購入前のチェック必須!家を買うと思えば安いもの?【知っておかないと損をする!?キャンピングカーQ&A】

休日は引きこもり!なあなたにこそ、教えたい一台があります!
キャンピングカー大全

キャンピングカーがやたらと盛り上がっている。が、まるで家ごと移動できる浮かれた乗り物なんて、ちょっと他人事だと思ってないだろうか? 実は本誌ではキャンピングカーを、そんな“アクティブじゃない人”たちにオススメしたい。なぜなら、普通の人の何気ない日常をワクワクに変え、インドア気分で目的地へ連れ出してくれる『どこでもドア』だからだ。今はどこに出掛けるにも一番気持ちがいい季節。だからこそ、キャンピングカーを手に入れて、家族や友達、恋人と遊びに行ってみてはいかが?

本気で購入する気になったら知っておかないと損をする!? キャンピングカーQ&A

レジャーだけじゃなく普段使いにも便利なキャンピングカー。とはいえ、いざ購入!となると疑問や不安が湧いてきてなかなか一歩を踏みだせないのも確か。そこで安心してキャンピングカーライフを送るために知っておくべき情報をまとめてご紹介しよう。

Q. ファミリーカーと比べるとどうしても高く見えるんだけど……

A. クルマ+家と考えればお買い得!

売れ筋の価格帯は500万円台。これだけみると高く感じるかもしれないが、一般的なミニバンが諸費用などを含めて300万円台だということを考えればプラス200万円程度でくつろげる部屋が手に入るようなもので決して高くはないはず。さらにそのスペースは住むための設備も充実しているわけで、小さな家を買ったといっても過言ではない。クルマ+家の購入費と考えれば納得のいく価格ではないだろうか。加えて、軽自動車をベースにした軽キャンパーなら150万円台の価格から手に入る。年々ラインナップも充実しており、本格的な装備や制約のあるスペースを快適に過ごすための工夫が施されており、お値段以上の便利さが味わえる。

 

Q. なるべく豪華なキャンピングカーを買いたい! ローンは組めるの?

A. 資産価値が高いから15年ローンでもOK!

ローンを組むことはもちろん可能で、普通のクルマに比べて長期のローンも組むことができる。選択肢は2つ。1つは銀行系のオートローンで低金利であることがメリットだが、普通のクルマと同様にほとんどが10年未満までしかローンが組めない。一方、販売店経由のオートローンは金利が若干高めだが、借入期間を途中で自由に変更できる「自由払い型オートローン」や3年後の下取り価格を保証する「残価設定型ローン」など自分に合った返済方法を選べるのがうれしい。加えて、リセールバリューが高いので15年という超長期ローンも組める。実はキャンピングカーは程度がよければ10年乗っても元値の半額くらいで買い取られることも。なので、返済途中で乗り替えることになっても売却すれば残債の完済も可能なことが多く、安心してローンが組める。

 

Q. 中古の方が安くていい気がするんだけど、どう選んで買えばいい?

A. 実車を自分の目でチェックして専門店で購入しよう

イニシャルコストを抑えたいなら中古という選択肢はアリだが、キャンピングカーは中古になってもあまり値落ちしないのが特徴。加えて、普通のクルマとは違ってキャビン部分の状態は走行距離だけでは判断できない。架装を請け負ったメーカーでしかわからない部分もあるので、なるべく専門の店で、状態を見てもらった上で判断したい。もちろん、新しいモデルの方がバッテリーの性能や利便性が向上しているので、中古価格があまり下がらないことを考えると、新車を買ってキレイに乗り続ける方が後々おトクになる。

走行距離だけではすべての状態はわからない。

 

Q. 8ナンバーとか4ナンバーって何が違うの?

A. 設備が異なるので、自分に合った用途のものを選ぼう

ナンバープレートの上部分に書かれている数字はクルマの登録区分を表している。なかでも800と記載された8ナンバーは特種用途車両を表し、多くのキャンピングカーはこれに当てはまる。広々としたベッドや料理ができるコンロ付きのシンク、10リットルを超える貯水設備など、暮らしに必要な設備をしっかりと備えているのが特徴。車体の大きな貨物車両(1ナンバー)をベースとしたものの場合、税金などが安くなるメリットもある。それ以外の4ナンバー(貨物車)や3ナンバー・5ナンバー(普通車)などは最小限必要な設備だけに絞ることで価格を抑えたり、普段使いしやすいようにサイズを抑えたタイプになっている。もちろんナンバーが違えば税金や維持費も変わってくるので、自分がキャンピングカーをどう使って、そのためにどんな設備が必要なのかよく考えてから購入を検討しよう。

