手ブレを抑えてプロ級の動画が撮れる!DJI『Osmo Mobile 2』はスタビライザーの最終兵器

今月自らを捧げたガジェット

DJI
Osmo Mobile 2
実勢価格:1万6800円

動画も静止画も、スマートフォンでの撮影品質が大幅に向上するスタビライザー。2017年までは2~3万円の製品が中心だったが、業界最大手級のDJIは1万円台の新モデルをリリース。しかも過去モデルと比べて、コストダウンを図りながらも機能アップを果たし、「買うならこれしかない」という鉄板モデルに仕上げてきた。

旅のお供に連れていきたくなる

みなさま事件です。というかDJIってば大人げない。スマートフォン用の最新スタビライザー『Osmo Mobile 2』を、驚きの1万円台で発売してくるんですもん。圧倒的な販路を持っている(Apple Storeにも卸している)からといって、他のスタビライザーメーカーを追いやる勢いじゃないですか。

安く買えて、しかも高機能であればユーザーとしてはただただ嬉しいだけなんですけどね。市場のリーダーとして強い牽引力を発揮すれば、他者からも魅力的なアイテムが出るようになるでしょうし!

ともあれコモディティ化が進んでいたスタビライザー市場に一石を投じるアイテムとなりました『Osmo Mobile 2』。旧モデルを持っていましたが、こんなん、買うしかありません。そう思えるポイントが続々と揃っているんですよ。

まず長時間駆動性能でしょ。Lightningポートが解放できるホルダーでしょ。使いやすくセッティングもしやすいアプリでしょ。他社製スタビライザーを含めても「こんなこっといいな、でっきたらいいな♪」が全部揃ってる。見逃してはいけませんこんなチャンス。

スタビライザーというと動画撮影用と思われているが、実は静止画撮影用としても使えるオプションだ。ズーム時も手ブレが起きにくいし、複数枚の静止画をつなぎ合わせる超広角撮影も得意。Osmo Mobile 2なら9点パノラマ、180度魚眼、330度スフィアの3つのモードが利用できる。手持ち時でもつなぎ目に段差はなく、自然な見栄えの超広角写真に仕上がる。

ぶっちゃけ、ハードウエアとしてはかなりのコストダウンが目立ちます。ジンバルアームは金属からプラスチックに変更されたし、センター出しがラクだったトリガーもなくなりました。Osmoシリーズ用のオプションの多くも使えません。でも20gほどですが軽量化したし、スマートフォンの充電機能も搭載。コンパクトに収納できる構造にもなりました。

旧モデルと比べて画角コントロール用のトリガーはなくなったが、外部機器充電ポートを装備。
スマホホルダーを90度回転させるとスマホの底面部がフリーになり、『Osmo Mobile 2』からの電源供給が可能となる。縦位置や正方形画角での映像を撮影しやすいポートレートモードや、ビューティファイモード(自撮りの肌色調整機能)も備えている。

そして最大最強のアップデートポイントが底面部のカメラねじ穴。バッテリー内蔵式にしたため、ここにスタンダードなカメラアクセサリーをつけることが可能になりました。重りを足せば歩きながらでも上下のブレを抑えることができます、一脚をつけてハイアングル&ローアングルがカンタンに。ハイアングル映像、マジいいっすよ。

ドローンで撮影しているかのような映像を飛行申請いらずで撮り放題。もちろんDID(人口集中地区)でも無問題。浅草寺の仲見世商店街で撮影したヌルヌルな動画をFacebookにアップしたら、かなりの「いいね!」が集まりましたよ。我ながら、わかります。普通には見ることのできない視点からの映像だったら、反射的に「いいね!」しちゃう気持ち、すごくわかります。

オートでスタビライザーを回転させたり、スマホカメラをズーミングできるモーションタイムラプスなどの機能も揃っている。特定の被写体にフォーカスを合わせ続ける機能もあり。一風変わった動画の撮影も簡単だし、動画コンテンツを作るのも楽しくなってくる。

今までだったらプロ用の機材がないと作れなかった動画が、お手持ちのスマートフォン+1~2万円で撮れる時代。ハードウェアだけではなく、作れるコンテンツもコモディティ化するというわけですね。特殊なコンテンツ作りで付加価値をつけていたクリエイターにとっては厳しい時代なのかもしれません。

でも新たに映像や静止画のクリエイティブにチャレンジする人にとって敷居が下がるというなら、やっぱりテクノロジーは礼賛すべき。一歩先ゆく人は一歩先のテクノロジーを得て、オリジナリティある作品作りに勤しめばいいわけですし。とまあ、同様に価格破壊の波に揉まれているいちライターは将来に想いを馳せるのでした。

武者良太(むしゃりょうた)/ガジェットキュレーター。音響機器、スマートフォン、最先端技術など、ガジェット本体だけでなく、市場を構成する周辺領域の取材・記事作成も担当する。元Kotaku Japan編集長。

『デジモノステーション』2018年6月号より抜粋。