往年の名車から最新高級車まで。個人間カーシェアサービス『Anyca』なら憧れのあのクルマもドライブできる!?

「レンタカー」や「カーシェアリング」はクルマを必要なときだけ借りられる便利なサービスだが、残念なのが現行の限られた車種しか選べないこと。せっかくドライブするなら普段めったに乗れないクルマを選びたいと思うのは筆者だけではないはずだ。

実はファミリカーやワゴン車、軽自動車はもちろんのこと、高級車やスポーツカーまで幅広いクルマを選べるサービスがある。それが個人間カーシェリングサービス『Anyca』だ。特徴的なのは、クルマを所有しているのがサービス提供企業ではなく、日本全国の一般オーナーたちであること。そのため、すでに絶版となったクルマも登録されており、登録車数5000台、登録車種数700種以上という、他に類を見ないラインナップを揃えているのだ。

借りるまでのやりとりはアプリ上で完結

シェアの申し込みは専用のスマートフォンアプリから行う。利用したい場所や日時に応じて、付近のシェア可能なクルマが一覧表示されるのが便利だ。もちろん、車種や利用金額からも検索できるので、より自分の目的に合ったクルマを見つけることができる。

オーナーとドライバーのやりとりは実際に会うまではアプリ上で完結するようになっている。各オーナーによって受け渡し場所や一日の移動距離の上限、使用目的などシェアを承認するための条件が異なるので、しっかりとやりとりをすることが大切だ。話し合い次第というところではあるが、ドライバー側の要望を尊重してくれることも多い。

個人間ゆえの不安は保険でカバー

もっとも、個人間のやり取りというと、傷や故障、もっといえば事故を起こしてしまった際のトラブルが気になるところだ。そうした部分は『Anyca』がきちんとシステマチックにフォローしている。ドライバーはシェアの手続きをする際、自動で24時間当たり1800円の「1日自動車保険」に必ず加入する。免責額10万円、最高限度300万円の車両補償もついているので、いざという時も安心だ。

少しやっかいなのは保険の対象にならないレベルの傷をつけてしまったとき。基本はオーナーとドライバーの話し合いになるのだが、信頼のおける修理工場を 『Anyca』が紹介し、 修理の見積もりを出したりするなどして円滑な解決を促してくれる。

シェアで思い出作り

筆者もドライバーとして『Anyca』のカーシェアを体験してみた。ドライブしたのは2009年式『BMW Z4』。BMWがかつて販売していたスポーツモデルで、電動で開閉するルーフを持っているオープンカーだ。爽快なドライブを楽しむ相棒としてはまさにうってつけである。

シェア料金は1日1万2000円ほど。ここに保険料の1800円が加わるので、総額1万3800円となる。24時間単位なのでピンポイントに短時間だけ乗るという人には勧められないが、プレミアムなクルマを扱うレンタカーのサービスと比べるとリーズナブルな点がうれしい。2日目以降は一日あたり5000円の値引きまである。

オーナーのtetsuyaさんはすでに『Anyca』歴1年半のベテラン。最初はクルマの維持費を賄うために始めたものの、今ではクルマを通して様々な人と出会って思い出作りができることが、継続の原動力になっているという。東北からはるばる乗りに来たクルマ好きや、結婚記念日のデートに使った夫婦など、『Z4』をシェアしたからこそ出会えた人、立ち会えたエピソードには事欠かないそうだ。これもまた個人間カーシェアゆえの魅力に違いない。

tetsuyaさんに『Anyca』の楽しさを聞きながら、いざ車両確認へ。シフト操作やナビの使い方などクルマの操作方法はもちろん、ドライブする上での注意点を一つひとつ丁寧に説明してくれた。返却場所近くのガソリンスタンドまで自作の地図で教えてくれるなど、レンタカー屋さんも顔負けの手際の良さだった。

あらかじめ傷がついている部分は、オーナーとドライバー両者で確認して、上画像左側のように写真を撮りながらアプリに登録していく。こうしておけばドライブ後、新たに傷がついたかどうかが一目瞭然。お互いに安心だ。

一通りの確認が済んだところでシートに滑り込み、首都高を抜けて一路お台場へ。前日に洗車してきてくれたという車体はピカピカで、搭載された直列6気筒エンジンのレスポンスも良好。さすがに酷暑が続く中でのドライブということもあり、オープンでは少し暑かったものの、風を感じて走る時間は爽快そのものだった。海沿いの景色ともよくマッチするし、仕事を忘れてレジャー気分になってしまう。特別な日に使いたいという人の気持ちがよくわかるシェア体験だった。

多彩なカーラインナップはもちろんのこと、人との出会いも楽しい『Anyca』。いろんなクルマに乗ってみたいクルマ好きはもちろんのこと、クルマを通して印象的な思い出作りをしたい人は一度利用してみてはいかがかな。

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