胴体がボールジョイントじゃん!雪山走破用の無人車両コンセプト『Bend』、ロシアより来る

不規則な網目状のパターンで構成されたノーパンクタイヤ、トラベル量の大きなサスペンション……この脚周りを見れば、並々ならぬ悪路走破性能が予想できるが、なんとさらに車体の前部と後部がマグネット式のボールジョイントで連結されているという。そんな奇抜な無人車両が『Bend Unmanned cross-country vehicle』。ロシアの工業デザイナーであるMaya Prokhorova氏が考案したコンセプトデザインだ。

あえて“Unmanned vehicle(無人車両)”と銘打っているのも納得。ボールジョイントの自由度が非常に高いため、悪路走行中には車体がとんでもない角度にまで傾斜することもあるようだ。たしかにこれなら車内に人間が乗っていたら只事では済まないレベル。

ロシア発のデザイン、しかも「クロスカントリー」仕様とのことで、おそらく過酷な雪山での活動を想定しているのであろう。当然そんな地域では「急斜面で不意に足元が崩れて谷底へと滑落!」なんて事態も発生しそうであるし、正直なところ運転席があったとしても乗りたくはない……ような気がする。

『Bend』にはブルドーザー化オプションも想定されているよう。前部のアタッチメントにパーツを付け替えれば、そのほかの重機としての運用も可能になるかもしれない。山道の除雪から山林保守、さらには人命救助といったミッションでも、活躍が期待できるはずだ。

もちろん、あくまでデザインコンセプトの段階であることから、これがそのまま現実の無人車両として実用化されることはないだろう。しかし独創的なボールジョイント式ボディや悪路に強そうな脚周りなど、アイディアとしては面白い要素がたくさん詰まっている。人間が入れない場所で働くクルマの未来形として、非常に興味深いデザインと言えるのではないだろうか。

関連サイト

MAYA PRO INDUSTRIAL DESIGN
Maya Prokhorova on Behance