ボンドカー顔負けの多機能性! 先進の『レンジローバー ヴェラール』は安心の盗難防止機能もスゴい

高い走破性と幅広いユーティリティから遊べるクルマとして人気を集めるSUV。その先駆的存在ともいえるランドローバーは、オフローダー憧れのブランドだ。高い走破性と高級車らしい快適性から「砂漠のロールスロイス」と呼ばれるフラッグシップモデル『レンジローバー』をはじめ『ディスカバリー』など、ラインナップはSUVのみ。

今回は、そんなランドローバーのラインナップの中でも運転しやすいサイズと、広々とした車内スペースを両立させた最新の『レンジローバー ヴェラール』に試乗してみた。SUVとしての出来もさることながら、ボンドカーにも負けない多機能性と機能美を併せ持った、相当“デキる”クルマに仕上がっている。

ガジェット感満載の多機能性

走行モードは「オンロード」「草/砂利/雪」「泥/轍」「砂地」「エコ」「ダイナミック」の6つから選べ、右下のダイヤルスイッチを回して変更する。オートに設定すれば、走行状況をモニターしてシステム側で自動的に最適なモードへと移行してくれる。
車体にどのくらいGがかかったかをリアルタイムで表示。酔いやすい人に配慮した運転も可能だ。
浅瀬を走る際に役立つ水深計や濡れた草地、凍結した路面、雪道などでスムーズな発進を補助するロートラクション走行機能ももちろん搭載。このあたりはさすがオフロードの雄だ。

『レンジローバー ヴェラール』は中型SUVの『レンジローバー スポーツ』とコンパクトSUVの『レンジローバー イヴォーク』の中間に位置するモデル。スクウェアなシルエットはランドローバーらしい伝統を感じさせるものだが、ドアノブまでボディ内部に収まる流麗なシルエットと車体のほとんどが電子制御される先進性が、最新モデルらしい印象を受ける。シーンに合わせて選べる走行モードはもちろん、サスペンションや変速のタイミングといった車両の設定までコックピットから変更することができ、アクセル開度や車体にかかるGまでメーターに表示できるなど、クルマというよりデジタルガジェットに近いと思わせるほどの多機能性を持っている。

直感的なユーザーインターフェース

センターコンソールのディスプレイは静電タッチ式でタブレットのようにピンチ、スワイプなどの操作が可能。上下のディスプレイにはそれぞれ異なる機能を表示でき、上方にはナビや車両の情報、下方には走行モードの切り替えやエアコンの表示設定など自由に使いたい機能を組み合わせることができる。
メーターパネルもフラットなディスプレイタイプ。こちらも表示は自由に組み合わせられ、速度計、回転計を左右に、センターにナビやドライバーサポートの設定など、3つの機能を同時に表示することができる。
ナビを全画面表示することも。主要なスポットはセンターディスプレイ同様、立体的に表示してくれるのでドライバーシートから見える景色とも照らし合わせやすい。
オプションのヘッドアップディスプレイを選択すれば、速度やギアポジションなど、その時知りたい最低限の情報が確認できる。ナビを設定すれば要所要所で曲がる方向と簡易地図を表示してくれる。

『レンジローバー ヴェラール』の大きな特徴が、ナビや音楽再生などを担う先進的なインフォテイメントシステムだ。「Touch Pro Duo」と呼ばれるこのシステムは、センターコンソールに備えられた2つの10.2インチディスプレイ、そしてメーターパネルの液晶ディスプレイを組み合わせ、ドライバーに様々な情報を知らせてくれる。

スマホとクルマがつながる

ドアやウィンドウをちゃんと閉めたっけ?というときも安心。アプリから状況が確認できる。
アプリでとりわけ便利なのが車両位置を地図上に表示してくれる機能。広い駐車場などで、どこに停めたかわからなくなっても、スマホで探すことができる。
盗難アラートが起動したら登録したメールアドレスと電話番号にサポートセンターから連絡が来る。異常がすぐにわかる体制を築いてくれているのは安心だ。
車体側からはスマートフォンのアプリを使用できる機能も。対応アプリはまだまだ多くないが連絡先やカレンダーに加え、音楽再生アプリのSpotify、ラジオアプリのRivet Radioなど一通り使いたいものは揃っている。走行中にスマートフォンを確認できないというジレンマも減りそうだ。
Spotifyは無料で世界各国のさまざまなジャンルの音楽が視聴可能。カバーワークを見ているだけでも楽しい。

車体にSIMカードを挿入できるなど、コネクテッド機能も充実している。特にスマートフォンとの連携はよく考えられていて、専用アプリを使えば、スマートフォンからネットワークを介してエンジンやエアコンの始動、ドアロックの施錠と開錠が行える。キーレスエントリーのように無線の距離に縛られることがないので、自宅や目的地から離れた場所に駐車している時に役立つだろう。GPSと連動した盗難防止機能も搭載しており、ドアをこじ開けられそうになったり、怪しい挙動を検知したりした際にはスマホに通知が来る仕組みとなっている。仮に盗まれてしまったとしても、位置情報がセンターに送られているので、全世界のどこにあっても愛車を見つけられるというわけだ。実際に「ヨーロッパで盗まれたレンジローバーがアフリカで見つかった(!)」なんて事例もあったという。

ドライバーフレンドリーな車体とアシスト

全長4820mm、全幅1930mmというボディサイズは迫力あるものだが、意外なことに街中でも取り回しに不安を覚えることはない。スクウェアな車体は見切りが良く、ドライバーズシートからサイズが把握しやすいのだ。ボディの剛性も高く、4つのタイヤがどこにあるかがリアルにドライバーに伝わってくるため、狭い道でも不安がない。伝統のボディ設計はこんな効果もあったのだと納得させられる運転のしやすさだ。

さらに運転に安心感を与えてくれるのが豊富なドライバーサポート。車体各所にセンサーが設置されており、バックする際はもちろん、不用意に前方の車両や壁などに近づきずぎるとカメラが自動で起動。衝突しそうな方向の映像をすぐに確認できる。
車庫入れを楽にしてくれるパークアシストや前車追従、レーントレーシングアシストの設定もある。

価格は699万円~。並みいる各社のSUVと比較しても、それなりの高額なプライスタグがつけられている。だが、快適な乗り心地と運転のしやすさに加えて、これだけ盛りだくさんの機能があるとくれば、イタズラ好きのジェームズ・ボンドならずとも、男子の遊び心を満たしてくれそうだ。

関連サイト

New Range Rover Velar(Land Rover)