親は仕事に追われ、子どもはカードゲーム大会!?インドア派のオタク家族、初めてのグランピング体験記

せっかくのゴージャステントでも父母はPCやタブレットとにらめっこ……姉弟はなぜかカードゲームを??

SNS映えするはずのグランピング。ゴージャスなベッド付きテントでも、超インドア一家が過ごすと残念な感じに。親はパソコンとスマートフォンで仕事に追われ、その間に子どもはカードゲーム……。
キャンプ経験は当然ゼロ!
超インドア派家族が流行りのグランピングに行ってみた

巷で大流行中の「グランピング」。テントなどの装備を揃える必要がなく、アウトドアの知識がなくても楽しめる、ラグジュアリーなキャンプだ。そんな話題のグランピングに、自然がちょっと苦手な超インドア家族が挑戦。人気のグランピング施設で1泊を過ごしたオタク一家のリアルをお届けする。

父:IT系フリーライター 石井英男
次男:小学5年生 智樹
長女:中学2年生 明日葉
母:白物家電プロレビュアー 石井和美

全員インドア派の4人家族。夫と妻はフリーライター、子どもは中学生と小学生。夫婦共々締切に追われ、PCやタブレットが常に必要。子どもたちはカードゲームやPCゲームが好きで、アウトドアに興味なし。張りきって用意した当日のファッションは浮いてしまった。

START!
とりあえず近くのグランピング施設を予約

千葉県香取市にある農園リゾート「THE FARM(ザ ファーム)」は、5つの施設(会員制貸農園・天然温泉・カフェ・コテージ・バーベキュ―スペース)からなる複合施設。アメニティも充実しており、手ぶらで行けるので、アウトドアに関する知識や経験がないキャンプ初心者でも安心だ。すでに設置されているテント内にはセミダブルのベッドが2台用意され、コンセントもある。テントごとに水道が設置されているのも便利だ。

グランピング施設ってどんなところ?
グラマラス(glamorous)×キャンピング(camping)をかけ合わせた造語。優雅に自然を満喫できるキャンプ場。

DAY1 10:00
到着後、予約してあったジップスライダー でも、息子が嫌がる

アスレチックなどの経験がほとんどない子どもたちのために、チェックイン前にジップスライダーを予約。息子は高さとスピードに怖がり、いきなりテンションがだだ下がり。娘に説得されてなんとかやったものの「怖かった。もう2度とやらない」とのこと。いきなりのヘタレぶりに親も苦笑い。

森の中に張ったワイヤーを滑車で滑り降りて、絶景とスリルを味わえる『ジップスライダー』。息子は「やだー!」と絶叫しながら森の中に消えていってしまった……。

DAY1 11:00
チェックイン後、いよいよテントに!なぜか見慣れた家電製品が並ぶ!

いよいよチェックイン。清潔感のあるテントで、テント内もゴージャス! セミダブルのベッドも嬉しいが、シャープの扇風機と除湿機を見て気分がアガる。「扇風機はシャープが売れているよね」「なんで除湿機があるんだろう」と夫婦の会話が盛り上がった。他には電気ケトル、照明器具などの家電製品がある。

DAY1 15:00
せっかくグランピングに来たのに親は仕事に追われ、子はカードゲームに……

せっかくのグランピングなので意気揚々とSNSに写真をアップしたが、瞬時に編集者から「原稿はどうなっていますか」とコメントがついてしまう。ライター夫婦の我が家はSNSに投稿してもいいことはなかった。子どもが「自然の中で、何をしたらいいのかわからないよね」と言い出してカードゲーム大会が始まる。

家電製品があることがわかり、真っ先にコンセントを探す夫。とりあえず色々充電しておかないと不安になるようだ。充電を開始したとたん、すぐにPCを出してメールをチェック。夫は編集者から催促がきていて「マズイッ」。

DAY1 16:00
ほかの家族を見て子どもたちの遊び方に変化が!

