渋谷のスクランブル交差点でも音が途切れない!完全ワイヤレスイヤホン『EARIN M-2』でストレスフリーな音楽体験を

今月自らを捧げたガジェット

耳栓サイズのBluetoothイヤホン。左右のイヤーピースを結ぶケーブルもない、装着時のストレスがもっとも少ない完全ワイヤレス(トゥルーワイヤレス)タイプと呼ばれるイヤホンだ。旧モデルと比較して低域の再生品質が上がり、リッチなトーンが楽しめる。左右いずれかのイヤーピースの音が途切れる、ドロップアウトが起きにくく快適に使える。

EARIN
EARIN M-2
実勢価格:3万1730円

ポケットに入れても邪魔じゃない
コンパクトなバッテリーケースも同機の魅力といえるだろう

気がつけばBluetoothイヤホン全盛期が到来していました。2018年の売れ行きは前年比3倍というデータが出ていますし、イヤホン人気ランキングを見てもワイヤレス勢がほぼ上位を独占。特にアップルのAirPodsのような、左右のイヤーピースをつなぐケーブルすらない完全ワイヤレスイヤホンの人気がモーレツなんですよ。

実際に使ってみると、いや〜、確かに便利&便利。そりゃ音質を評価軸にすると、有線イヤホンには敵いません。現代の有線イヤホン、すごいっすよ。指でつまめるくらいのサイズなのに、和太鼓の深く重い響きも、管楽器の空気を切り裂くような超高音も、同時に鳴らすことができるのですから。10万円超えがぞろぞろと揃っていて価格も凄まじいことになっていますが、スピーカーで鳴らすとなったらシステム全体&部屋の改造費含めていくらかかることやら。

家やオフィスなど、基本シットダウンな環境であれば高音質な有線イヤホンがオススメ。でも完全ワイヤレスイヤホンは、移動中だと煩わしいと感じるケーブルが一切ないから、歩きながらのリスニングがポッとほっぺが染まりそうなくらいに快適でLOVEいんです。

この2種類のイヤホンがあれば最高。さらに新幹線・飛行機での移動用に、側圧弱めのノイズキャンセリングヘッドホンの3種があると最強。

とはいっても完全ワイヤレスイヤホンなら、どのモデルでもいいというわけじゃありません。左右のイヤーピース間の通信が安定しているモデルじゃないと、自動ドアに近づくたびに音が切れて僕らもキレることになっちゃって、ストレスフリーはなずなのにストレスMAXに振り切っちゃいガチなんです。

原因はカンタン、Bluetoothが使う2.4GHz帯の電波・電磁波とコンフリクトを起こすから。電波って基本はまっすぐ飛ぶもので、障害物があると電波強度が大幅に減衰しますが、完全ワイヤレスイヤホンの場合、人間のアタマそのものが通信の邪魔をしちゃうんですよね。

ゆえに、頭部を回り込んだ微弱な電波でやっとペアリングできた完全ワイヤレスイヤホンは、他の2.4GHz帯を使うBluetooth、Wi-Fiなどの電波や、自動ドア、電子レンジなどの電磁波が行く手を阻む敵となって、せっかく結べた手を離しちゃう聞くも涙、語るも涙の物語が頻繁に起こりやすいんですよ。

そのような状況のなかでも通信が安定しているモデルもあります。1つはアップルの『AirPods』のようにアンテナ部を長くとっている製品、もう1つがこの『EARIN M-2』のように、特殊な方式で通信を行う製品です。

『EARIN M-2』が採用しているのはNFMI(近距離磁気誘導)テクノロジーで、両耳タイプの補聴器向けとして開発されてきたもの。10.6MHzの磁界を使ったもので通信距離は1mほどです。人体に吸収されにくく、完全ワイヤレスイヤホン用の技術としてはピッタリの存在なのです。

実際に『EARIN M-2』をつけてコンビニに出入りしたり、朝の新宿駅を歩いたり、週末夕方の渋谷駅前スクランブル交差点を通ったりしていますが、音が途切れるドロップアウトは1日に1度か2度程度。ほぼない、と言ってもいいんじゃないかなと感じています。充電ケースが細身で短く、ポケットに入れやすいのもお気に入りなポイント。USB-C充電が可能だったら最高だったんですけどね!

細長のケースで出し入れしやすい
イヤーピースの重量は3.6gと極めて軽量。バッテリー容量は60mAhで持続時間はさほど長くないが、600mAhの容量を持つバッテリーケースに収納して充電することで、都合14時間まで使用可能だ。アルミ製のバッテリーケースの重量は56g、短いマジックペンのようなサイズで、ボトムのポケットはもちろん、ジャケットやシャツのポケットにも入れやすい。またVanNuys製の専用キャリングポーチが付属するセットモデルもあり、バッテリーケースに傷をつけたくない人に向いている。
バッテリーケースの充電はUSBで行う
バッテリーケースには充電時に用いるmicroUSBポートがついている。トータルでのバッテリー容量は少なめゆえに、パソコンのUSBポート経由でも満充電となるまでの時間は短い。なお充電時はオレンジ色のLEDが点灯する。
スマホアプリで外音取り込み量を調整
EARIN M-2には周囲の音を取り込んで聴かせてくれる、オーディオトランスパレンシー機能が備わっている。EARIN M-2を外さなくても人の声を聞き取ることができる機能だ。取り込み量のコントロールは専用アプリから行う。また専用アプリでは左右の音量バランスも調整できる。
武者良太(むしゃりょうた)/ガジェットキュレーター。音響機器、スマートフォン、最先端技術など、ガジェット本体だけでなく、市場を構成する周辺領域の取材・記事作成も担当する。元Kotaku Japan編集長。

『デジモノステーション』2018年12月号より抜粋。