かせないデジタル製品を見せてもらった。

【PROFILE】

清水茂樹さん:『趣味の文具箱』編集長
太さ表記が同じでも万年筆によって筆記幅が異なるなど、奥深い文具の世界にハマって『趣味の文具箱』を創刊。最初に購入した万年筆はモンブラン『マイスターシュテュック』

書く喜びを得るのに不可欠なペンケースとシステム手帳

「『趣味の文具箱』を創刊した2004年当時は、世の中として書く機会が減り始めていて、文房具が古臭い道具だと思われ始めていました。けれど最近は再評価され、新製品もすごい勢いでリリースされているんです。中でも鉛筆は、昨年の売り上げが上向きになりました。つい最近も万年筆用として100色のインクが一度に発売されるなど、以前ではありえない状況ですね」

そう話す清水さんは、ここ数年で急増している文房具イベントで登壇する機会も多い。万年筆をはじめ筆記具を常に持ち歩く日々に欠かせないのが、手帳メーカー・アシュフォード製のペンケースだ。

「ファスナーを閉じて携帯する際、手帳と同様に上下の向きが分かりやすいので愛用しています。液体のインクが入っている万年筆にとってベストな“ペン先が上”の状態を確実に保てるんです。10本収納できるので、例えば、全部同じメーカーのものにしたり、時には鉛筆やシャープペンシルも入れたりと、仕事によって中身を入れ替えていますね」

10本挿しのペンケースで持ち運ぶ筆記具で記すシステム手帳も、清水さんの必携道具だ。

「持ち歩いているシステム手帳は大中小の3冊で、小と中は頻繁に取り出し、大きい方は保管用という感じで使い分けています。互換性を持たせているのがポイントで、ともに用紙を綴じるリングの間隔は19mm。必要に応じて用紙を“行き来”させられるようにしているんです」

こうした“対応力”の高いペンケースやシステム手帳は「書きたい」という“筆欲”を満たす上で欠かせない道具だと、清水さんは話を続ける。

「カリカリという音やインクの香りなど、書く行為って五感をとても刺激するもの。用紙に吸い付くような万年筆の感触とかは本当に心地いいんです。そんな書くことの喜びを行間から感じでもらえるような本づくりを心掛けています」

10本の筆記具が悠々入る!収納しやすいペンケース
タンニンでなめした味わい深いレザーを使った手帳のようなルックスが特徴。「筆記具をしまっていることが奥さんにバレず、こっそりと筆記具を収集できる作りなのもポイント(笑)」。なお写真はプロトタイプのもの。

趣味の文具箱オリジナル
トラッドブラウン10本挿しペンケース
価格:1万7280円

必要な際にサッと出せる機動性の高い3本挿し

10本挿しのペンケースとともに持ち歩くのがコレ。ファスナーを開けて収納している筆記具をすぐに取り出せる。「咄嗟にメモを取る際に重宝する、欠かせないアイテムですね」

趣味の文具箱オリジナル
ブルーコードバン
価格:1万8360円

気軽に中身を入れ替えられる3つのシステム手帳

システム手帳は大中小の3冊を愛用。小さいタイプ(左)は特にコンパクトなので胸やバッグのポケットに常備でき、すぐさま書き留められる。

モノクロ表示の電子辞書、通勤の際にジャズを鑑賞するためのイヤホンやハイレゾプレーヤーに加え、同社でカメラ雑誌も手掛ける仕事柄、デジカメも必携品。

関連サイト


趣味の文具箱

『デジモノステーション』2018年5月号より抜粋。