25年の時を遡るタイムマシン!「プレイステーション クラシック」って結局買いなの?

PS世代のタイムマシン!
「プレイステーション クラシック」のすべて

ソニー・インタラクティブエンタテインメント
プレイステーション クラシック
9980円+税
2018年12月3日発売

片手で持てるほどの小ささ!ロゴデザインから背面端子の蓋に至るまで、精巧に再現されている。

25年の時を経て、あの名ハードが復刻

1994年12月3日、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)から「プレイステーション」が発売された。当時のゲームは2Dグラフィックが主流だったが、本機では3DCGのリアルタイム描画を実現。記録媒体にCD-ROMを採用することで、ソフトの大容量化を可能にするなど、ゲーム業界に大きな変革をもたらした。

そんな記念すべき1台が、片手で持てるサイズの「プレイステーション クラシック」になって12月3日に数量限定で新登場。デザインはほぼそのままに、縦横で約45%、体積で約80%コンパクトになって復刻されている。

内蔵ソフトは、「プレイステーション」を代表するような人気タイトル20作品。右のリストを見てのとおりRPG、格闘ゲーム、パズル、アクションなど、幅広いジャンルがまんべんなく押さえられている。当時の思い出に浸りながら、懐かしいゲームの数々をプレイしよう。

懐かしいうえに遊びやすさも向上 試遊インプレッション

本体を起動すると、内蔵20タイトルがホーム画面に表示される。プレイしたいゲームを選べば、すぐにスタートできるようになっている。セーブデータは、本体内の仮想メモリーカードに記録される。

また、RESETボタンを押せば、ゲームの進行状況をいつでも保存可能。次回は保存した「再開ポイント」から始められるという便利な仕組みになっている。なお、本体の蓋は開かない。OPENボタンは、ディスクが複数枚あるタイトルで仮想ディスクを入れ替える際に使用する。

内蔵タイトル
アークザラッド
アークザラッドII
ARMORED CORE
R4 RIDGE RACER TYPE 4
I.Q Intelligent Qube
GRADIUS外伝
XI [sái]
サガ フロンティア
Gダライアス
JumpingFlash! アロハ男爵ファンキー大作戦の巻
スーパーパズルファイターIIX
鉄拳3
闘神伝
バイオハザード ディレクターズカット
パラサイト・イヴ
ファイナルファンタジーVII インターナショナル
ミスタードリラー
女神異聞録ペルソナ
METAL GEAR SOLID
ワイルドアームズ




ds的おすすめ2タイトル!

アークザラッド

1995年発売 RPG
ソニー・コンピュータエンタテインメント
(c)1995 Sony Interactive Entertainment Inc.

バトル時のボイスが懐かしい…
995年に発売された『アークザラッド』は、目を見張る演出、物語に深みを与えるサウンドが織りなす“光と音のRPG”。「勇者の力」を得た少年アークとその仲間たちとの冒険が描かれる。

行方不明の父を探して精霊山へと旅立つアーク、村長に騙されて山の封印を解いてしまったククル、そこへ魔物アークデーモンが現われて……と、序盤から畳みかけるようにストーリーが進行。スピーディな展開で、ユーザーを一気にファンタジーの世界へと引き込んでいく。

バトルに入る際のロード時間も短いうえ、そういえばバトルでキャラクターボイスが入るのも、当時としては斬新だったなぁとしみじみ。もともとのセーブポイントに加え、「プレイステーション クラシック」では好きな時に中断できるようになったのも忙しい社会人にとってはありがたい。

続編にあたる『II』も内蔵されているうえ、スマホ版『アークザラッドR』も配信中なので、この際3本まとめてプレイしてもいいかも。

鉄拳3

1998年発売 対戦格闘
BANDAI NAMCO Entertainment Inc.(c)ANDAI NAMCO Entertainment Inc.
“GON”(c) 田中政志 / 大元メディア

