SFの巨匠・ディックによる珠玉の短編10作【この海外ドラマが間違いなし!『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ』】

『マイノリティ・リポート』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』『高い城の男』など数々の名作を残したSF作家・故フィリップ・K・ディック。その短編小説を一話完結型でドラマ化したのが、『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ』だ。アメリカとイギリスの共同制作によるドラマで、日本ではAmazon Prime Videoで視聴できる。

監督や脚本家は、各エピソードで異なる。キャストには、アンナ・パキン、ブライアン・クランストンなど豪華な俳優が名を連ねる。

『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ』ってどんなドラマ?

第1話「新生活」は、女性刑事サラが主人公。同僚が殉職した事件について罪悪感に苛まれていたサラは、仮想現実に逃げ込んだ。男性実業家という全くの別人格を手に入れたが、そこでも「目の前の現実」から逃れたいと願うようになる。

第2話「自動工場」は、世界が崩壊した後も稼働し続ける不気味な巨大工場。何も考えず物やサービスを消費することこそが人間の幸せである、という思想のもと設立されたのだという。閉鎖しようと乗り込んだ反逆者たちが見たものとは……。

第3話「人間らしさ」は、2520年の地球(テラ)が舞台。軍人のサイラス・ヘリック大佐とヴェラ・ヘリック主任の夫妻が主人公だ。サイラスは冷酷で高圧的な性格だったため、ヴェラはいつも孤独を感じていた。しかし、レクサーIVという惑星での任務を終えて帰ってきたサイラスは別人のように優しく穏やかな人間になっていた。

ほか全10話

ここが見どころ!

以前このコーナーでご紹介したNetflixオリジナル作品『ブラック・ミラー』に少し似た雰囲気が漂うこの作品。独特の世界観に、思わず引き込まれそうになる。はるか遠く未来を舞台にした映像は、美しくも冷たい魅力を放っている。

個人的にイチオシのエピソードは、第3話「人間らしさ(原題:Human Is)」。人間らしさというと、“温かさ”や“優しさ”、そして“愛情”などの要素を連想する人が多いかもしれない。でも、果たして本当にそれが人間の本質なのだろうか? そんな重すぎる質問を投げかけてくるストーリーだ。

生身の人間に嫌気がさして、AI(人工知能)やVR(仮想現実)の世界に希望を見出す人も増えているというから、余計に現代人の心に突き刺さるのではないかと思う。

『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ』
シーズン1
Amazon Prime Videoで独占配信中!

関連サイト

フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ シーズン1 | Prime Video