これがべスパ!?ロシアで大改造され面影がなくなった『PX150』ベースのスクランブラー

実はレーシングカスタムがいくつも存在するイタリアン・スクーター『べスパ(Vespa)』だが、ここまでイメチェンされてしまうと、一目でベース車を特定できない人のほうが多いのではないだろうか? こちらはべスパ『PX150』をベースとし、『ESCAPE』と名付けられたスクランブラー仕様のレーシングスクーター。ロシアのサンクトペテルブルクで活動する「Butcher Garage」が製作したマシンだ。

クラシックなハスクバーナ製バイクから移植されたタンクや、まったく別物になってしまったフロント周りから、「これて本当にべスパ?」という印象を持った人も多いことだろう。

しかしリア周辺に残されたモノコックやエンジンなど、見る人が見ればちゃんと「べスパらしい」と思える意匠が残っているのが面白い。

こうして見ると、チューンされたエンジンは原型マシンの面影を残しているし、チャンバー周りもべスパとしてのアイデンティティをしっかり継承している。実際、このあたりまでは、欧州や日本国内などでもよく見られるカスタム手法ではある。

興味深いのは、ライダーの足元に剥き出しで鎮座するデュアル・ショックアブソーバー。オフロードを走るには物足りない、べスパの構造上の弱さをこの機構で補っているということなのだろう。また、べスパ特有の手元でギアチェンジをする機構も、ペダルチェンジへと変更されているようだ。

その大改造ぶりもさることながら、白黒チェッカーとレッドの差し色というカラーリングもセンスが追いこの一台。べスパ改造のお手本として、非常に参考になる一台だ。

関連サイト

Escape-specs(Butcher Garage)