2台のコントローラで対戦可能!
「鉄拳」シリーズと言えば、直感的な操作、個性的なキャラで人気の3D対戦格闘ゲーム。1998年に発売された『鉄拳3』は、前2作からシステムをリニューアル。相手との軸をずらす「横移動」を取り入れ、奥行きを活かした攻防を楽しめるようになっている。

ソフトを起動してまず驚くのが、オープニングムービーのクオリティ。プリレンダリングではあるが、今見てもハッとするほど美しく、カット割りも凝っている。肝心のゲーム本編も、有名格闘家をモーションキャプチャーしたとあってキャラクターの動きが滑らか。オプション画面でコマンドも確認できるので、久しぶりにプレイする人でもスムーズに勘を取り戻せるはずだ。

また、「プレイステーション クラシック」にはコントローラが2台付属するため、2人対戦も可能。当時を知る親と初めてプレイする子供が対戦するのも、盛り上がりそう。強烈な一撃で相手を倒す壮快感は、今も昔も変わらない!

待望の復刻を遂げたその制作の裏側と
注目のポイントを聞いてみた

【Profile】

橋本智志さん:
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
プラットフォームプランニング&マネジメント部門 グローバル商品企画部

児玉浩一さん:
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
システム/ネットワークエンジニアリング&オペレーション部門 ソフトウェア品質保証部

Q:「プレイステーション」発売から25年目を迎えるタイミングで、「プレイステーション クラシック」が発売されます。企画開発の経緯、そこに込めた思いをお聞かせください。

A:節目の年を迎えることができたのも、一緒に楽しんでくださる本当にたくさんのお客さまのお蔭です。我々の感謝の気持ちを形にしてお伝えしたく、今年はふたつの商品を企画させていただきました。

ひとつめは今夏、歴代「プレイステーション」ハードウェア世界累計実売台数5億2,530万台突破に際してリリースさせていただいた、PlayStation(R)4 Pro特別デザインモデル「PlayStation(R)4 Pro 500 Million Limited Edition」。

そしてもうひとつが、このたびリリースさせていただく「プレイステーション クラシック」です。(橋本)

Q:内蔵20タイトルの選定基準についてお聞かせください。

A:国内販売された3000タイトル以上の中から、「プレイステーション」の印象が深いものや、2人で遊べるものの中から多様性を意識して選ばれています。今回皆様それぞれに自分が考える20タイトルがあるので、全員に納得のラインアップというのは難しいのですが、なるべく多くのファンに届けることを心掛けました。
今回ゲームアーカイブスで配信していなかったものを3タイトル内蔵しており、格闘ゲームの代表格である『鉄拳』シリーズの『鉄拳3』、強い人気を誇るRPG『ペルソナ』シリーズの原点である『女神異聞録ペルソナ』、そして「プレイステーション」でしか登場していない『グラディウス』のタイトルであり、2人同時プレイも可能なシューティング『GRADIUS外伝』が選ばれました。『GRADIUS外伝』は3Dに強いと言われた「プレイステーション」のタイトルの中でも2Dの美しいグラフィックや演出も魅力の一つではないでしょうか。
(児玉)



Q:内蔵タイトルの中には、4人対戦が可能なタイトルも含まれています。
こうしたゲームの場合も、「プレイステーション クラシック」では最大2人対戦になるのでしょうか。対戦人数を増やすマルチタップなどの発売はありますか?

A:利用可能な周辺機器は同梱コントローラのみとなりますので、『XI[sai]』等では最大2人での同時プレイをお楽しみください。(児玉)

Q:プレイ中のデータは本体にセーブされるそうです。タイトルによって異なるかもしれませんが、セーブポイントまで行かずともセーブできるようになるのでしょうか。

A:まずタイトル毎に1枚、仮想のメモリーカードが内蔵メモリに割り当てられており、オリジナル版でのセーブ機能が使用できます。 それとは別にゲーム中「RESETボタン」を押すとメインメニューに戻る事が出来ますが、新規機能としてその時点の「再開ポイント」が作成される仕様を追加しています。メインメニューから中断の続きを遊ぶか、ゲームを最初から遊ぶかを選択可能です。 当時は難しくてクリアできなかったタイトルも、「再開ポイント」の中断セーブを活用することでリベンジを果たせるかもしれません。(児玉)

