小さく見えて実は広々。小型車でも引っ張れる!?「クリケットトレーラー」は常識破りのニュースタイル!【キャンピングカー大全】

休日は引きこもり!なあなたにこそ、教えたい一台があります!
キャンピングカー大全

キャンピングカーがやたらと盛り上がっている。が、まるで家ごと移動できる浮かれた乗り物なんて、ちょっと他人事だと思ってないだろうか? 実は本誌ではキャンピングカーを、そんな“アクティブじゃない人”たちにオススメしたい。なぜなら、普通の人の何気ない日常をワクワクに変え、インドア気分で目的地へ連れ出してくれる『どこでもドア』だからだ。今はどこに出掛けるにも一番気持ちがいい季節。だからこそ、キャンピングカーを手に入れて、家族や友達、恋人と遊びに行ってみてはいかが?

ニュースタイルな「クリケットトレーラー」って知ってる?

白を基調にしたトレーラーが多い中、ド派手なカラーリングと独特のシルエットが目を引くTAXA OUTDOORSの『クリケットトレーラー』。普通免許での牽引が可能なうえ、アウトドア・レジャーを存分に楽しむために設計された装備が満載。まさに、僕ら世代にぴったりなニュースタイルなトレーラーなのだ。

ラインナップは『CAMP』と『TREK』の2種類。『TREK』にはスペアホイール&タイヤや、ルーフラックレール、ポータブルトイレ、冷蔵庫などが追加される。乗り出しには、車体価格のほかに車検や税金などの諸費用で約38万円がかかる。牽引に必要なヒッチメンバーと電極受け口の取り付けは約15万円で依頼することも可能だ。

TAXA OUTDOORS
クリケットトレーラー
価格:【CAMP】386万6400円、【TREK】429万8400円

コンパクトボディながら、4人家族でも就寝ができる設計で、自転車やカヤックなどもルーフキャリアに積載が可能。ボディにはアルミを採用しているので、自重680kgと軽量。そのため牽引免許は不要で、なんと1300ccの小型車でも引っ張ることができるという。まさに、従来のキャンピングトレーラーの常識を打ち破ったニュースタイルなモデルなのだ。キャンプはもちろん、アウトドア・レジャーも存分に楽しみたい、そんな冒険野郎にこそ引っ張ってもらいたい一台だ。

小さいけれどスゴイやつ。この言葉がしっくりくる『クリケットトレーラー』を設計したのは、NASAで国際宇宙ステーションの居住モジュールを設計していた建築家のギャレット・フィニー氏。「宇宙に浮かぶ自分の作品は、日の目を見ることはない」と思い立ち、2003年に独立しTAXA OUTDOORSを起業。狭小スペースをデザインしてきた経験と、バックパッカーという彼のスタイルをかけ合わせて作り上げただけあって、内外装にはどこか宇宙感が漂い、アウトドア・レジャーを楽しむためのギミックが随所にほどこされている。

「キャンピングトレーラーが普及しているアメリカでは、山道や川をもいとわずに駆け回るオーバーランディングというキャンプスタイルを嗜好する人々から親しまれています。いままでのトレーラーにはない、まったく新しいコンセプトがウケているようですね。日本でも、サーフィンやカヤックを趣味としている人々から支持を集めていて、購入する方も30〜40歳代と若いのが特徴的です(国内代理店TRAILER VILLAGEの片塩準さん)」

アウトドアレジャーに便利な装備が満載

市販のキャリアを装着すれば、自転車やサーフボード、カヤックなどの大物も積載可能(TREKのみ)。車体サイドにバンパーステップがあるので荷の積み降ろし時に脚立などを用意する必要はない。
耐久性が高く、グリップ力の強い15インチラジアルタイヤを装備。高い振動対応設計で、砂地や多少の悪路でも安定した走りを約束してくれる。
黄色が外部電源(100V)の供給口。青色が水道からホースを繋くだけの吸水口。
Zamp Solar社のソーラーパネルに対応した受け入り口もあり、12V電源(車内灯など)はこちらでまかなうことができる。
温水/冷水の両方が使用できるアウトドア・シャワーシステム。海水や汗を流すのはもちろん、遊具などの軽い洗浄にも重宝しそう。

機能的でスタイリッシュなNASA譲りの内装設計

後部ヒッチからの眺め。室内の高さはポップアップを上げることで最長約193cmなので、背の高い男性でも広々。ベッド下には約340Lの収納を用意。壁面や天井にはフックなどが多数あり、荷物を吊り下げたり、固定したりするのに便利。
キッチンにはシンクに加え、2018モデルから二口のコンロも標準装備。カウンター下の収納も豊富。
60kgまでの耐荷重がある子ども用のベッド。写真の横にはもう一台増設も可能。
コンパクトなテーブルは脚を付け替えるだけでフラットに早変わり。テーブルスタイルのままでも就寝できるように考えられた配置はさすがNASA譲り。
屋根のポップアップは女性でもカンタン。

