通いつづけて30年!厳選32店舗収録の「神保町カレーMAP・決定版」を見よ!!【世界一美味しいカレーが食べたい】

世界一のカレー街が根城なので……
毎日がカレーグランプリです!

カレー好き、本好きが昂じて、神保町に通うこと30年。スタジオを構えて9年の本誌カメラマンが、実際に食いも食ったり神保町のカレー40食超!そこから選んだ極私的カレーマップ愛蔵版。さあ、日本一ディープでカレーなる街、神保町界隈を食べ尽くせ!

カレーの街の住人が送る、毎日がカレー曜日!

神保町へ通いはじめたのは高校1年生、目的は古本だった。趣味の音楽や映画、アート系の書籍から、小説、漫画本を金もないので、主に100円ワゴンセールなんかから掘り漁り、手にした本数冊を持って、やがて喫茶店に入り浸るようになるのだが、その段に至る頃には、街に点在するカレーを扱う店の多さにも気づいていた。

世の若者の常でカレーが好物だったし、常食ではあったが、それにしてもどの路地にも漂うスパイスの香り、カレーの香り。出入りしている喫茶店もどこでもカレーを扱っている。ぶらつけばいつまでたっても知らないカレーに遭遇し、食べ尽くせないでいた。

食べ尽くしてやる! と鼻息荒く挑んでみたことはないにしても、不思議ではあった。そうこうしながら時が経ち、結局大好きなこの街の大学に進み、巡り巡って今のスタジオも神保町界隈に構えている。高校生から数えて30年が経とうとしている。

その間、街はいろいろなものが劇的に変わったし、古本屋は激減、チェーン系飲食店が跋扈している。それでもあまり変わらないのは、あいもかわらずカレー屋が多いということ。

老舗はさらなる老舗となり、新規店はしのぎを削りあい、喫茶店カレーは相変わらずだ。やはりどこまでいっても食べ尽くせそうにない。狭い街なのになんなのだろうか?

神保町は地下でインドとつながっていて、水脈からカレーが湧き出してくるとでもいうのか? その井戸、自分のスタジオにも引き込みたいものだと、スパイス中毒の脳で夢想してみる。

冗談はともかく、日々食しているこの街のカレーにあらためて四つに取り組んでみた。もとより格付けなどは恐れ多く、しかも野暮だから、ただただ食べることで新たに何かを掴もうと巡り歩いた。2週間で40店超。それでも網羅には程遠い。

そして結局、この街の”カレーなる謎”が、無情に大きくなっただけであった……。

↓各店舗の住所をクリックすると、Googleマップで所在地を確認できます!

 

1. 紅茶専門店
セイロンドロップ

東京都千代田区西神田2-8−9 立川Aビル1F

スリランカカレーランチ/紅茶付
950円

都内でも珍しい、スリランカ人が営むスリランカ紅茶専門店。カレーも看板メニュー。島国スリランカのカレーは、かつお節など魚のダシがベースで日本人にも自然にフィット。


 

2. 南インド料理
シリバラジ

東京都千代田区西神田2-1-11

ヴェジタリアンターリー
2000円

神保町界隈唯一の南インド料理店。オーナーもスタッフ、常連さんもインドの方が多く、そこからも間違いなさがうかがえる。おすすめはインドのカレー定食ターリー。


 

3. レストラン鳴海

東京都千代田区神田神保町2-34 鳴海ビル1F

エビフライカレー
850円

働くこの街の胃袋を長らく支えてきたリーズナブルな洋食レストラン。派手さはないが、カレーと二本のエビフライのシンプルな美味しさで、飽きずに毎日通える街の洋食屋カレー。


 

4. COFFEE PARK(名曲と珈琲)
神田白十字

東京都千代田区西神田2-1−14

カレーセット辛口ビーフ
850円

終戦直後から続く白亜の名曲喫茶店。三島由紀夫も愛したという店には、時間しか作り出せないムードが漂う。神保町の喫茶店カレーはムードとともに嗜むべき、もはや嗜好品と思いたい。


 

5. ジャズオリンパス!

東京都千代田区神田小川町3-24 お茶の水ホテル昇龍館1F

赤いカレー(ドリンクセット)
1050円

JBLの名作スピーカー“オリンパス”が鎮座する真性のスタンダードジャズ喫茶が仕立てる真性カレー。辛さの中にジンジャー、カルダモンのスパイスが、赤くジャジーに効いている。


 

6. ぶん華

東京都千代田区神田神保町2-10

カレーチャーハン
700円

熱々の大盛チャーハンに中華風カレーソースが溢れんばかり。千切り豚、玉ねぎ、筍のアクセントが絶妙で飽きがない。小店なれど創業1950年の老舗中華の底力を感じる。


 