 

Q. 運転には特別な免許が必要?

A. かなり大きなものまで普通免許でOK

車両総重量5t未満で、乗車定員が10人以下、かつ最大積載量5t未満であること。これが現在の普通免許で運転できる車の決まりだ。こうしてみると、どこにも全長や車幅など大きさに関する記述はない。なので本来の乗車定員が11人以上のマイクロバスをベースとしたバスコンでも、居住スペースを確保したことで乗車定員が10人以下になるので、普通免許で問題なく運転できる。もちろん、バンコンやキャブコンも普通免許でOK。トレーラーも750㎏未満と、4人家族がゆったり過ごせるサイズまでけん引免許がいらないので、ほとんどが新たに免許を取る必要はないのだ。

 

Q. かなり大きく見えるし、運転難しそうなんだけど……

A. 意外と大きさは気にならないが横風には注意!

下記にトヨタのミニバン・アルファードをベースとした比較図をまとめたが、ベース車両と比べても実はあまり寸法が変わっていないことがわかる。これはキャブコンでもバスコンでも傾向としては変わらない。上部が大きくなっていることもあり、大きく見えてしまうが、見た目ほど小回りがきかないわけではないのだ。ただ、気を付けたいのは横風。高さがある分どうしてもスピードを出すと振られてしまうのだ。元のクルマと同じ感覚で飛ばしていくと不安になる場面もあるので、高速などでは最高速度を抑え、なるべくゆっくりと走ろう。

 

購入前におさらい! ナンバーごとの税金や維持費一覧

税金や自賠責保険の金額、車検の期間、高速料金など気になる数字をまとめた。この機会に一通り知っておこう。

 

Q. トイレやシャワーは必要?

A. 装備していればいろいろな場面で役立つ

トイレは必須ではないが、あると行動範囲に制限がなくなって便利。コンビニやパーキングエリアをわざわざ経由しなくていいし、高速道路で渋滞にはまっても、子どもにトイレを我慢させなくてすむのは安心だ。後始末も汚物タンクの中身を捨てるだけでいいので意外と簡単になっている。一方シャワーはというと、日本は温泉大国ということもあり、あまり必要なシーンは少ない。むしろ温泉を経由してキャンプしたほうが旅の楽しみになるくらいだ。ただ、サーフィンやカヌーなどマリンスポーツを楽しむなら、帰り際のシャワーは欠かせない。シャワールームタイプであればベターだが、外で使用する簡易タイプでも十分な場合もあるので検討したい。

 

Q. これだけは欠かせないっていうオプションは?

A. FFヒーターとサブバッテリーは必ず設置したい

車中泊で特にこたえるのが冬の寒さ。クルマのエアコンを使用すれば解決できるように思えるが、エンジンをかけっぱなしにすると騒音や排ガスで周囲に迷惑がかかるし、なにより燃料がどんどん減っていく。そこで役立つのがFFヒーターだ。これはエンジンを停止させている間も使用できるので、前述した問題はまったく起こらない。加えて、車体のタンクの燃料を使うものの、エンジンを動かすのに比べて圧倒的に少ない量で動く優れモノなのだ。キャブコンのようなスペースに余裕のある車種であれば、家庭用エアコンの設置も効果的だ。もう一つ必須といってもいい装備がサブバッテリー。備えておけばおおよそ一晩は持つので、車内の照明や車載テレビなどに加え、さまざまな電化製品も心配なく利用できる。

ソーラーパネルがあれば長期滞在もラクラク!