 

我が家を運んでいるような異次元体験
素人がキャンピングトレーラーを牽引してみた

トレーラーって敷居が高いと思いがちだけど、普通免許でも牽引できる小型トレーラーも結構ある。キャンピングカーよりも経済的にお得でメリットも多いトレーラー。その魅力を紐解きつつ、気になる運転のしやすさを検証してみた。

ここ数年、日本でもキャンピングトレーラーが売れはじめている。2016年に輸入されたキャンピングカーの総台数は自走式も含めて496台であるが、そのうち327台(約66%)がなんとトレーラー(※キャンピングカー白書2017/日本RV協会)! 今夏にはキャンピングトレーラーのみの大規模展示会「ジャパントレーラーハウスショー」も初開催されるとあり、市場の盛り上がりを感じずにはいられない。実際、キャンピングカーと比べても初期投資は安く済むし、オイル交換などのメンテナンスはほぼ不要(車検は必要)なので維持費の面でもかなり割安になる。

キャンピングカーだと車体が大きすぎて日常生活で運転しづらいという懸念も、トレーラー×ヘッド車(牽引する車)の組み合わせであれば支障をきたすことはない。トレーラーとヘッド車を切り離し、トレーラーは書斎やバー空間など、隠れ家的に有効活用。ヘッド車はいつもどおり、街乗りやドライブに使えるというわけだ。

そして、意外と知られていないのが、重量が750kg以下のトレーラーであれば普通免許で牽引が可能ということ。ヘッド車には牽引するための“連結装置(ヒッチメンバーと電極受け口一式で平均15万円前後)”の設置が必須であるが、今回牽引体験した『TAXA OUTDOORSクリケットトレーラー』のような小型トレーラーも増えている。小型とはいえ、大人2人、子ども2人の4人家族であれば十分なサイズだ。

しかし、やはり狭い道や車庫入れなど、牽引運転にまつわる不安はつきもの。そこで今回、トレーラー牽引素人の編集部員が、実際に連結から一般道の運転、さらには車庫入れまでを体験インプレッション。キャンピングカーもいいけど、普段使いの車も手放せないというとあなた、“ベッド&キッチン付きの我が家を好きなところへ運べる”という選択性も検討する価値大アリです!

STEP 1
まずはヘッド車とトレーラーを連結。慣れれば1〜2分でできる!

まずは連結部分がぴったり上下に重なるよう、ヘッド車を操作。バックモニターがあればスムーズに行える。
ヘッド車に取り付けたヒッチメンバー(連結装置)とトレーラーを連結。ハンドルをぐるぐる回すだけなので、女性でもカンタン。
ヘッド車のブレーキランプやウインカーをトレーラーに連動させるための電極ソケットをはめ込む。
連結部分がはずれないようにピンを差し込む。
最後に、万が一のための安全チェーンを2本装着すれば準備完了。ここまで、素人でも3分ほど。慣れると1〜2分で連結/解除が可能なので面倒に感じることはない。

STEP 2
いざ出発! 曲がり角でも大回りすれば楽々クリア

トレーラー+ヘッド車の全長(約8.5m)こそ気になったものの、アクセルの踏み具合やハンドル感覚は普段と変わらない印象。急なカーブではやや大回り気味にハンドル操作が必要で、長い下り坂ではエンジンブレーキを活用するなど、牽引ならではの違いはあるが慣れればまったく問題なし。いい意味で“牽引している感”はあまりない。

STEP 3
難関の車庫入れ。多少のズレは“手押し”で修正すればよし

牽引中にコンビニなどに立ち寄ることを想定して車庫入れにもチャレンジ。一般的に普通車用の駐車スペースしかないため、ヘッド車とトレーラーを計2枠に停める流れでやってみた。

トレーラーの駐車位置を見定めて、ヘッド車とトレーラーが直線になるように調整。
通常のバッグ時とはハンドルを逆方向に切って、トレーラーを駐車したい方向に曲げ、方向が定まったらハンドルを戻しながら徐々に駐車位置に押し込んでいく。
目安の位置についたら、連結解除の前にトレーラーのタイヤに車止めを設置。
ステップ1とは逆の手順で連結を解除。
2つ前の手順で設置した車止めを外し、車体を手で押して駐車位置を微調整。平らな道路であれば、大人一人でも動かせる。駐車位置に収まったら再度、車止めを設置して完了だ。

 

※撮影に使用した「クリケットトレーラー」は2016年モデルです。現行の2018年モデルとは、外装のデザインや内装の仕様が若干異なりますので、詳しくはトレーラービレッジ(TEL:048-954-6420)までお問い合わせください。

『デジモノステーション』2018年6月号より抜粋。