7. 新世界菜館

東京都千代田区神田神保町2-2 新世界ビル

豚角煮カレー
1200円

神保町随一の老舗中華のまかない料理だったカレーが、本メニューに昇格。隠れキャラ的メニューがいまや看板メニューの一つ。中華でもカレー、それが神保町スタンダード。


 

8. 源来酒家

東京都千代田区神田神保町3-3

麻婆カレー麺
1080円

老舗中華の看板メニューの辛口麻婆に、なぜかかけてしまった禁断の辛口カレー。しかもごはんでなく、太めの中華ちぢれ麺ときまして、神保町一エッジの効いた中華系ミクスチャーカレー。


 

9. マンダラ

東京都千代田区神田神保町2-17 集英社共同ビルB1

プローンパティヤwithギー(エビと豆とギーのカレー)
1350円

神保町のインド料理店の老舗といえばマンダラ。豆とエビ、スパイスの絶妙なバランスに“ギー”が加わり、北部インド系の濃厚なインパクト。高揚感はスパイス配合の妙だろうか。


 

10. カレー&オリエンタルバル
桃の実 水道橋店

東京都千代田区神田三崎町1-1−14 三崎町大島ビル1F

マトンカレー+カレーセット(ピクルス+サブジ+ダル)
1050円+150円

オープン2年ほどの新規店ながら、すでに真打的人気店。丁寧に仕込まれたフレッシュ&スパイシーな南インド系カレーの魅力に3日と開けず通えてしまう。+150円セットでインド感倍増。


 

11. エスニックカレー&ヌードル
パンチマハル

東京都千代田区神田神保町1-64−2 野間ビル

キーマカレー
880円

ドラえもん、ロック、インド、阪神、パンダが混在する不思議な店の雰囲気に、ジューシーな南インド系カレー各種。珍しいカレー麺メニューもあるので、あえて麺でいく手もある。


 

12. 仙臺(せんだい)

東京都千代田神田神保町1-64-1 田中ビル 1F

牛テールカレー
750円

どす黒いカレーソースと、頑固一徹を絵に描いたような店主にひるむ暇がないほどの、味とコスパの良さ。正統派洋食カレーを大衆価格で楽しませていただける努力に脱帽です。


 

13. カレーライス
ディラン

東京都千代田区神田駿河台3-3-3 K&TT駿河台ビルディング 2F

チキンカレー
850円

神田駿河台のはずれでランチ営業のみのランチカレー店として静かに営業を始めて以来、あっという間に話題に(私の界隈で)。濃厚なカレーが大きめの具と絡まり満足度大。

 

14. ライスカレー
まんてん

東京都千代田区神田神保町1-54

シュウマイウインナーカレー大盛
700円

たとえばカレーにパンチとボリュームを求めてこの街をさまよい歩き、最後に行き着くとしたら、ここより他にないでしょう。はらぺこ野郎は、路地裏の黄色い看板を目指せ。


 

15. 欧風カレー専門店
ペルソナ

東京都千代田区神田神保町1-28−9 松本ビル2F

ポークカレー
1200円

ボンディの欧風カレーに触発された店主が1983年に開業、神保町欧風カレーの系譜に連なる名店。他店よりすこし甘めのソースがホロホロ崩れる大きめポークに合う。

 

16. インドカレー
カーマ

東京都千代田区神田猿楽町1-2−3 UTビル1F

キーマカレー
850円

包丁一本世界を渡り歩いた店主が1995年に開業したインドカレー店。さらさら系のキーマはスパイシーで程よく辛く、毎日食べても飽きがない。ほっこりした店内の雰囲気も◎。

 

17. 洋食膳 海カレー
TAKEUCHI 神保町本店

東京都千代田区神田神保町1-20 鈴木ビル1F

海カレー膳
850円

海のカレーを提唱するお店のイチ押しカレーメニュー。ホタテ、エビ、イカがベースのまさに海のエキス濃厚なカレー。盛付けが細やかで、季節感のあるお膳は目にも楽しい。

 

18. ビヤホール
ランチョン

東京都千代田区神田神保町1-6

ビーフカレー
1200円

1909年開業、まもなく創業110周年の洋食レストラン。名物メニュー数あれど、店の歴史を最速追体験したいならビーフカレー。スパイシーな甘辛ルーに凝縮された時間が見える。


 

19. スマトラカレー
共栄堂

東京都千代田区神田神保町1-6 サンビルB1

タンカレー
1700円

1924年大正13年創業の日本最古と言えるカレー専門店。スマトラカレー由来の唯一無二の独特なスモーキーフレイヴァ。飽きも来ないが、謎も解けない不思議なカレー。


 

20. 欧風カレー
ガヴィアル 神保町店

東京都千代田区神田神保町1-9 稲垣ビル2F

アサリカレー
1450円

神保町3大欧風カレーといえばボンディ、ペルソナ、そしてこの店ガヴィアル。それぞれ個性も魅力もある中で、大人なスパイシーさで一歩抜きん出る。内装も大人なムード。


 