ハンモックに座ってNintendo Switchで遊んでいた子供たち。しばらくすると、家族連れに触発されて、自然の中で遊ぶようになった。虫嫌いな息子がバッタを捕まえてきてビックリ! 最初は見向きもしなかったアスレチックスペースで遊んだり、人工の川で水遊びをしたり、どんどん自然に慣れてきた。楽しみ方がわかってきたようだ。

最初は「空き時間に何をしていいのかわからない」といってゲームをしていた子供たちも、自然での楽しみ方を見つけたようだ。
アスレチックスペースは遊具も充実。人口の川は水位が低く、波もないので安心だ。小さな子ども連れの家族が多いので、そこで子ども同士が友達になっていた。

DAY1 18:00
夕飯は準備いらず、火起こしも必要ない豪華なバーベキュー

楽しみな夕食は豪華バーベキュー。食材を受け取り、テントに備え付けてあったバーベキューコンロで楽しめる。炭はすぐ火が点火するタイプなので、火起こしなどをする必要もない。料理は何もできない夫だが、楽しそうに肉を焼いていた。すごいボリューム!

DAY1 20:00
夜、ムーディな雰囲気に、これぞグランピング……のはずだったのに

夕食後は所定の場所でキャンプファイヤー。マシュマロを焼いてスモアを作るイベントがあり、子どもたちはそちらへ。その間、ムーディにライトアップされたテントで、夫とたまには夫婦水入らずで会話を楽しもうかと思ったのだが、PCを開いて何かやっていたので、声をかけずにそっとしておいた。

テント内は間接照明で、電球色のライトが2つ点灯しており、ゴージャスな雰囲気。インスタ映えする写真が撮れそうなのに、夫のPC画面がギラついて台無し。

DAY2 10:00
チェックアウト後、野菜収穫体験まで1時間 ここでもカードゲームが始まる……

夜が明けて朝風呂を楽しんだ後、カフェで野菜たっぷりの朝食。しばらくのんびりとした後、10時にチェックアウト。野菜収穫まで1時間ほど時間があったので、ロビーで子どもたちはカードゲーム、夫はPCを広げて仕事。自然に囲まれた場所でそんなことをする家族は当然いないので、立ち止まって見ていく宿泊客が多かった。

DAY2 11:00
いよいよ野菜収穫体験 子供らしい一面に感動

宿泊すると無料で野菜収穫体験ができる。ハサミ、軍手、靴を保護するビニールカバーまで貸してもらえるので手ぶらでOK。野菜の種類や美味しい野菜の見分け方などの説明もあった。最初は虫を恐れておっかなびっくりだった子どもたちも、慣れてどんどん採れるように。きゅうり、ナス、ピーマンをたくさん収穫できた。

「自分で育てていないのに、収穫だけして何が楽しいのか」と面倒なことをいっていた娘だが、最後には「野菜を育ててみたいな」と言い出して親は感激! 息子はいつの間にかいなくなっていて、一人で食べごろの野菜を探してせっせと収穫していた。

超インドア派一家でも大満足!手ぶらで行ける『グランピング』なら楽しめる

我が家は超インドア一家なので、休日に出かけるとしても科学館や博物館、カードゲーム大会ばかり。これではマズイと思い、手ぶらで行けるグランピング施設を予約。子どもたちもキャンプなら喜ぶだろうと思っていたのだが、「こんなに暑いのにテントになんて泊まりたくない!」と大不評……。自分もうっすらそう思っていたので、到着するまで家族のテンションが下がったままだった。

だが、グランピングの施設は予想以上に設備が整っており、清潔感もあったので家族の反応も上々だった。温泉やカフェもあり、トイレもウォシュレット付きで、ホテルと同じような感覚で利用できる。

我が家にとってとても重要なコンセントもテントにあったので、充電その他も問題なし。子どもたちはいつも通りゲームをやっていたが、次第に自然の中で遊ぶようにり、息子は裸足で走り回って子どもらしさを取り戻した。娘の感想は「電波が弱かったのは残念」とブレなかったが……。

アウトドアの知識ゼロでも楽しめるグランピング。季節が変わったら、また行きたい!

【秋は“後ろ向き”にポジティブ!頑張らないキャンプ】

いわゆるキャンプは苦手だ!わざわざテントを張るのも大変だし、苦労して火を起こして料理を作ったり、挙げ句の果てに虻に刺されたり……。でも、そんな面倒臭がり屋な人でも、自然のなかでまったりはしたいし、みんなでごはんを食べたり、星空を眺めたり、川で遊んだりするのは好きだったりする。だいたい日々忙しく生活しているのに、なんでたまの休みに行くキャンプで頑張らなきゃいけないのか? 今回はそんなわがままなインドア派でも、一切頑張らないで楽しめる新定番キャンプ術を紹介します。

『デジモノステーション』2018年10月号より抜粋。