サブバッテリーに加えて設置を検討したいのが、ソーラーパネルだ。サブバッテリーは走行中であれば充電されるが、メインバッテリーの充電もかねていることもあり、少々パワー不足であることもしばしば。また、一度サブバッテリーを使い切ってしまうと、走らない限り充電されない。しかし、ソーラーパネルがあれば日中は常にサブバッテリーを充電してくれるので、消費電力の大きい家電製品を安心して使える。同じ場所で何日かキャンプする際も充電の心配がなくなる。

 

Q. 気になる燃費や高速料金などのランニングコストは?

A. ほぼ元のクルマと一緒だからあまりかからない!

特殊な架装をして重量や大きさが変わっているものの、燃費に関しては若干元の車種より劣る程度。リッター20㎞走る車種も少なくない。経済性を考えるならディーゼルエンジンのモデルを選ぶのも手だ。高速料金もナンバーに準じているので、大きく見えてもほとんどが普通車料金と大きく変わらない。維持費という面で見ると意外と普通のクルマとあまり差はないと考えていいだろう。

 

Q. メンテナンスは特別なことが必要? 修理はどこで受けるべき?

A. 基本は信頼できる専門店に任せるべし

キャンピングカーは大きく分けると2つのメーカーが関わっていることになる。ベース車両を作った自動車メーカーと、架装を担当したキャンピングカーメーカーだ。ただ、キャンピングカーの販売店は車両部分の修理などもできる場合が多いので、何かあればまずは買ったお店に相談しよう。日頃のメンテナンスに関しても同様で、自分でできるメンテナンスというのはあまりなく、基本は専門店に任せるのが一番。ただ、タイヤの空気圧だけは自分でもなるべくこまめにチェックするようにしたい。ベース車よりも重くなっている分、空気が抜けやすいのだ。そのままにしておくと、乗り心地がわるくなるだけでなく、最悪の場合、タイヤがバーストしてしまうこともある。

 

Q. 結構高さがあるし、どうやって洗車すればいい?

A. 洗車機は使えないので基本は手洗いで

ベースとなる車両に居室部分を付け加えている関係上、洗車機には入らない。そうなると手洗いするしかないが、スムーズに洗車するためには道具が大切になる。欠かせないのが脚立。高さがある車種が多いので、足場がないと一番汚れるルーフはどうやっても手が届かない。車体を磨くモップも大きなものを使えば、一度に洗える面積が増えるのでスピードアップが狙える。余裕があれば高圧洗浄機もそろえることで、洗車が容易になるだけでなく、足回りの洗浄までできるようになる。汚れが付きにくくなるコーティングを車体に施すのも洗車の負担が減っていい。

 

Q. キャンピングカーのトイレの処理はどのようにする?

A. トイレのタイプにより異なるが溜めた後は基本は水洗いで処理

キャンピングカーのトイレは大きく分けて3種類ある。車外の排出口に専用ホースをつなぎ、汚水升に直接流すブラックタンク式、タンクを外してトイレや汚水升まで運び処理するカセット式とポータブル式。どの方式にも共通するのが排泄物をタンクに溜めておいて、所定の場所で処理すること。タンクに溜めるといっても、トイレ本体にはシャッターなどがついていて、基本は水洗い。また、タンクに専用の薬品を投入しておけば排泄物が分解され、臭気も抑えられる。

 

Q. 走行中にキャビンでくつろぎたいんだけど……

A. ベッドの使用はさすがにNG

せっかくくつろげるスペースがあるのだから、パパに運転を任せてママと子どもはキャビンでワイワイしたいという家族も多いはず。しかし残念なことに、走行中は安全性の面から使用には制限があるのだ。架装された居室に入れてもベッドで寝ることはできないし、トレーラーに至っては乗車すること自体がNG。唯一使用できるのは、乗車用とされているシートベルト付きの座席のみなので、このあたりの規制も普通のクルマと変わらないのだ。

 

Q. キャンピングカーってどこでも宿泊できるの?

A. 宿泊場所は事前のリサーチがカギ

駐車スペースさえあればどこでも宿泊できると思いがちだが、どんな場所でもOKというわけにはいかない。サービスエリアやパーキングエリア、道の駅などは旅の道すがら立ち寄れる便利な場所だが、あくまでこれらは「仮眠ができる施設」。連泊はできないのが基本だ。加えて夜間でも出入りが多いので、あまり静かではないし、安全性も低い。きちんとキャンプを楽しみたいなら、オートキャンプ場やRVパークなどを活用しよう。温泉が近かったり、充電設備があるなど、至れり尽くせりの場所も多い。

 

『デジモノステーション』2018年6月号より抜粋。