21. さぼうる2

東京都千代田区神田神保町1-11

ビーフカレーランチセット
900円

神保町の名喫茶さぼうるの並び、姉妹店のさぼうる2は、豪快な大盛ナポリタンで有名な洋風食堂。次いで人気のビーフカレーもボリューム満点。食後はさぼうるでお茶してサボるのが正解。


 

22. カフェテラス
古瀬戸

東京都千代田区神田神保町1-7 NSEビル1F

海老カレー
1050円

サイケデリックな巨大壁画に囲まれ、えもいわれぬ憩いの時空間を演出する喫茶店。神保町では店のムードと、カレー、珈琲とは三位一体です。


 

23. キッチン南海 神保町店

東京都千代田区神田神保町1-5

カツカレー
700円

すずらん通りのランチ時、緑の看板の下にできる主に男たちの行列はもはや風物詩。長らく学生や、サラリーマンたちに愛され続けてきたこの店の定番が、あの元祖カツカレー。


 

24. ラドリオ

東京都千代田区神田神保町1-3

ランチセット・チキンカレー
1050円

三省堂の裏手にのびた一筋の裏路地に、“ラドリオ”と向かいの“ミロンガ”の折り重なる看板。それは長らく神保町のシンボル。刻のとまったような喫茶店の憩いの境地でカレーと珈琲を。


 

25. シンガポール海南鶏飯
水道橋本店

東京都千代田区神田神保町1-17-3

ベジタブルカレー
1050円

チキンライスで名高いシンガポール料理店だが、カレーの完成度が非常に高い。ココナツミルクベースの東南アジア系カレーに野菜がたっぷり。お供のご飯はジャスミンライスが◎。


 

26. 学士会館
セブンズ・ハウス

東京都千代田区神田錦町3-28

クラークカレー
1250円

少年よ大志を抱け!の名言で名高い北海道開拓の父、北海道大学の開祖クラーク博士にちなんだカレー。学生の食事バランスを想いカレー食を勧めたんだとか。北の大地を思い食すべし。


 

27. 明治大学学生食堂
スカイラウンジ暁

東京都千代田区神田駿河台1-1 リバティタワー17F

トリプルカレー
540円

大学生の底なし胃袋を黙らせるにはこれぐらいが丁度良いのか? 三連の山盛ご飯に惜しげもないルウ。駿河台の山の上、そのまたはるか上空の学食ラウンジで、異次元の満腹感を。


 

28. カリーライス専門店
エチオピア本店

東京都千代田区神田小川町3-10-6

豆カリー
900円

神保町のスタンダードスタイルでもある珈琲とカレーが売りの喫茶店。インドカリーを謳いつつ、それを凌ぐような独特なスパイス感。辛さ最高70倍もチャレンジ精神をくすぐる。


 

29. スープカレー屋
鴻(オードリー)神田駿河台店

東京都千代田区神田小川町3-10-18

チキンカレーチキン(黒スープ)
1000円

神保町界隈で唯一スープカレーを標榜するオードリー。豚骨ベースの「黒」、鶏手羽ベースの「赤」の2種のベースカレーから好みを選ぶ。具の野菜や肉がとても美味しい。


 

30. カリー&ワヰン
ビストロべっぴん舍

東京都千代田区神田小川町3-10-1 駿台ビル2階

濃厚エビカリー
980円

さわやかにスパイスの効いた薬膳系のカレーは、味の良さもさることながらグルテンフリーで健康志向。夜、駿河台下交差点を見下ろしながらカレーとワインのマリアージュもオツです。


 

31. チャントーヤ
ココナッツカリー

東京都千代田区神田小川町3-28-7昇龍館ビル1F

トロすじとオクラとトマトのカレー
980円

カジュアルおしゃれなムードで女子に人気の新興タイ系カレー店。ココナツミルクベースでクリーミーなルーは、タイカレーながらクセがなく、どの具材にも見事にマッチする。


 

32. ボンディ 神田小川町店

東京都千代田区神田小川町3-9 AS ONE 神田小川町2F

ポークカレー
1480円

1978年創業神保町を代表するカレー店にして、“欧風カレー”発祥の店。野菜や果物のエキスが高次元で融合するブラウンカレーソースは“欧風カレー”の金字塔で異論がないでしょう。

【世界一美味しいカレーが食べたい】

パパもママも子どもも、そしておじいちゃんもおばあちゃんも、みんなカレーが大好きです! たぶんカレーが嫌いな人なんてこの世にいません(断言)。本誌スタッフも当然全員カレー好き。でも、うちは残念ながら食の雑誌ではないので、「このカレーが星3つ」とは決められません。なので、本誌スタッフ全員、自分にとっての世界一美味しいカレーを探しました。皆さん、ぜひこの特集を読んだ後、自分の舌で確かめてみてください。今回紹介する世界一美味しいカレーの数々を。

『デジモノステーション』2018年12月号より抜粋。