最強のミュータントの不可思議な運命を描くダークなSFスリラー【この海外ドラマが間違いなし!『レギオン シーズン2』】

【この海外ドラマが間違いなし!】定番の名作から最新作までおすすめ海外ドラマをピックアップ。これさえ観ておけば間違いなしのおすすめ作品をご紹介します。今回取り上げるのはこちら!

ベタなアクション作品に飽きてきたら『LEGION(レギオン)』でちょっと不思議な世界を疑似体験してみてはどうだろうか? 『レギオン』は、マーベルの人気映画『X-MEN』シリーズから誕生した初のテレビドラマ。先日FOXでシーズン2の放送が始まったばかりだ。

手掛けるのは、ブライアン・シンガーを始めとする『X-MEN』シリーズの制作陣。エミー賞とゴールデン・グローブ賞作品賞をW受賞した大ヒットドラマ『Fargo(ファーゴ)』で脚本・製作総指揮を務めたノア・ホーリーが制作総指揮を執る。主演は、英国ドラマ『ダウントンアビー』のダン・スティーブンス。2017年の映画『美女と野獣』で野獣役も演じた、今注目の若手俳優だ。

以前このコーナーで紹介した『The Gifted(ザ・ギフテッド)』も同じ『X-MEN』シリーズのドラマだが、こちらはファミリー向けの王道SFアクション。家族で観るのにおすすめしたい作品だ。一方、『レギオン』は、大人向けの難解なSFサイコスリラー。人間の精神世界を舞台に、異端者の苦悩と孤独を描いている。

シーズン2を観るその前に。『レギオン』のストーリーをおさらい

デヴィッド・ハラー(ダン・スティーブンス)は、幼い頃から幻覚や幻聴といった症状に悩まされてきた。病院では統合失調症と診断され治療を受けていたのだが、一向に改善されない。

しかし、超能力を持った女性シド・バレット(レイチェル・ケラー)と出会ったことで、自身の症状も病気ではなく超能力によるものであると気づき始める。

じつはデイヴィッドは、地上最強のテレパスで“X-MEN”創始者のチャールズ・エグゼビア(=プロフェッサーX)の息子で、彼自身もミュータントだったのだ。

その後デイヴィッドは、危険なミュータントを取り締まる政府機関“ディビジョン3”に拘束され尋問を受けるが、救出されてメラニー・バード博士の運営するミュータント保護施設“サマーランド”に匿われる。

“記憶療法”でデイヴィッドの意識の中に潜り込み、謎を解き明かそうとする博士たち。その過程で、恐ろしい怪物が彼の精神に寄生していることを知る……。

ここが見どころ!

冒頭でお伝えした通り、『ザ・ギフテッド』と比べると『レギオン』はダークで難解なストーリー。しかし、和の要素を盛り込んだ近未来的な映像美のおかげで重々しさがあまりなく、『レギオン』だけの不思議な魅力を放っている。

たとえば、シーズン1ではコーヒーマシンから『鶴の恩返し』の朗読が英語で流れるシーンがある。先日スタートしたばかりのシーズン2では、ディビジョン3の責任者として虚無僧の格好をした“フクヤマ提督”なる人物が登場。
混とんとした世界観を通じて、主人公デヴィッドの苦悩と孤独がリアルに伝わってくるようだ。

ミュータントが象徴している異端者の苦悩についても改めて考えさせられる。たとえ優れた能力であっても、世の中から飛びぬけているとデイヴィッドのように孤独を感じて苦しむことも多いのだろう。幼い頃から周囲の大人の適切なサポートを受けられていれば、これほど長く苦しむこともなかったはずだ。

また、ずば抜けて優れていたり恵まれているということは、その分悪党にも狙われやすい。ものすごく怖い顔のオジサンミュータントに数十年間にわたって精神に寄生されるとか、想像しただけでゾッとする。色々とかわいそうなデイヴィッド。彼が心の底から笑うことができる日はくるのだろうか?

それにしても、ホラーとコメディーは紙一重だ。登場人物たちはみな常にド真剣なのだが、演出がシュールすぎて何度も吹き出してしまうシーンも多かった。最高に奇妙でカッコいい世界観を、ぜひ堪能してみてほしい。

『『レギオン』 シーズン2』
FOXチャンネルにて放送中
毎週木曜23時~ほか
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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関連サイト

レギオン シーズン2(FOXネットワークス)