SNSとのちょうどいい距離感は、親し過ぎても遠慮し過ぎてもダメ!|親子の正しいスマホ&SNS活用術 

手元のスマホですぐ友人と連絡が取れるSNS。その便利さの対極に、友人との距離を置きづらい問題が存在する。自分も相手もストレスを感じない付き合い方を探っている人は多いだろう。ここでは、そのためのいくつかのTipsを紹介したい。

ネガティブ発言は百害あって一利なし

正直なところ、大人になれば楽しいことばかりではない。ビジネスでは納得できない取引があり、プライベートでも妥協続きかもしれない。つい愚痴を吐きたくなる。その出先がFacebookやTwitterである人も多いだろう。

しかし、SNSでネガティブな発言をしても、メリットはひとつもない。酒の席で愚痴ばかり言う同僚に不快感を持つことと同じように、いつも仕事上のトラブルや人の悪口を書いている人に寛容な心を持てというのも無理だろう。さらにスマホの画面で愚痴を聞かされても、本人の辛さが表情や声色から伝わることがないため、「この人の発言は矛盾点があるな」と冷静に判断されてしまう。

愚痴ばかりではない。ニュースなど時事ネタに対する憤りでも同様だ。投稿を書いた時刻と、SNSで繋がっている人が読む時刻とでは大きくズレが生じるため、事態が変わっていることがある。すっかり解決した事案に憤っている投稿は、共感を呼べないばかりか、発言者の心の狭さを露呈するばかりだ。

とはいえ、誰だって愚痴りたいときはある。そんなときは、投稿の最後をポジティブに終わらせることがオススメだ。「毎日残業続きで睡眠時間が足りない」と投稿したいときは、「でもあと数日で休日だから乗り切るぞ!」とか「仕事が充実している今は辛抱の時だと捉えて頑張る」など、ポジティブな一文を添えよう。

また、自分だけしか見ない場所に投稿するのもいい。Facebookなら公開範囲を「自分のみ」にして思いの丈をぶつけよう。誰かの共感を得られない場所に書き込んでどうするのかと思うだろうが、一度試してみてほしい。意外にスッキリしている自分に気づくはずだ。

匿名のTwitterアカウントを作る手もある。ただし、自分だと分かる痕跡を残すようならオススメしない。職場に迷惑の掛からないように抽象的な表現で愚痴れる自信がない場合、何かの拍子に炎上する可能性がある。Twitterでネガティブな発言をしたいなら、非公開にして、誰もフォロー許可しなければ自分専用の空間が作れる。

SNS疲れを感じたら一定期間距離を取る

周囲に気遣う発言を投稿し、人の自慢話に気持ちをこらえて「いいね!」をしていると、なぜこんな思いをしてまでSNSに向き合わねばならないのかと疑問を感じることもあるだろう。

こうした感情は「SNS疲れ」と呼ばれる。友達の数やいいね!の数など、数値で人間関係が計られてしまう仕組み。誰からも好かれるようなキャラクターを演じなければならない辛さ。メッセージや投稿にすぐさま返答しないと反感を持たれるのではないかという強迫観念。裕福な生活や華やかな出世街道を自慢する投稿も祝福しなければならない雰囲気。様々な理由はあるだろうが、SNSから解放されたいと思う気持ちは誰もが一度は経験している。

あまりにも辛いなら、SNSから一度離れてみるのは手だ。今やネットもリアルも密接に繋がっている時代なので、完全に離れることは難しいだろう。そこで、いくつかの方法を考えてみた。

・アプリのアンインストール

リアルな人間関係に結びついているだけでなく、ポジティブ投稿が前提のFacebookは、もっともSNS疲れを感じるサービスだろう。そこで、スマホからアプリをアンインストールしてみよう。アプリからの通知が来なくなるだけでも、ずいぶん気が楽になるはずだ。自分の精神状態が良いときに、SafariなどのブラウザでFacebookにログインすれば、最低限の交流はできる。

・理由を伝えて距離を置く

「仕事で目の疲労が激しいので少しSNSを控えます」「しばらく忙しいので反応が遅いかもしれません」といった投稿をしてから距離を置く方法だ。LINEはプロフィールの「ステータスメッセージ」にひと言書き添えておくといいだろう。即レスが基本のLINEだが、未読スルーを基本にして返信を遅くしているうちに、「この人は即レスをしない人」という印象が付いて、いちいち勘ぐられることがなくなるだろう。

・見たくない人の投稿をミュートする

心をざわつかせる投稿をする人は、特定の人物であるケースが多い。その人の発言さえ読まなければ、平穏な気持ちでSNSに臨めるかもしれない。Facebookでは投稿やその人のタイムラインから「フォローをやめる」を選択することで、自分のニュースフィードに投稿を表示させない設定ができる。Twitterでも義理があってフォローを止められない相手は「ミュートする」で、相手に知られず投稿を非表示にできる。

周囲に迷惑を掛けないためにも乗っ取りに気を付ける

ここまでSNSとの向き合い方を述べてきたが、SNSを使う上でもっとも気を付けたいことに触れたい。それはアカウントの乗っ取りだ。言うまでもないが、SNSアカウントを乗っ取られると、SNSで繋がっている人すべてに迷惑が掛かる。

最近また増えているのが、海外ブランドのサングラスを宣伝する「宣伝スパム」だ。誰かがSNSアカウントにログインし、宣伝の画像とともに友達を大量にタグ付けした投稿を行う。Facebookの場合はイベントを立てられてしまうこともある。mixiではメッセージをすべての友達に送られる事態が多発しているので、一度確認してほしい。Instagramもそうだが、こうしたアカウントは投稿を行っても本人がログインできないようにパスワードの変更を行わないため、気づかないことも多い。

その手口は少しずつ変化しているが、「メールアドレスとパスワードの使い回し」が原因であることがほとんどだ。複数のSNSを同じメールアドレスとパスワードの組み合わせで利用している人は、それぞれのものに変えるか、確認コードを受け取る「2段階認証」でのログインを設定するとよい。

また、Google Chromeの機能拡張を利用したスパムもある。Facebookに動画を作ったとのメッセージが来て、YouTubeを模したサイトへ誘導される。動画を見るために機能拡張をインストールするよう促され、入れてしまうと勝手にFacebookに投稿やメッセージを送られることになってしまう。何かをインストールするときは入念にブラウザに表示されているウェブページのURLを確認してほしい。

LINEの場合は、電話番号と4桁の認証番号を知られてしまうと、アカウントを乗っ取られてしまう。Facebookなどの他のSNSから、知り合いのアカウントがこのふたつを尋ねてきても、絶対に教えてはならない。その知り合いはすでにアカウントを乗っ取られている。乗っ取りの犯人が、その繋がりのLINEアカウントを狙ってメッセージを送りつけているのだ。乗っ取られたアカウントはもう削除するしかなくなり、連絡に支障が出てしまう。LINEの認証番号は、どんなに親しい相手でも答えないように気を付けよう。

友人の近況をいつでもどこでも知ることができる今、そのメリットもデメリットも十分に感じている人が多いと思う。すでに時は「使いこなし」の段階に入った。うまく操縦できるようになれば、メリットの大きいツールであることは間違いない。