2ストの咆哮を聴け! ヤマハ歴史車輌デモ走行見学会【歴史的マシン編/動画15本】

レーシングマシンから市販車まで、貴重な歴史的車輌が多数顔を揃えた「ヤマハ歴史車輌デモ走行見学会2018」。普段は同社のコミュニケーションプラザに展示されている車輌が、実際にテストコースを走行するとあって、多くのファンが詰めかけた。今回は市販モデルを実走シーンの動画と合わせて紹介しよう。ヤマハの歴史を作ってきたマシンの排気音を聴く、またとない機会だ。

「RZ」や「TZR」も走る!【2ストロークマシン編】

ヤマハといえば2ストロークというイメージを持っている人も少なくないだろうが、実際に同社は1970年までは2ストの専業メーカーだった。4ストエンジンを手がけるようになってからも『RZ250』や『TZR250』など、幾多の伝説的なマシンを世に送り出している。かつて、その排気音に心躍らせた人も多いはず。

ヤマハ初の2輪車が「赤とんぼ」の愛称で呼ばれた1955年式の『YA-1』。富士登山レースや浅間火山レースでの活躍で名を馳せた。
エンジンは空冷2ストローク単気筒の123cc。タマゴ型のクランクケースもキュート。
そんなマシンも元気な音を響かせて快走。ハンドルを握るのは、なんと同社の日高祥博社長だ。

高性能な247ccの空冷2気筒エンジンを搭載した1959年式の『YDS-1』。レース用キットパーツも用意され、様々なカテゴリーのレースで活躍した。
エアクリーナーにまでカラーリングが施されている点がヤマハらしい。デモ走行でも軽快な排気音を響かせていた。

ヤマハのオフロードバイクの初代モデル『DT-1』(1968年式)。オンロードとオフロードが未分化の時代にオフ車というジャンルを築いた。
エンジンは246ccの空冷単気筒。アップタイプのマフラーデザインがオフ車らしい。

1969年式の『DS-6』。5ポートシリンダーを採用した空冷2気筒247ccエンジンを搭載し、軽快な走りを披露した。

小ぶりな車体に90ccの単気筒エンジンを搭載した1970年式『HT-1』。入門用として国内でのオフロード文化の裾野を広げた。

7ポートのエンジンにリードバルブを組み合わせた「トルクインダクションシステム」を採用し、大きなヒットとなった1973年式の『RD250』。

水冷化された2気筒エンジンを搭載し、レーシングマシン同様のモノクロスサスペンションを採用するなど、一大ブームを巻き起こした1980年式の『RZ250』。
現代の目で見ても流麗なスタイルは今でもファンが多い。葉巻型のチャンバーから吐き出される排気音にも心が熱くさせられる。

『RZ250』の後継モデルとして登場した1983年の『RZ250R』。可変排気バルブ「YPVS」を市販モデルで初めて搭載し、43PSを発揮した。
この年式はビキニカウルを装備しているが、その後フルカウル仕様なども発売され、多くのバリエーションモデルが存在する。

レーサーのようなフルカウルとアルミフレームを採用し、レーサーレプリカブームを牽引した『TZR250』。写真は1989年式モデル。
毎年のようにモデルチェンジが繰り返されたが、この年式は”後方排気”と呼ばれるエンジン型式を採用し、排気音の良さは今でも定評がある。

レーサーレプリカの中でも究極と言えるのが1984年発売の『RZV500R』。500ccのV型4気筒エンジンを搭載し、GP500を走る『YZR500』のレプリカとして登場した。
シートカウルからものぞく4本出しのチャンバーが4気筒の証。デモ走行ではケニー・ロバーツのライディングで快音を響かせた。

「SR」や「R-1」も登場【4ストロークマシン編】

2ストのイメージが強いヤマハだが、4ストロークのマシンも歴史に残る名車が何台もある。今でも続く「SR」シリーズのルーツとなった『SR500』など、多くの名車が元気に走る姿を見せてくれたので、こちらもご紹介しよう。