ディーヴァが眼前で歌ってる…!20万円超えのポータブルオーディオプレイヤー『A&futura SE100』の実力を診断!

【ヒット確実な新製品の「試してわかった」をレポート】

プロの目利きたちがいち早くハンズオン! ヒット確実な気になる製品の試してわかったことをすべて教えます。

 

究極の音質を手のひらに。
Astell&Kernが打ち出す『A&futura SE100』は、ポータブルオーディオプレイヤーの域を超えた

しなやかに歌うようなギターとサックス、リズミカルに弾むベースとドラム、そしてどこまでも伸びていくボーカル。緻密な音楽の世界観を凝縮したハイレゾ音源はもちろんのこと、たとえMP3音源であっても、収録されているアーティストの想いを情緒豊かに、余すことなく引き出してくれるのが『A&futura SE100』だ。

Astell&Kern
A&futura SE100
実勢価格:21万9980円

【SPEC】
サイズ:W約75.8xH約132xD約15.3mm
質量:約241g
内蔵容量:128GB (NANDフラッシュ) *システム領域含む
拡張スロット:microSDカードスロット×1スロット
(SDHC/XC 最大400GB対応)
本体収録可能数:約780曲(FLAC/192KHz/24bit)
約4,940曲(FLAC/44.1KHz/16bit)
連続再生:約11時間(FLAC/44.1kHz/16bit)
D/Aコンバーター:ESS SABRE ES9038PRO
入力端子:USB Type-C(充電・データ転送・USB-DAC)
出力端子:イヤホン(アンバランス)出力(3.5mm)、
バランス出力(2.5mm/4極)
コントローラ:巻き戻し、再生/一時停止、早送り、
ダイヤルボリューム(電源・画面オン/オフ)、タッチセンサー
ボリューム調節:151ステップ
Bluetooth:バージョン4.1
対応コーデック:SBC、aptX HD

 

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まさにディーヴァが眼の前で歌っている!ライブ音源が好きならストライクな逸品

演奏者の思いが伝わってくるような、芳醇なニュアンスが感じられるサウンドを持ち運びたい。ハイエンドホームオーディオ級の音をアウトドアで楽しみたい。そういったユーザーの願いに応えて、各メーカーから威信をかけた高級ポータブルオーディオプレイヤーがリリースされている。

サイズこそスマートフォンのようだが、音質のためにハイグレードなパーツや厚みのあるケースを用いた結果、塊感のあるボディとなっており、イヤホン・ヘッドホンで聴いているとは思えないほどの圧倒的な空間表現力と、どこまでも伸びゆくHi-Fiなサウンド再生品質を持つ。しかしタイトさ重視のモニターサウンドか、大ホールで演奏されるクラシックの再現性に注力したモデルがほとんどだ。

ところが新たに登場した『A&futura SE100』は違う。ロックやヘビーメタル、ジャズのグルーヴを味わうためにチューニングされたのでは、と思ってしまうほど、その音には熱がある。ハイテンポで、リズミカルなサウンドを楽しみたいのであれば、『A&futura SE100』の実力は倍以上の価格帯となっているフラッグシップラインの『A&ultima SP1000』を超える部分があるほどだ。

『A&futura SE100』のサウンドを端的に言ってしまえば、エネルギッシュな中低域が魅力のポータブルオーディオプレイヤーだ。とはいえ、最低音域を持ち上げたような、重低音ばかりを推してくるようなトーンとは違う。ベースやピアノの最低音域あたりから解像感を維持したまま、量感をもたせている。バスドラムやベースはタイトで、ハイテンポなソロも1音1音をクッキリと描きながら曲の土台を固めていく。そしてボーカルの実像感が際立っている。ディーヴァが、眼前に、いるのだ。

ヘッドホンのドライブ力も高く、またバランス接続することでキレ味が数段アップする。ハイレゾ音源だけではなく、MP3音源であっても今まで耳にしたことのない情報量を引き出してくれる。ライヴなトーンが好みなら、『A&futura SE100』はストライクだ。

最高の原音再生、その秘密は「DACチップ」にあり

『A&futura SE100』に用いられるのは最新世代のDAC ES9038PRO。本来はレコーディング機材や100万円を超えるハイエンドオーディオに用いられるグレードのチップで、精度の高さで群を抜いている。
チャンネルごとに4チャンネル分の回路を用いることで、同価格帯では類をみないほど優れたダイナミックレンジと極めて低い歪み率を実現。全帯域において低ノイズで記録されたままの音を引き出す。

8core CPU搭載だから、ノンストレスな操作性

数多の音源を保存している状態でも操作は快適。起動も高速だし、データ量の多いハイレゾ音源もすばやく選択できる。再生ボタンを押したときのリニアなレスポンスが、高級機であることを実感させる。
目的の1曲、プレイリストをすばやく選択できるように、音楽データベースへの検索性能が極めて高い。再生画面も直感的に操作が可能なUIでまとまっており、多機能ながらノンストレスで扱える。

ボリュームホイールで、151ステップの細かな音量調整が可能

ポケットに入れた状態でもボリュームのコントロールがしやすいボリュームホイール。高級腕時計の竜頭のようなデザインがあしらわれており、回したときの剛性も高く所有欲を満たしてくれる。
ボリュームコントロールはタッチパネルでも変更できる。画面をタッチして上にスライドするとボリュームアップ、下にスライドするとボリュームダウン。ベゼルが薄いからタッチポイントが広く操作しやすい。

ターゲットに合わせた3ラインナップ、そして実際に試聴した“本気”の感想

プレミアムラインの『A&futura SE100』の他にも、新世代AKを担うオーディオプレーヤーとしてフラッグシップラインの『A&ultima SP1000』(実勢価格:49万9980円)、スタンダードラインの『A&norma SR15』(実勢価格:9万9980円)がある。
緻密な描き方をするが、決してクールなトーンではない。中低域にエネルギーを割り振り、ボーカルは上位機種よりも自分へと近づいてくれるし、ドラム・ベースの猛々しさも上。ハイテンションなサウンドだ。

 

『デジモノステーション』2018年9月号より抜粋。

関連サイト

A&futura SE100