“ドゥカティらしさ”が楽しめてこの乗りやすさ!『スクランブラー マッハ 2.0』に乗ってみたら楽しすぎた

Scrambler(Ducati)ドゥカティといえば、レースのイメージが非常に強いイタリアン・メーカーだ。市販車にもレースマシンさながらのスペックを持ったモデルが多く、ややハードルが高いと思っている街乗りユーザーも多いのではないだろうか? そんなイメージを覆す存在となっているのが2015年に発売された「Scrambler(スクランブラー)」シリーズ。クラシカルなネイキッドスタイルの車体に伝統の空冷Lツインエンジンを搭載し、レースよりもストリートを意識したセットアップで世界的に大きなヒットとなっている。

人気の要因となっているのは、乗りやすさだけではない。同一の車体をベースとしながら、カラーリングやハンドル形状、アクセサリーパーツなど個性的なカスタマイズを施したラインナップもストリート派ライダーから支持されている理由だ。

ホワイトをベースに明るいカラーのラインが入った爽やかなデザインの『スクランブラー マッハ 2.0』。

そんな「スクランブラー」から今回試乗したのは、『Scrambler Mach 2.0(スクランブラー マッハ 2.0)』。多くのカスタムパーツやアパレルなどを手掛けるローランドサンズデザインとコラボレーションしたモデルとなる。ポップでアメリカ西海岸的なカラーリングが目を惹く1台だ。

シリンダーをL字に配置したドゥカティ伝統の空冷2気筒エンジンを搭載。排気量は803ccのほか、普通二輪免許でも乗れる399ccのモデルも用意される。
スクランブラーの名に相応しく、タイヤはオフロードも走れそうなブロックパターン。フロントが18インチでリアが17インチとなる。
ブレーキはシングルディスクだが、ブレンボのハイスペックなラジアルマウントを装着。

ドゥカティらしさを感じながら、乗りやすさも実感

幅が広く押さえの効くハンドル形状。低速でも高速でも扱いやすい。

というわけで、さっそく『スクランブラー マッハ 2.0』に跨がってみる。ライディングポジションは上体が起きたアップライトなもので、レーサーライクな前傾姿勢と違って街乗りや長距離ツーリングでも腰が痛くなったりはしない。シートも厚手で前後移動もしやすく、タンデムも苦にならないフラットな作りとなっている。

最高出力73PS/8250rpm、最大トルク67Nm/5750rpmを発揮するエンジン。十分にハイパワーだが扱いやすいと感じた。
レスポンスは過敏ではないが、アクセルを大きく開けた際の加速感はドゥカティらしく気持ちがいい。

クラッチをつないで走り出すまで、実はちょっと緊張していた。いくら乗りやすいといわれていても、そこはドゥカティ。ハイパワーなLツインの場合、低回転だとギクシャクしてしまうこともあるからだ。だが、『スクランブラー マッハ 2.0』のエンジンは低回転のトルクを太らせたセッティング。何も気負うことなく走らせることができた。しかもアクセルを少し大きめに開ければ、186kgの軽い車体を鋭く加速させてくれる。高回転型ではないので気を遣う必要はないが、この加速の気持ちよさはドゥカティらしい元気なものだ。

コーナーでも難しいことは考えず、バイクと一緒に曲がって行けばドゥカティらしいコーナーリングが味わえる。

コーナリングもドゥカティらしくよく曲がるが、レーサー系のマシンのようにサスペンションに荷重をかけないと……と気負う必要はない。座り心地の良いシートに腰掛けたままバイクを傾けるだけで、タイトなUターンから、ちょっと速度が乗る大きめのコーナーまで気持ちよく曲がっていくことができる。これなら、普段の街乗りから、ワインディングを走るようなツーリングまで、どんなシーンでも思い通りに操れるだろう。

走り出した瞬間から体に馴染むようなフレンドリーさが「スクランブラー」シリーズの魅力。価格は128万6000円。

乗りやすいという評価は聞いていたが、それでも800ccのLツインエンジン。試乗前は警戒している部分もあったが、乗り出してみるとそんなことを考える必要はなかったくらいに扱いやすいと感じた。それでいて、加速やコーナーリングなど随所に“ドゥカティらしさ”も楽しめる。ドゥカティの名前に憧れを抱きつつも、ハードルの高さを感じていた人にはぜひ体験してもらいたい。

関連サイト

Scrambler(Ducati)