音のプロが信用する逸品。録音現場で使われるヘッドホンはコレだ!【プロが語る定番&ロングセラーアイテム50】

【各ジャンルのプロたちが語る 定番&ロングセラーアイテム50】

長く使われるものには、愛されるだけの“価値”がある!そこでここでは、入れ替わりの激しいデジモノ市場において「定番」「ロングセラー」という称号を得た奇跡の製品(シリーズ)をピックアップ。長らく市場をウォッチし続けてきた本誌連載陣が極めつけの全50アイテムを紹介する!!

“リファレンス”となりえるモデルこそがロングセラーになる

オーディオの世界で使われることが多い“リファレンス”という言葉。本来は「参照」という意味を持つが、この分野においては「標準」「基準」といった意味で使われることが多い。例えばレコーディングの現場において、モニターに使うスピーカーやヘッドホンが変わると聞き取れる音が変わってしまうために、完成時の音も変わってしまう。音のプロが信用している、常に変わらぬものさしとなる存在。それこそがリファレンススピーカー/ヘッドホンと呼ばれようになるのだ。

1989年から販売されている『MDR-CD900ST』は、まさにその「リファレンス」を具現化した存在だ。『Q701』のオリジナル機である『K701』も同様に、プロから認められつづけてきたという歴史を持っている。いずれもデファクトスタンダードなモデルであり、今後も色褪せることはない。デザインからくるアイコニックな存在としては『201V』や『SOUNDSTICKS WIRELESS』も要注目。

No.1
プロの録音現場で信用されつづけてきた音

ソニー
MDR-CD900ST
実勢価格:1万5250円

Theジャパニーズなモニターヘッドホン。測定器のように、音の定位やボリュームの大小からくる位置関係を余すことなく描き出す実力を持っている。レコーディング・ミキシング中の素の音を聴けることから、一部のコンシューマーにも大人気だ。

消耗しやすいイヤーパッドなどに交換用パーツが用意されているのは、さすがプロ仕様といったところ。長く使い続けられる環境が整っている。

 

No.2
リアルで広大な音場を作り出すBOSEの技術

BOSE
201V
実勢価格:5万9400円

オリジナルモデルの『201MM』から数えて5代目となる『201V』。直接音と間接(反射)音の割合がライブなトーンを作るというボーズ博士の提唱を実現するために、ツイーターを斜めに配置。さらにスペイシアル・ディスパージョンレンズを採用し、壁で反射させて音を拡散させるDirect/Reflectingスピーカーテクノロジーと合わせて広がりのあるサウンドステージを作り出している。

低ノイズで空気の流速を高める、スリット構造のバスレフポートを採用。サイズを越えた重低音だがブーミーではなく、高い質感を持つ。

 

No.3
想像を超える音場に装着していることを忘れそう

AKG
Q701
実勢価格:3万2060円

開放型ヘッドホンの名機であり、高級ヘッドフォンブームを作った『K701』のバリエーションモデル。発売当初は8万円台だったが、この『Q701』は3万円台で購入できるハイコスパモデルともなっている。完全開放型ゆえに音漏れが多く、屋外では使えない。しかし、密閉型ヘッドホンでは到達できない音場の広さは魅力大。超高解像で音の粒立ちがよく立体的な描写も得意とする。側圧控えめで、装着時の快適性も高い。

 

No.4

イクリプス
TD307MK2A
実勢価格:2万2520円(1本)

ハイスピードな音楽表現が得意な小型スピーカー。低域は苦手だが中高域の音波形の再現精度が高く、ボーカルやメロディラインのリアリティは群を抜いている。設置場所次第で音が大きく変化するセンシティブな面があるので、セッティングには時間をかけたい。

 

No.5

ハーマンインターナショナル
SOUNDSTICKS WIRELESS
実勢価格:2万6870円

変わらぬデザイン、変わる機能。ブラウン管式iMac流行時代に登場したPC用スピーカーの最新モデルで、昔からのMacユーザーは懐かしさも覚えるはず。アンプはデジタル方式となり、Bluetoothワイヤレスにも対応。スマートフォン内の曲もすぐに流せる。

 

『デジモノステーション』2018年6月号より抜粋。