Q:本体デザインは、「プレイステーション」をコンパクト化したうえで精密に復刻しています。復刻や小型化にあたり、こだわった点、ご苦労された点、あらためて感じた「プレイステーション」のデザインの魅力についてお聞かせください。

A:形状や表面の仕上げ・通風孔やコントローラコネクタの造形などハードウェア的な細部はもちろん、本体のボタンを押したときの感触、システム起動時に流れる画と音、セーブデータ画面の色使い、もちろんゲーム中のプレイ体験などなど、可能な限り精密に再現することで、一人ひとりのお客さまが往時の空気感と共に思い出を楽しんでいただけるよう、ハード・ソフトともに非常に細かい精度で再現することに尽力しました。

この機にオリジナルをあらためて細部まで触る日々を送りましたが、製品を構成するすべてのハード・ソフト全体に、チャレンジャーとして世に生まれ出ようとする強いエネルギーが満ちていることを改めて強く感じ、昔の友が今も元気な魅力に溢れているような誇らしい気持ちになりました。(橋本)

Q:「プレイステーション プラス」会員抽選予約に続き、11月3日には一般予約がスタートとなりました。数量限定ではありますが、発売日以降に購入することも可能でしょうか。この記事を目にした読者が手に入れたいと思った場合、購入するチャンスがあるかお聞かせください。

A:「プレイステーション クラシック」の一般販売は、全国のプレイステーション取扱店および各種ECサイトで行われますので、在庫状況につきましては各販売店様へお問合せいただければと思います。(橋本・児玉)


Q:当時を知る方、新たに初代の「プレイステーション」のコンテンツに触れる方、それぞれ「プレイステーション クラシック」をどのように楽しんでほしいですか?

A:私が「プレイステーション クラシック」に込めたコンセプトは3つあります。
第一に感謝。今までにいただいた厚いご支持に、そして共に描くこれからの熱いご期待に応えるため、我々の一歩目を形として感謝を表したい。

第二にノスタルジー。「あの頃遊んでくださった方々」へ「あの日の感動、あの日の記憶」を可能な限り精密に再現することで、豊かな時間、豊かな思い出を再び楽しんでいただきたい。また、一緒にプレイすることで当時の感動をご家族にも伝えていただきたい。

第三に未来への遺産。現在よりも遥かにリソースが限られている中、当時のクリエイターさん達が自由にそして工夫を凝らしたゲームは今でも刺激に溢れています。これからのクリエイターさん達に是非参考にしていただきたい。

お客さまそれぞれにお応えできるコンテンツを揃えましたので、棚に飾っておくだけでなく、是非お手にとってお楽しみいただけましたら、プラットフォーム冥利に尽きます。(橋本)

あの頃やっていた、やってみたかったタイトルが手軽にプレイできるようになっています。一人でじっくり、または家族や仲間と集まって 楽しんでいただきたいです。 CDメディアのゲーム機も既にレトロと言える世代になりましたが、初代の「プレイステーション」を触れたことがなかった方にも当時のタイトルが持つ独特な熱量と色褪せない鮮烈さを感じていただければと思います。

また、最近ゲームから離れていた方が「プレイステーション クラシック」をきっかけにコントローラで遊ぶ最新のゲームタイトルにも興味を持ってくださると非常に嬉しいです。(児玉)

(C)Sony Interactive Entertainment Inc.
(C)1998 Sony Interactive Entertainment Inc. (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc. “GON”(C) 田中政志 / 大元メディア
(C)ATLUS All right reserved. (C)Konami Digital Entertainment (C)Sony Interactive Entertainment Inc.

『デジモノステーション』2019年1月号より抜粋。